「妹の日」記念シナリオ リプレイ
第2幕 白岡東高校のある日常
GM:では、ある日、白岡東高校。誠二と笑美子の学校だね。冬休みを間近に控えて、期末試験はもう終わったのかな?
今井笑美子:終わってますね、この時期は。返却がそろそろ。
木村誠二:私のテストの点数は……。
数学教師(GM):「数学のテストを返すぞー」
GM:この先生はですね。成績の悪い人から順番に返すという恐ろしい先生です。
瀬戸愁也:(笑)
GM:西川、山本、菊池、……大崎、……。実際の知人の名前とかぶらないように考えるのが結構難しい。大久保、山越、木下、崎村……。
笑美子:大変ですね。
誠二:もうそろそろ……。
GM:木村!
誠二:わぁっ(笑)! 出てもうた……。
笑美子:何点ぐらいですか?
愁也:お前、下の方やん、結構。十人くらいだったぞ。
笑美子:でも、クラスは……。
誠二:いや、でも。40点あれば問題ないですから。
愁也:何が40点や。
誠二:いや、高校での……。
GM:40点では問題ないことないような。
笑美子:その発言も問題のような。
誠二:俺は40点のためにやるんだ。
GM:寺崎。
誠二:ちなみに何点ですか?
愁也:寺崎より低いのか?
GM:取り敢えず、数学系の判定をしてくれ。
誠二:数学系の判定?
愁也:知識技能でしょ?
GM:知識系で数学があったらそれで。なければ、あと受験技術とか、何もなければ、ただの知力判定だ。
誠二:(ダイスロール)12。
愁也:結構いいじゃん。
GM:じゃあ、もっと後だ。
笑美子:よかったね。
誠二:寺崎は? 寺崎は数学技能はない?
愁也:ないだろ。
GM:(ダイスロール)寺崎は3人目くらいに呼ばれたらしい。
一同:(笑)
笑美子:ちなみに私は……。(ダイスロール)技能はないけど、10。負けてるよ、なんか。
GM:知力+2なのに。
愁也:お前の方が後だ。
誠二:今回は頑張ったんだ。
愁也:やっぱ、山をかけたトコが当たったんでしょう。
誠二:山が当たったらしいよ。
怜花:けど、ほとんどトップクラスですよね?
誠二:12もあるからなぁ。
GM:いや、トップクラスは、数学技能持ってるんだよ。
怜花:ああ、なるほど。
愁也:ベストテンには入らないけど、その次くらい。
誠二:では、寺崎の隣に座ってるとして、「どうだったんだ? お前、呼ばれるの早いんじゃないか?」
寺崎拓郎(GM):「まぁ、俺くらいになるとな」
瀬戸怜花:(笑)
誠二:「おいおい、見せろよ」
GM:窓の外を見つめます。
誠二:奪って見ると、驚愕の点数が。
GM:32点くらいですか?
誠二:32点。32点ならいいんじゃないの?
愁也:なんだ、3分の1も取れてるじゃないかって感じじゃないの。
誠二:「まだ三学期があるさ」
怜花:学年末テストですね。
寺崎:「三学期までには長い冬がある」
一同:(しばらく間、その後、笑)
誠二:よく分からないことをこいつも言うのか?
笑美子:「あっちゃー、つまらないミス、いっぱいしてるわ」
GM:まぁ、そんな感じで、試験話は取り敢えずよしとしよう。自分の点数は、それぞれ勝手に決めてもらって結構です。
誠二:そういえば、寺崎君は何部に入ってるんですか?
GM:寺崎君? 彼はねぇ……。
愁也:5個くらい掛け持ちしてそうな気がするのは、気のせいですか?
誠二:じつは帰宅部。
GM:取り敢えず、夏は水泳部。
愁也:冬はスケート部?
怜花:スキー部?
笑美子:スキーは出来ないんじゃあ?
GM:スキーとかは部活はないので……。
愁也:室内競技でしょう。素直に。
怜花:バスケとか?
