「妹の日」記念シナリオ リプレイ
第9幕 浜磯駅前の遭遇
GM:12時の時点での君らの居場所を聞こう。
瀬戸愁也:家を離れてたいんだけど、俺。
瀬戸怜花:家。
愁也:親父もいますから、さすがに。俺は家にいます。親父が家にいて、楽しくやってます。
GM:まぁ、休日なので、朝9時くらいに起きだして……。
愁也:今日は夕方から、友達と怜花と白岡市に行くよ、って言って、それまでは家にいる。
怜花:唯ちゃんとでも遊びに行こうかな……。
木村誠二:取り敢えず、昼間はここ(笑美子)と会う約束があるからな。
怜花:わたしは唯ちゃんと会おう。
GM:では、唯ちゃんと2人でどこかに行ってる、と。
怜花:そりゃあ、女の子2人で集まったら、することは……。
GM:ウインドウショッピング?
怜花:この辺で一番大きな商店街は、繁華街は?
GM:城崎市街。
怜花:ですね。ここ(地図の浜磯駅を指さして)にはありませんか?
GM:浜磯商店街はあるが、かなり格が落ちるね。地元の商店街、って感じ。
怜花:なるほど。それは城崎まで出ないとダメですね。
愁也:若い女の子が行くんだったら、城崎の方まで行かないと。
誠二:若すぎるよ。
怜花:(第九コンサートの)待ち合わせはここ(浜磯駅)でしたよね?
GM:怜花たちが城崎駅前に行ってるんだったら、城崎駅集合になるんじゃないの? その辺は細部はいいでしょう。さて、それを聞いた後で申し訳ないんだけど、昨晩、あなた(笑美子)が家に帰った後に、留守電が一件入っている。
今井笑美子:「誰からだろう」
電話の声(GM):「あー、もしもし。今井源治です」
GM:あなたのお母さんの、いとこの当たる人ですね。
愁也:おじさんではないんですね?
GM:気分的にはおじさんに近いんだけど。
今井源治(GM):「幸香さんがなにか大変なことになったんだって? こちらのモノ何人か、そっちへ行くから」
誠二:こちらのモノ何人かって。何を連れて来るつもりだ。怖いぞ(笑)。
怜花:田舎はそう言うんですよ。田舎出身だと。
誠二:本当に怖い人かもしれんな。
GM:ガチャン。
笑美子:と、言われてもなぁ。
GM:というのを、山形弁で。
笑美子:どのくらい親しいんだ?
GM:親しいというのは、どういう意味で?
笑美子:え? 通常の意味。
GM:まぁ、あなたが物心付いてからだったら、疎遠にはなっているかな。
笑美子:たいていの人が疎遠になっているような。
誠二:こういう人がいるという存在は知っている?
怜花:年賀状は出しますか?
GM:この人は、あんたのお袋さんの一族の中で……。
誠二:一族(笑)。
GM:いや、田舎の方の一族意識は強いから。顔役、みたいな感じ。
笑美子:ハァ……。いつ来るともそんなこと言われただけでは、対応のしようもなく。
GM:病院の方に行くんだろうね。
笑美子:まぁ、いいけどね。いいけどねというか。
源治:「あんたも忙しいだろうから、気にせんでいい」
笑美子:それはそれで。うわぁー。
愁也:いやだー!
怜花:こちらに全て任せたまえって?
GM:まぁ、留守電だからね。これ以上詳しい話はやめておこうか。
誠二:ホントにそんな感じだ。
怜花:大丈夫だよ。君の面倒までちゃんと見てあげるから。
GM:さぁ、そんなことを言っている暇はないぞ。さっさと行こう。
笑美子:一応、病院の方は毎日行ってますので。
GM:昨日、病院から帰ってきたら留守電に入ってた、というところですね。
笑美子:今日も午前中に行きますよ。準備をして、このKey Item2つもしっかり鞄に入れて(笑)。
GM:ほほぅ。2つともかい。分かった分かった。
笑美子:2つとも、行きます。
GM:何か、お母さんに特に言いたいことがある? お母さんの方の病状は、まだ、比較的落ち着いてはいますが、状況は変わらずと。
笑美子:「今日、ちょっと行って来るね」というわけで、一応ちゃんと、おしゃれというか。
今井幸香(GM):「行って来るって……」
笑美子:「大丈夫。任せて。行って来るね、待っててね」
怜花:母親がこんななのに男と逢い引きしているなんて。
誠二:本当に身の振りをどうしようかな。報われない結末だったら、やさぐれるしかないな。
GM:それは君が頑張れば何とかなるんだ。
誠二:なるほど。
GM:本気で必死で頑張れば何とかなる。
誠二:これで頑張れるのか?
