甲斐高風のDIARY
2011年9月
●2011年9月4日
本★『[ショート★ストーリーズ] 3分間のボーイ・ミーツ・ガール』(井上堅二ほか/エンターブレイン 2011.08)
収録作品
「3min.30cm」(田口仙年堂)
「詰め込み教育の弊害と教室の片隅に彼女」(日日日)
「ガチで人生が決まる面接に行ってくる」(庵田定夏)
「ねこなぶり」(嬉野秋彦)
「三分間の神様」(榊一郎)
「七年前のマリッジリング」(本田誠)
「お湯を注いで」(櫂末高彰)
「こっちにおいで、子猫ちゃん。」(野村美月)
「ネオンテトラのジレンマ」(綾里けいし)
「5400万キロメートル彼方のツグミ」(庄司卓)
「先輩にリモコンを向けてみた」(前書き)
「トキとロボット」(羽根川牧人)
「ロイヤルコーポあさひの真実」(竹岡葉月)
「QとK」(築地俊彦)
「3分間のABCD……」(はせがわみやび)
「杉宮遥は男前っ!」(新木伸)
「call」(佐々原史緒)
「彼女に関する傾向と対策」(田尾典丈)
「三分間のボーイ・ミーツ・ガール」(井上堅二)
「3分間」をキーワードに様々なボーイ・ミーツ・ガールを描いた19人の作家による19篇のショートストーリー集。
読者層的に正しいとは思うけど男性視点ではない作品が「トキとロボット」(羽根川牧人)と「三分間のボーイ・ミーツ・ガール」(井上堅二)だけなのでもう少しそういった作品も読みたかったかも。
この手のショートストーリー集は新しい作家との出会いのきっかけになると思うんだけど今回の執筆陣は割と本気でファミ通文庫オールキャストなのでここで出会った作家の他の作品を読もうと思うとファミ通文庫にたどりつくという読者も作家もファミ通文庫も得する本だと思う。
あ、あと「杉宮遥は男前っ!」(新木伸)は作者本人が認めているようにショートストーリーではなくて長編小説の冒頭一章分なので早く続きを書いてファミ通文庫から新シリーズとして出して下さい。
よっつばかりオススメを挙げると以下の通り。
「3min.30cm」(田口仙年堂)
同じクラスだけどほとんど接点などなかったのにちょっとしたきっかけで3分間という短い曲を片方ずつのイヤホンという30cmの距離で聴くことになった男女の物語。
収録1作目からの青春ストレートど真中。
しかも作中経過時間がほぼ3分間。
その所為で「3分間」というのはあくまでもキーワードで別に3分間でボーイ・ミーツ・ガールしなくちゃいけないわけではないということに気づくのは次の作品↓を読んでる途中だったりする。
「詰め込み教育の弊害と教室の片隅に彼女」(日日日)
ここはどこで僕は誰だか何も思い出せない状況の中、どうやらここは教室で、今は≪二学年一学期末考査――世界史≫のマークシート形式のテスト中で、問題用紙の余白に書かれた殴り書きによると
≪『僕』の記憶は三分間でリセットされる≫≪それは今回のテストで高得点をとるために、猛勉強をしたせいである≫ということらしくて、そこに左隣の『彼女』がこつんっ、こつんっ、こつんっと頭に消しゴムのかけらをぶつけてきて……という物語。
というわけで収録2作目。
作中経過時間は15分間ちょい。
他の人の感想を読むとあまり評判がよくないみたいだけど、「その賭け」に勝つために記憶を失ってしまうぐらいに猛勉強をした主人公とそれが嬉しそうな彼女の関係性が好き。
あと肝心の「その賭け」の内容が最後まで明言されてないところも好き。
ちなみに次の「ガチで人生が決まる面接に行ってくる」(庵田定夏)までの冒頭3作のヒロインは全員制服姿で黒髪ストレートロングだったりする。
「ロイヤルコーポあさひの真実」(竹岡葉月)
教習所と小学校のグラウンドを挟んで、大学まで徒歩3分という近距離での一人暮らしの所為で周辺の学生の共有財産と化したロイヤルコーポあさひ203号室に住む主人公だったが、ある日コタツの中に女の子が丸くなって寝ていて……という物語。
しまった、よく考えたらこの作品読んで思いつくことはネタバレにしかならないので何も書けないじゃないか!
