第一章  城崎学園キャンパスガイド

6.校内施設

 学園内の校舎や教室といった、校内施設にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、その中の一部を紹介しましょう。

 高等部はもともと、私立城崎高校という歴史と伝統のある学校を母体としています。そのため、校内にはまだいくつかの年季の入った建物もありますが、ほとんどの校舎は前理事長時代に立て替えが進みました。白城山中腹部にいくつかの人為的な平地を設けて、そこに校舎群やグラウンドなどを設置しています。白城山表斜面(城崎市側)には山頂の天文台まで続く一本の自動車道が走っており、高等部や大学部の施設群は、主としてこれに沿って設置されています。また、車は通れませんが、こうした施設群を結ぶ遊歩道もあります。

◆自動車道:白城山唯一の幹線。麓から山頂の天文台まで、やや蛇行しながら続く。城鉄バスもこの道を利用するため、大学部前にはバスターン用の用地が設けられている。この道から高等部や大学の各施設へ、枝分かれした道が続いているが、これらは全て城崎学園名義の私道。

◆白城山遊歩道:表斜面側(学園施設のある方)と裏斜面側にそれぞれある。表斜面の遊歩道は森の中を通りながら中・高・大の各施設群を結んでおり、平日にも、主に下校時に利用される。一方、裏斜面の遊歩道は完全に森の中を通っており、散策そのものが目的でなければ使わないような道。

 

 高等部の施設群のうち最も麓側(中等部寄り)に位置するのが、本館です。そのすぐ奥に2つの教室棟が続き、少し上ったところに特別教室棟プールグラウンド体育館は道路を挟んで反対側にあります。

◆本館:職員室、校長室、理事長室、事務室などが所在する、高等部の本館。校舎自体は新しいが、時計台を取り込んだ伝統的なデザインになっており、時計台の横には国旗と校旗がはためいている。職員室などの他、生徒指導室、保健室、図書室、会議室、生徒会室、放送室、印刷室などが所在する。3階建て。

◆教室棟:通常教室棟。本館に近い方から1棟、2棟という名称があるが、一般には3年棟、1年棟と呼ばれる。1棟(3年棟)には3年生全体と2年生の半分の、2棟(1年棟)には1年生全体と2年生の半分の教室がある。3階建てで、各フロア5つの教室がある。両棟は昇降口でつながっている。

◆特別教室棟:物理室などの特別教室の集まった棟。理家棟(理科・家庭科棟)と工芸棟(教育工学・芸術科棟)の2つがある。理家棟に所在するのは、物理室、化学室、地学室、生物室、被服室、調理室。工芸棟には音楽室、美術室、視聴覚教室、コンピューター室など。

◆プール:ごくふつうの25メートルプール。更衣室が付設されており、体育の授業の時もここで更衣する。

◆グラウンド:体育の授業や各種運動部などが利用するグラウンド。ただ、グラウンドの広さに全く余裕がないため、運動部間の練習日程調整は常に頭の痛い問題。中等部グラウンドの隣に第2グラウンドを設置する構想も動いていると噂されるが、少なくとも用地確保などの現実の動きにはなっていない。

◆体育館:こちらも体育の授業や各種運動部が利用。学園には講堂がないため、入学式や卒業式、新歓や予餞会などの会場としても使われる。

 

 本館や特別教室棟には、いろいろな部屋があります。それらについて、ごく簡単に説明しましょう。

◆理事長室:理事長が学園に来たときに腰を落ち着け、来客などと面会する部屋。現理事長の御堂誠一氏は先代と比べると頻繁に学園にやってくる。応接室を兼ねているためもあって、調度一式が豪勢。本館1階。

◆校長室:校長が執務する部屋。調度は一応豪勢なのだが、理事長に遠慮しているのか、理事長室と比べると見劣りする。現校長の柳川章吾氏は校長室で執務するよりも職員室にいることを好むため、普段は使われていない。理事長室の隣にある。

◆生徒指導室:生徒指導部の牙城、であったのだが、現在は風紀委員が使用できることになっている。通常教室の半分ほどの大きさ。本館2階。

◆保健室:養護教諭・川越夏美がいる部屋。怪我などの応急手当をしてくれる他、気分が悪い場合はベッドに寝かせてくれる。人気のある川越先生を慕って、気分が悪くもないのにやってくる生徒もいる。本館1階。