GM:まぁ、頑張れるポイントの1ヶ所は既に通過したので。君と関係ないところで(笑)。
誠二:それは無理でしょう(笑)。それはわたしには無理ですよ。
怜花:あのー。待ち合わせ場所はここ(浜磯駅)なんですよね。それは、ただ出会うだけの、すれ違い判定をしたい(笑)。
GM:なるほど。ただすれ違うだけね、OKOK。
怜花:対抗しますか?
誠二:対抗しないよ。
怜花:会っていいんだ。(ダイスロール)9……、13。
笑美子:(笑)
誠二:13は出ないよ、どう頑張っても。
GM:じゃあ、誠二が待っているところに怜花たちが来る、くらいかな?
誠二:そっち(笑美子)は?
笑美子:こっちも出ないよ。振ります?
GM:まぁ、どれくらいの差が出るかは重要かな。振ってみて。
笑美子:(ダイスロール)7。期待値期待値。
GM:だったら、最後にちょっと君が到着するかもしれない。
誠二:(笑)ちょっと疲労気味。プレイヤーが。
GM:君が待っているところに、怜花ちゃんと唯ちゃんが現れます。
誠二:先に現れるのはどっち?
GM:君は待っている。我々(唯と怜花)は通過するだけだ。
怜花:うん。電車乗るんですけどね。
誠二:あぁ、我々。
愁也:君は男1人、ここ(笑美子)を待っているんだ。そこに、女2人が現れる。
怜花:「あっ、誠ちゃん。こんなところで何してるの?」
小浜唯(GM):「どうもー」
GM:どうもって、1つ上の先輩だろ? 小中学校同じだろ? 多分知ってるよな、以前から。
誠二:「あぁ、こんにちは」
笑美子:この間会いましたよ。
GM:知ってる知ってる。それは知ってる。
誠二:「ちょっと待ち合わせ」
唯:「彼女ですか?」
笑美子:(吹き出す)
誠二:「ほほぉー。面白いこと言うねぇ。でも、そうじゃないんだ」(笑)面白すぎるわ!
一同:(笑)
怜花:「唯ちゃん、そんな露骨なこと聞いちゃダメだよ」
唯:「ゴメンゴメン」
怜花:「で?」
一同:(爆笑)
誠二:くそぅ。「で?」、か。なるほどなるほど。
唯:「聞き方を変えよ。女の人ですか?」
誠二:まぁ、嘘付いても仕方ないしなぁ。「ちょっと用事があって、待ち合わせしてるんだけど」
GM:そんな話をしているところに、到着してもらおうか。では、電車が来る。これは反対向き(城崎→浜磯方面)の電車だな。しかし我々も急ごう、あまり時間はないが。
笑美子:下りてくる。まぁ、きょろきょろと……。「あ、木村くーん」
誠二:女の子登場。
怜花「女の人だ」
誠二:さっきから、「違う」と否定してないからな(笑)。
愁也:やっぱ、そうなのかぁ。って感じだな。
笑美子:何か、めかし込んでるよ(笑)。
一同:(爆笑)
怜花:めかし込んでいるくらいは見て分かるだろうな。
誠二:嘘をついていると思われるじゃないか(笑)。俺は本音ロールをしたい。
愁也:そんな技能はないぞ。このシステムに。
誠二:くそぉ……。本音だ、本音ぇ!