「恋はするものではなく落ちるものだ」とはけだし名言だね。
読み返したら彼女が素足の爪をほんのり薄オレンジ色に塗っていたことに驚いてみたりみなかったり。
「彼女に関する傾向と対策」(田尾典丈)
3年ぶりに高校で再会+帰りのバス停でふたりきりという千載一遇のチャンスに主人公は彼女に告白する、が、彼女の返事は
「付き合うかどうか、面接で決めさせてほしい」。制限時間は彼女が乗るバスが来るまでの3分間。という物語。
収録最終作。あ、ちなみに「三分間のボーイ・ミーツ・ガール」(井上堅二)は「後日談というか、今回のオチ。」なので(オイ)。
1作目同様これも作中経過時間がほぼ3分間。
1・2作目同様これもヒロインは制服姿で黒髪ストレートロング。
この作品といい「ガチで人生が決まる面接に行ってくる」といい一応ネタバレになっちゃうから名前は伏せるけどもう1作といい「3分間」といえば面接なのかもしれない。
オリジナル巻頭カラーイラストとして「放課後、永遠の3分間」(庭)「彼女は俺が皆既日食を見逃したことをまだ知らない」(Tiv)「コンビニ・レジ ファースト・ラブ」(CUTEG)。
ここからもひとつオススメを挙げると「彼女は俺が皆既日食を見逃したことをまだ知らない」。
いや、そこはスカートの中じゃなくて表情に見惚れようぜ。
●徒然雑記●
●ショートストーリーズ 3分間のボーイ・ミーツ・ガール●
●いつも月夜に本と酒●
● 「片方だけでいいから」 「ショートストーリーズ 3分間のボーイ・ミーツ・ガール」井上堅二、田口仙年堂他(ファミ通文庫)●
●2011年9月5日
みなみけ 第181話「どことなく」
・
「初回限定版第9巻は、ドラマCD2枚組と2012年カレンダー付き!! 前回お伝えできなかった第9巻の初回限定版に付く+αの部分ですが、2012年『みなみけ』カレンダーに決定しました。」とのこと。
・ 今回は高校編。或いは、これをマキ編ととらえるのかアツコ編ととらえるのかは人によってわかれそうだね。
・ 南春香・マキ・アツコがお弁当を食べているとマキの口もとにごはんつぶが。所謂おべんとつけてどこいくの状態。
ここから定番(?)であるアツコや南春香がマキの口もとに付いたごはんつぶをとってあげて食べちゃうといったゆるゆりな展開になったりすることは一切ございません。それはみなみけという作品の性質の所為ではなく、マキの性格の所為でもなく、マキの外見の所為です。
・ そういえばマキって
●第4話「不満だらけ」●あたりでは購買のパン派だったはずだけど今日はお弁当ですね。誰が作ったんですかね。本人ですかね。
・ 南春香、ヒトミ、速水、保坂は口もとにごはんつぶ付いてるマキがおにぎりに見えるようです。
思っていたより保坂が普通なのか、思っていたより南春香が普通ではないのか。前者の場合、口もとにごはんつぶ付いてるマキが口もとにごはんつぶ付いてるマキにしか見えないアツコが実は普通ではないのか。
・ いつにも増しておにぎりっぽいマキをよだれをたらしながらうっとりと眺めるヒトミやマキの顔をつかんで
「キミはうめぼし? それともシャケ?」と言う速水。
ここから定番(?)であるお前を食べちゃうぞといったゆるゆりな展開になったりすることは一切ございません。
・ 南春香は口もとにごはんつぶを付けてない通常時のマキがたこやきに見えるようです。やはり思っていたより南春香が普通ではないのか。
・ アツコ(口もとにごはんつぶ付いてるマキを何か言いたげに見つめる)、
南春香
「マキってどことなくおにぎりに見える」「マキを見てたらなんだか‥‥ 今晩はたこやきしようかな」、
ヒトミ
「マキ先輩 今日も顔が丸いッスね――」、
というのに対して「美人ってこと?」と返し続けるマキは皮肉や冗談抜きで凄いと思う。
・
「もう一度、全話観直したいアニメ・ドラマといえば? 『王様のレストラン』です。」とのこと。以前続きが観たいドラマか何かに『古畑任三郎』を挙げていたような記憶がありますが、好きなんですかね、三谷幸喜ドラマ。
ねんどろいどぷらすぬいぐるみシリーズ42 南千秋
ふじおかぬいぐるみ(りあるさいず)
