第一章  城崎学園キャンパスガイド

7.名物教師たち

 学園には、個性豊かな教師が数多くいます。そんな教師たちの一部を、紹介しましょう。

◆柳川章吾(やながわ・しょうご):就任以来、理事会に頭越しに指示を出されて存在感を示せない可哀想な校長。落語が好きで、挨拶の時に小咄などを混ぜたりする。少し太っており、飄々とした好人物。校長でありながら、落語部の顧問を務めている。ただし落語部は開店休業状態。定年間近。

丸山英文(まるやま・ひでふみ):教頭、国語教師。県教委で活躍していたエリートを、先代の理事長である御堂源重郎氏が将来の校長含みで抜擢した。「生徒の自主性を重んじる」教育の立場で、理事長とは激しく方針が対立する。だが、直接理事長と言い争った様子はない。生徒会の反理事会運動などにも比較的好意的。長身痩せ形で頭は淋しくなってきており、老眼鏡を愛用。50代。

金沢善之(かなざわ・よしゆき):体育教師、生徒指導担当。秩序と規律を重んじる、時代錯誤の熱血教師。風紀委員会のやり方が手ぬるいとして風紀取り締まりに乗り出しており、生徒会や風紀委員会は危機感を強めている。柔道部顧問で、柔道は国体級の腕前。中背だが体格がいい。30代前半。

村瀬直紀(むらせ・なおき):美術教師、美術部顧問。基本的に無口だが、口を開けば毒舌家。完全な芸術家肌で、あまり周りのことを気にしない。自分の才能が理解されないのは、時代が悪いのだと考えている。口髭を生やし、よれよれの上着を羽織っている。40代後半。

◆堀田規子(ほった・のりこ):家庭科教師。生徒たちに恐れられる、調理室の主。男子厨房に入るべし、が持論。基礎的な生活能力、を極めて重視しており、家庭科に真剣に取り組まないものは人間のクズ、といった極端な見方をする。言動が他人を馬鹿にしている。50代半ば。

桜井真樹弥(さくらい・まきや):化学教師。背が高く、教室に入ってくるときに必ず頭をぶつける。線が細く、一見頼りなさげだが、割と生徒の信頼も厚い不思議な人。彼のことが話題に上ると突然気配も感じさせず後ろから現れたりする。その神出鬼没ぶりから、生徒の間では秘密結社のエージェントだとの冗談が通っている。ちなみに女子生徒の間では「マキちゃん」と呼ばれて親しまれている。20代半ば。

佐藤栄子(さとう・えいこ):英語教師。結婚して2年。旧姓は岸本。城崎高校の卒業生でもある。活舌よく喋るが、アメリカかぶれの風あり。女子生徒とは屈託なく話すが、どこか男性を軽蔑したような所がある。職員会では生徒側に立つが、かといって教頭派でもない異端児。30代前半。

三木真司(みき・しんじ):生物教師。何事にかけても中途半端で、だらしのない男。生物部顧問だが、部室の生物準備室の日溜まりでインスタントコーヒーをいれて飲むのを好む。彼を教育熱心だと表するのは、よほど人を見る目がないか、おだてて何かをさせようとする場合くらいである。皺の寄った白衣を羽織っていることが多い。これで奥さんは元教え子だというから驚き。30代後半。

宮本末継(みやもと・すえつぐ):日本史教師。気さくな人柄で、桔梗祭などの行事の際には、生徒と一緒に準備などを手伝っている。また、日本各地に昔から伝わる伝説や寓話(かぐや姫、浦島太郎など)や日本の行事や習慣(雛祭、端午の節句など)に詳しく、いろいろな背景などを知っていたりする。少し白髪交じりの髪で縁なし眼鏡をかけている。40前後。

北見美都子(きたみ・みつこ):音楽教師、吹奏楽部顧問。城崎高校卒。バイオリニストで、プロとしても通用するかもしれないくらいの腕前。自らの技術を磨くことが主な関心で、生徒の相手をするのは職務上仕方のないこと、とおざなりに対応している。ロングの髪を結い上げ、眼鏡をかけている。20代後半。

◆川越夏美(かわごえ・なつみ):養護教諭(保健室の先生)。ソバージュの長い髪で若くてグラマラスな美人。生徒たちにかなりの人気があり、不調でもないのに保健室に行って怒られる生徒もいるらしい。肉体面の健康管理だけでなく、精神面のカウンセリングも行っており、たとえ不思議な話でも馬鹿にしないで聞いてくれることから、生徒たちの信頼も厚い。一時期、学校で猫を飼っていたという噂があるが、定かではない。20代後半。

 

 

 

 

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