GM:いや、「その他」技能で彼は持っているかもしれん。
誠二:なるほど……、いや、雑用しかない(笑)。
笑美子:雑用……。
怜花:「唯ちゃん、邪魔しちゃ悪いし、行こうかそろそろ。電車ももうすぐだし」
唯:「うん」
誠二:「ちょ、ちょっと待て。何か誤解してないか?」
怜花:「大丈夫だよ」
唯:「大丈夫大丈夫」
誠二:「いや、違うって言ってるだろ」
唯:「誤解じゃないから」
誠二:「違う」
唯:「あ、電車が」
怜花:「電車が来た。じゃあね、誠ちゃん。お幸せにー」
誠二:「違うって!」
愁也:(笑)
笑美子:「今の人たち、お知り合い?」
怜花:あ、じゃあ、あなたのところを通り過ぎたら、(上目遣いに様子をうかがうようにして、ぺこり)。
誠二:ワケ分からんわ(笑)。
笑美子:じゃあ、軽く会釈しておくけど。
誠二:この野郎。後で血塗れにしてやる(笑)。
一同:(笑)
笑美子:血塗れに(笑)。
GM:まぁまぁ。ひとみさんじゃなかっただけ、ましってことで。
愁也:ひとみさんだったら大変なことになってたぞ。
誠二:いや、直下型に大変になっただけであって。遠くで大きな地震が起きるのと、近くで小さな地震が起きるのはあんまり変わらないと言う話が(笑)。
愁也:伝聞で聞いた方が、ひとみさんはツッコミが厳しそうだからな。
笑美子:「今の、お知り合い?」
誠二:「まぁ。中学の時一緒だったんだから、後輩と言ったらいいのかな」
怜花:幼なじみじゃないんですか?
誠二:そこまではいいだろ。2人とも後輩で嘘じゃないし。
笑美子:「何か、お幸せにとか言ってたけれど?」
誠二:「ちょっと勘違いしてるみたいだな」
怜花:(首を横に振る)
誠二:してるっちゅうに(笑)!
笑美子:「ゴメンね、何か急に……」
誠二:「別にいいけど。あいつらには後でよく言っておくから。じゃあ、ま、行くか」
笑美子:「うん」
誠二:「で、どこに?」どこに行くんだ?
笑美子:「実は、行く場所っていっても手がかりが住所と名前しかないんだけれど……」と、メモを取りだして、「ここに」(メモを見せる)。
メモ:城崎市浜磯大前町23−6 瀬戸満彦
愁也:(笑)
誠二:うーむ(笑)。これを見たら、北風が吹いたらしい。ぴゅー。悪寒が。
GM:もうそろそろ全てがオープンになるよ。
笑美子:「木村君、こっちの方だったよね」
誠二:「まぁ、そうなんだけど」こんな役回りをやらされるとは。なんてひどいことを。それじゃあ、「こ、この住所はどうして?」
笑美子:「ちょっと知り合いに、この人のところに用事があって、なんだけど。ちょっと1人で会うのは怖いというか、心細いから。ゴメンね、変なことに付き合わせちゃって。関係ないのに」
誠二:関係ない(笑)。
笑美子:「ちょっと近くにいてくれるだけでいいから」
怜花:お幸せにー。
誠二:全然幸せにならねぇよ。本当に(笑)。
笑美子:大変やねぇ。
誠二:くそぅ。はめられた。今日ははめられたって絶対(セッション記録用紙に)書くぞ(笑)。
怜花:はまったんじゃないんですか?
誠二:いや。これは不可避だ。
GM:まだまだ頑張れるよ。
誠二:許さん。……しかし、熱血男だからここは行くしかない。
笑美子:正義感正義感。
誠二:正義感で耐えた。断りたくなったが耐えたということで。「まぁ、分かった。ま、いっか。取り敢えず家までおくってあげるよ」
笑美子:家まで。「知ってるの、その人のところ?」
誠二:「ああ、まぁね。うちから14メートル離れたところなんだ」
愁也&怜花:(爆笑)
笑美子:「そんなに近所だったの?」
誠二:こんなところで14メートル使うなんてなぁ……。
笑美子:「じゃ、お願い」
誠二:じゃ、行った、と。
笑美子:真っ直ぐ行くの? 寄り道とか回り道しながらとか。
誠二:いや、回り道しないよ。
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