2011.09.05 となりの関くん(森繁拓真/メディアファクトリー「月刊コミックフラッパー」2011.10月号)
21時間目/22時間目
高校の授業中、女子・横井さんの隣の席の男子・関くんはいつも授業そっちのけで例えばサイコロトーク、例えばロボット遊びをして遊んでいて……。
20ページで内訳は各10ページ。
21時間目・サイコロトーク編。
サイコロの目は「恥ずかしかった話」「落ち込んだ話」「面白かった話」「楽しかった話」「忘れられない話」「今一番の〜」。
関くんはちゃんと一人でサイコロトークをしているだけ(?)なのに、何故か読者には横井さんのサイコロトークが。
横井さんにはお兄ちゃんがいたのか。
そしてお兄ちゃんに借りてたマンガ雑誌名前が「コミックオンライン」なんだけどそれはどうなんだ。
22時間目・ロボット遊びその2+水難事故の救命講習編。
待望のプール編、待望の水着編ですが変化球ですね。
そしてそういう役回りなのか10時間目の避難訓練に続いてロボット家族再登場。
今回は他にもちゃっかり救命講習で横井さんのパートナーになっている後藤さん、
眼鏡を外しているから誰だかわかりにくい黒髪のダブルおさげな眼鏡っ娘・橋野友香ちゃん、21時間目の「恥ずかしかった話」でみんなと一緒に買い物に行ったときの中にも橋野友香ちゃんと共にいた黒髪ショートヘアな横井さんのもう一人の友人、前田くん、宇沢くんとオールキャスト総登場だったりする。
あ、編集部コメントによると
「現在発売中の『映画秘宝』10月号(洋泉社)に、森繁拓真先生インタビュー載ってます!」だそうで。
そして欄外に
「MFコミックス となりの関くん1 授業サボりに匠の技が光る! 超展開だらけの閉鎖空間コメディ! 大好評発売中」復活に加えて
「次号フラッパー11月号 森繁拓真[となりの関くん]授業サボりに匠の技が光る! 超展開学園机上コメディ!! 10月5日水発売!!」も。
あ、そうそう、↓『震災に負けるな!東日本project』買いました。読みました。
森繁拓真は東北応援!!なCOMICが2P。
応援団な関くん&チアガールな横井さんが見れるけど中身は東村アキコとの姉弟エッセイ漫画だ!
●震災に負けるな!東日本project●
参考資料
●森繁拓真非公式ファンクラブ(代理)●
●2011年9月9日
そんな未来はウソである Vol.25 冗談デート
・ 今回は前回の続き、デート(の練習)編。
・
●前回●の流れで夏休みの課題をエサにした白石マドカが高山ナオトとデート。白石マドカの私服可愛いよ私服。絶対領域可愛いよ絶対領域。クレーンゲーム、半袖同士で腕を絡める、カフェ、とちゃんとデートしてますね。
・ 前回「高山がろくにデートしたこと無いと言って佐藤アカネに相談しているけど実は白石マドカも無さそう」と書いたけどその通りだった件について。
しかしそれを
「そうだなー デートっていえるのは過去一回だけかな ほら あれ 一緒に水着見に行っただろ――?」というのはなかなかハイレベルな返答。
ちなみに一緒に水着見に行ったエピソードは
●Vol.19 いいと思う●参照。
・ それに対して高山ナオト、デート中に相手の目の前でデートの話題についての助言を他の女性に携帯メールで求めるなよ。ダメだよ。
・ それに対して助言を求められた佐藤アカネが
(素敵な冗談でも言ってごらん)とてきとうに返す3ページ5コマ目が妙に好き。このコマ額縁に入れて飾りたい。
・ で、白石マドカの
「じゃあ チューして」ですよ。それ以前の会話の内容が吹っ飛ぶ最終奥義ですよ。ちなみに『今日の5の2』の小泉チカ(小学5年生)が「アマアマ」でもやっていましたけど。言う時に白石マドカが顔を赤らめているのが可愛い。
・ 実はこの最終奥義には少年/青年漫画の場合は攻略法があって下手に動じずに本当にチューしようとする、或いは本当にチューすると逆に言った相手の方が動じることになります。
と、いうわけで佐藤アカネの
(素敵な冗談でも言ってごらん)という助言に従って
「もっと人気の無い所だったらな」と真顔で冗談を返す高山ナオト。こやつ、できる!