◆図書室:高校の図書館としては、蔵書量は多い部類に含まれる。組織としては大学の付属図書館に属しており、備え付けの検索用コンピューターでは大学の図書館群や中等部図書館の蔵書も検索できる。本館3階。

◆会議室:職員会や生徒議会の行われる部屋。通常教室2つ分強の広さがある。本館の2階に所在。

◆生徒会室:生徒会執行部が執務する部屋。旧城崎高校時代からの膨大な生徒会文書が保管されているほか、文書管理のため、ワープロや印刷機が設置されている。本館2階。

◆放送室:全校に放送を入れるための設備と機材が揃っている。また、放送部の活動場所でもあり、ビデオカメラなどの機材もある。

◆理科系教室:物理室、化学室、地学室、生物室は、理科の各科目の実験などで利用される教室であると共に、物理部、化学部、地学部、生物部の活動場所でもある。

◆視聴覚教室:AV機器を使った教科教育のための教室。プロジェクターによる映写式スクリーンとステレオ音声が常設されているほか、各人の机にヘッドホンが設けられている。ビデオ鑑賞やスライド映写、OHPのほか、英語のリスニングなどでも利用する。

◆コンピューター室:数十台のコンピューターが設置されている教室。相互のネットワーク化はされているが、外部とは接続されていない。コンピューター部の活動場所でもある。

 

 生徒の日常生活の中でも重要な昼食に関係する施設には、購買食堂「しらぎ」などがあります。また、「しらぎ」が手狭なため学校側は中等部−高等部間の遊歩道付近に新しい食堂を建設する計画をたてています。しかし、折からの不況の影響か予算面で問題が出たらしく、現在、工事は中断されたままです。

 通は「しらぎ」には行きません。少し遠いですが、大学部にある喫茶「pipesを利用します。

◆購買:購買部には基本的な文房具とパンやおにぎり、ジュースなどの食品がおかれており、昼休みには食料を求める生徒で賑わう。馴れている人は、一つ前の休み時間に購入しておくらしい。購買にはジュースの自動販売機(カップ式)も設置されている。なお、昼休みより後では、購買に食品はほとんど残っていない。場所は、教室棟と特殊教室棟の間。

◆食堂「しらぎ」:中等部と高等部の間の遊歩道沿いにある。基本的に昼休みしか営業しておらず、放課後にはコーヒーなどの少数のメニューで喫茶店のような形で営業している。それなりに広いが、設備が古く、作りも大衆食堂的な雰囲気を多分に帯びている。中高共用のため、遅れていくと席が取れなくなる。券売機で食券を買ってから注文する形式。味は、こんなものかといったところ。

◆喫茶「pipes:高等部寄りの大学構内で営業している喫茶店。高校生には厳しい値段設定だが、それだけにいい味の料理を出してくれる。店内の雰囲気は落ち着いており、大学生のカップルなども見かける。店名の「pipes」は、「白城」→「シラギ」→「新羅」→「百済」→「クダラ」→「管ら」→「pipeの複数形」→「pipes」という、ほとんど意味不明の連想でつけられたもの。店長は口髭を生やした一見無口でダンディーな男だが、下手な話しかけ方をすると、このレベルのオヤジギャグを連発するので注意が必要。アルバイト店員の多くは城大生。

 

 この他にも、校内にはいろいろと面白いスポットがあります。次にいくつか挙げてみますが、この他にも探してみてください。

◆沈思亭:高等部から白城山裏斜面遊歩道への入り口近くにある東屋(あずまや)。旧城崎高校時代の、かなり古くからある木造建築(?)。屋根とそれを支える柱、腰の高さまでの壁に椅子、中央に小さな卓があるだけの、三畳程度の施設。ほとんどの生徒は利用せず、昼休みには近づく者も少ないため、たまに密談をするのに使われたりすると言うが真相は定かではない。当然ながら夏は暑く、冬は寒いので、春と秋くらいにしか利用できないのが難、でもないか。

◆旧東棟:旧城崎高校時代の特殊教室棟。校舎の建て替えに伴い、特殊教室も順次移転したため、今は使われていない。木造二階建て。入り口には南京錠がかかっているが、その鍵は紛失したらしく職員室にはない。校舎配置が大幅に変わったため、旧東棟は一種の死角にある。

◆見晴らしの丘:恋人達の丘、日当たりの丘などとも呼ばれる。正式呼称はない。3年棟の南側の丘で、城崎市を一望できる上、日当たりがよい。昼食時の人気スポットでもある。

 

 

 

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