・ この切り返しに思いっきり動じまくった白石マドカですが
(でも 冗談だろうと何だろうと 人気の無い所の方が…… 何かが起こるチャンス)と考えカラオケあたりに行こうとするものの、ラブホテル通りに足を踏み入れてしまう。
しかも高山ナオトが
「ここで休んでいこう」と言いだす。そして思いっきり動じまくった白石マドカですが
「や……休むだけなら……」と応じる。え。あれよあれよという間に2人は203号室へ。
おい
「じゃあ チューして」どころの騒ぎじゃないぞこれ。一応高山ナオトの名誉の為に書いておくとこれは不用意にこんな所に足を踏み入れる白石マドカへの真顔の冗談。のハズだ!!(←動揺のあまり何故か『ONE PIECE』のバンダー・デッケン九世風)
・
「や……休むだけなら……」と応じた時や部屋を選んでいる時の白石マドカの表情が見えない+うつむいて高山ナオトからも目をそらしているのがいい。そして入室した時の不安そうな表情ときたらどうだ。そして高山ナオトの重い表情ときたらどうだ。余談だけどこのラブホテル、8ページ目4コマ目の写真パネルを見る限り時間帯の割には盛況なようで。
・ そして部屋に入った直後高山ナオトは真剣な表情で白石マドカに掴みかかる。これには流石の白石マドカも
「わ――! いきなりちょっと待って! やっぱり私達にはまだ早いような!?」と涙目で必死の抵抗を見せるが、幸いにして高山ナオトの目的は説教だった。
いやでも高山ナオトに白石マドカを驚かす意図がないのだとしたらいくら余裕がなかったとはいえそれ以上に余裕がなくて不安そうな女子に掴みかかっちゃいけないと思うよ。
・ そして説教されているはずの白石マドカは極度の緊張から解放された所為かテンションがおかしくなっていて話を聞かずにフカフカの(ダブル)ベッドやフワフワの(二つ並んだ)枕や枕元の何かに興味を奪われていた。
いやでも白石マドカに高山ナオトを挑発する気がないのだとしたらいくら余裕がなかったとはいえベッドの上で女の子座りの膝を開いたりよつんばいになって魅力的な絶対領域やお尻を高山ナオトに向けちゃいけないと思うよ。そりゃ高山ナオトも
「もっと自分を大切にしろ」って説教するよ。
・ で、枕元の何かとは前回高山父が語っていたゴムのアレでした。両手でゴムのアレを持つ白石マドカ可愛いよ白石マドカ。
で、
「そこで見つけたんだけど…… あげる」と。なんだこのプレイ。今このラブホテルのどの部屋よりもハイレベルなような気もするぞ。これには今日のデートでチューにもラブホテルにも一切顔を赤らめなかった高山ナオトも流石に赤面。
と、いうわけで高山ナオトにとって本日のデート(の練習)の収穫はゴムのアレだったところで以下次回。
・ 前回の繰り返しになるけど少年漫画誌であるはずの「別冊少年マガジン」に連載されているこの作品の方が青年漫画誌であるはずの「週刊ヤングマガジン」に連載されている『みなみけ』よりおかしな事がおこるものなんですね。
まぁ高校1年生女子2人が主役の作品と高校2年生&中学2年生&小学5年生の3姉妹が主役の作品なら前者の方がおかしな事がおこるのは当たり前かもしれませんね。
・ 欄外の登場人物紹介では一番目にいますが遂に大橋ミツキが登場せず。まぁ前回のようにラブホテルから出るところあたりを目撃しちゃうのよりはよかったのかもしれませんね。
・ 「別冊少年マガジン」の今月号の欄外にも
「別マガKCは毎月9日発売! そんな未来はウソである 桜場コハル 1以下続刊 すこしふしぎな女の子、ふたりいます。 ヤンマガKCサイズだよ♡ 大好評発売中」と。
・ 今回見開きカラー2ページで載っている
「ニッコリ創刊2周年に感謝★ 総勢23名に当たる!世界に一つだけの超豪華色紙プレゼント!!」「当選者には作家本人がアナタの名前を入れてプレゼント!」の中に
「04 そんな未来はウソである 桜場コハル先生」が。
制服姿の大橋ミツキとその左に
「祝別マガ創刊2周年! 桜場コハル」と。他の作者にも見られる傾向だけど、サインが素朴すぎる。
●『別マガ』班長は今日も困っている。●
●創刊2周年号!本日発売!!●
●台風とサイン色紙。(By S田)●
・ 今回の「別冊少年マガジン」のアンケートプレゼントは↑の
「01 連載作家23名色紙プレゼント 創刊2周年記念の豪華プレゼント!携帯アンケートでどの作家の色紙が欲しいか選べます!! 当選者には、作家本人がアナタの名前を入れてプレゼント!!全色紙はP10に掲載!!」が各1名のところに『どうぶつの国』『そんな未来はウソである』『じょしらく』『進撃の巨人』の色紙が。
そして
「03 「そんな未来はウソである」「マルドゥック・スクランブル」「進撃の巨人」のセット! 別冊少年マガジン特製クオカ3枚セット2」が20人に。
デザインは創刊3号の表紙と同じ制服姿の制服姿の大橋ミツキ&佐藤アカネ。
参考資料
●桜場コハル非公式ファンクラブ(代理)●
●2011年9月17日
みなみけ 第182話「忘れたい」
・
「11月発売の第9巻限定版に付くドラマCDは超豪華! ほぼオールキャスト!! 『みなみけ』全員集合といいたいところですが、タケルおじさん、ハルオ、アキラの3名は都合により欠席です。」とのこと。
これは忘れちゃダメですね。
ところでそのオールキャストには先生と二宮くん(と医師)やフユキは入っているのでしょうか。
・ 今回は小学校→南家編。
・ 今日の占いで運勢が最下位だったため桜場コハル作品では珍しい顔に斜線まで入れてどす――んと落ち込んでいる南千秋。その占いのことを忘れたい南千秋。タイトルイラストの南千秋は占いを見た時なのかしら。
しかし内田ユカの
「どうしたの?チアキ 深く落ちてるけど‥‥」ってなんだ。何が落ちてるというんだ。もしかして「込ん」の二文字を忘れたのか。
・ 昨日のあのドラマを見ることも録画することも録画という単語もバカという単語も忘れてたマコト。そして今日ばかりはその忘れっぽさがうらやましい南千秋。
・ 昨日ツメを切るのを忘れたのはともかく
「髪を切りに行こうと思って玄関出ると いつも どこに行こうとしてたか忘れるんだよな‥‥」ということで髪が伸びて見忘れる、もとい、見違えるほど女子力がアップした南冬馬。
小学5年生女子の散髪事情はよくわからないけど南冬馬の普段の髪型と性格と家庭環境からすると美容院ではなくて床屋に行ってそうですな。
・ マコトの
「おかしいなトウマがいつもより若干女に見える なぜだ!?」というのに顔を赤くして汗かいて
「なぜ そう見えるか思い出させてやろうか?」とシャキーンと伸びたツメを光らせる南冬馬可愛いよ南冬馬。
今日の南冬馬は普段の頭突きや相撲じゃなくて戦い方まで女子力がアップしている。最初なんで南冬馬の手刀が光っているんだろうとか考えていたのは内緒だ。
・ マコトはちゃんと髪が伸びた南冬馬を初見で認識できている分南千秋や甲斐高風よりましだと思うんだ(←お前もかよ)。
・ 南冬馬がツメを切るために行った保健室で南千秋に年齢を聞かれて口元に人差し指を当てた色っぽい仕草で忘れたと即答する熊田先生。自分は正直貴方の存在を忘れていたよ。ドラマCDのオールキャストに貴方は入っているのでしょうか。
・ 南家の夕食。楽しくてつい給食を食べ忘れた南夏奈と料理に塩入れ忘れてた南春香。ちなみに今日のメニューは見る限りご飯+みそ汁+白身魚のフライ+コロッケ+レタスなミックスフライ定食といった感じ。
南夏奈が
「う――ん 今日はやたらとごはんがうまい!」と笑顔で全部食べちゃってから
「本当に美味しかった? よく思い出して」と南春香に改めて聞かれて
「忘れた‥‥」と言っていますが、まぁ最高の調味料である空腹があれば一品くらい塩が入ってなくても美味しくてもおかしくないんじゃないかしら。
・ 結局南千秋は占いの結果を忘れることができなかったので、忘れないうちに明日の自分に伝えるために部屋に張っておこうと習字で
「占いは見ない」と。
今日の占いの結果が最下位だったのなら逆に明日は最下位ってことはないような気もしますけどね。
南千秋といえば習字の印象が強いけど実際の作品は
●第28話「無視してないか」●の
「バカ野郎」くらいなんでしたっけ。
少なくとも家で習字をするのは初めてなんでしたっけ。南千秋がうらやましがるであろう見事な忘れっぽさですな。
・ 欄外に書かれている
「ちなみにチアキの星座はてんびん座。」ということもすっかり忘れていたので確認してみたら
●第155話「ラッキー」●で判明していた。と自分の感想にちゃんと書いてあった。
・ 今号の「第377回 ’11年9月期 月間新人漫画賞大募集」に
●第178話「しまらない話」●の
5ページ目2〜4コマ目のマコトと南千秋(と吉野と内田ユカ)の
「昨日道を歩いていたらさ―― 溝のフタがひとつなくて うっかり落ちちゃった」「実にけしからんな」「チアキ‥‥ オレのために怒ってくれるのか?」というやりとりが
(いったいどこに応募しよう?)+
「ついに原稿が完成したんだけどさ 賞もたくさんあるし どこに出そうか迷ってるんだ」「もちろんヤンマガ月間賞だ」「で でも‥ もっと考えても‥ 大事な作品なのに‥」「なんと月間賞は原稿が戻ってくる!!問題ない!!」に。
原作では涙目で感無量だったマコトが南千秋に泣かされているみたいに。南千秋は腕を組んだまま大きなフォントで
「問題ない!!」と言いきっていてなんだか保坂みたいに。
参考資料
●桜場コハル非公式ファンクラブ(代理)●
●2011年9月25日
●2011年9月27日
2011.09.27 あねぐるみ(森繁拓真/芳文社「まんがタイムオリジナル」2011.11月号)
おもちゃメーカーホープトイズ勤務の総務部平社員・楠木健郎(23)と企画部企画二課の敏腕課長・楠木暦の姉弟の物語……。
連続ゲスト3回目(6ページ)。
楠木暦は企画部一筋なのかと思っていたら営業部出身でそっちでもトップ成績だったのか。
まんがタイム系は営業成績トップクラスの女性が多いからなぁ。
しかし加湿機能付きぬいぐるみ「海ねこくん」というのは発想と技術が凄いな。
ぬいぐるみなのかどうなのかおもちゃなのかどうなのかよくわからないけど普通の加湿機より可愛いインテリアとしてはありだよな。
ところで1回目によると社員数は200名近いらしいので組織票だろうが何だろうが20人程=1割票を集めた要望は無視できないような。
と、思っていたけどよく読み直したら缶の自動販売機におしるこ缶を入れて欲しいという要望じゃなくて
「カップ自販機におしるこを入れて欲しい」という要望だったのか。
そりゃ無理だ。
それはそれとして総務課の眼鏡っ娘・中田チエはおしるこ可愛い。
あれ、ってことは楠木暦も可愛いってことに?
そんなこんなで大学の先輩・小阪俊史の『おかん』ともども連続ゲスト3回を経て次号から
「本格連載スタート!!」。
社内旅行編があるのならば『ゲンセンカラン』の温泉旅館がいいな。
参考資料
●森繁拓真非公式ファンクラブ(代理)●
●甲斐高風のDIARY TOPへ●
●甲斐高風 ★GRAND PRIX★へ●
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