愁也:もしくは冬の寒い中を走るために陸上とか。
誠二:そういうキャラじゃないでしょ、これは。
笑美子:寒中水泳やってたりして。
愁也:やっぱ、スケートとかスキー?
誠二:冬はさぼる。
GM:冬はさぼってる。それでイイや。
愁也:体を鍛えるためだ、とか言ってスキー板付けてるとか?
GM:君、水泳部じゃなかったっけ?
誠二:水泳部ですよ。
GM:だよな。だから、水泳部の友人なんだよ。
誠二:夏季限定。来ないんじゃないんですか?
GM:取り敢えず、プール使わなくなってからは、来ない。一切来ない。
誠二:あ、そういえば、屋外?
笑美子:普通、屋外でしょ。
誠二:じゃあ、できへんやん。
愁也:身体作ってるんだよ。基礎トレ。
誠二:そりゃ、来ないな(笑)。
GM:来るはずもなく。
誠二:理解しました、はい。
GM:でまあ、寺崎君が君の方に話しかけてくることにしよう。
寺崎:「木村!」
誠二:「あ、なんだ?」
寺崎:「冬休みの計画は出来てるか?」
誠二:んじゃまあ、自分の手帳を開けてですね、パラパラパラ。「まだ何も入ってないな」
寺崎:「なんだよ、真っ白じゃないか」
誠二:「おい、勝手に見るなよ」と、閉じる。
GM:勝手に開いて。
寺崎:「ここからここの間は……」
GM:と、書き込んでですね。
怜花:ボールペンで。
誠二:おいおい、って感じ。で?
寺崎:「菅平(スキー場)だ」
GM:と、彼は言いますけど。
誠二:菅平の知識は私にはあるんでしょうか?
怜花:毎年行かされてるんじゃないですか?
誠二:いや、今年はじめて。
GM:今年知り合ったんだ。
誠二:こいつがどういうヤツかよく分かって……。
怜花:る、よ。
愁也:それは「る」だ。
誠二:分かってるだろうな。
GM:夏は、色々なところに連れ回された。3個に2個は逃げたはずだけど。そこでは別のヤツが餌食になってたハズだから。
怜花:つまり、3日に2日は捕まってたんですか?
誠二:そのスキーの日程はどうなってるんですか?
GM:スキーの日程は……。
愁也:4泊5日?
GM:そうですね、まぁ、高校生の資金力だから、2泊3日くらいにしておこう。
誠二:出発日は? 明日?
GM:冬休みに入った直後だな。
怜花:なるほど、クリスマスが潰れるわけですね。
愁也:夜行で行くって感じですか?
GM:クリスマスが潰れるくらいですね、丁度。
誠二:(ため息)
怜花:クリスマスあけに帰ってこれるんじゃないですか? 大掃除と、大晦日と、家の手伝いは彼もしなきゃダメという関係で。
愁也:しなさそうだけどな。
誠二:我々のシナリオは、いつに始まりいつに終わるかということが、重要じゃないか、。それは?
GM:シナリオが終わるのはクリスマスだと言っておいたが?
誠二:大変だぁ!
GM:その辺をうまく、どう扱うかですな。
誠二:他にも書かれたんですか?
GM:とりあえずこれだけ。
誠二:「おいおい、勝手に人の予定決めるなよ」
寺崎:「勝手じゃないだろう。今こう、相談してるじゃないか」
誠二:「相談してねぇよ」
愁也:(笑)
寺崎:「何か不都合でもあるのか? 家族と旅行か?」
誠二:「……」
寺崎:「違うんだな。じゃあ、問題ないじゃないか」
誠二:「いや、まぁ、待て待て」
愁也:12月25日はなんの日か分かるか、とか言えば?
誠二:こんなヤツにそんなことを……。まぁいいや。そんなこと言っても分かる分けないよね。
愁也:冷やかされるだけだよ。
誠二:「俺の方もまだ決まってないんだから、勝手に書くなよ」
寺崎:「決まってないから、いま決めてやったんじゃないか」
誠二:「いや、待て」とか言って取り敢えず、「まぁ、俺の方も考えておくが返事はまだ言えんな」
寺崎:「木村! 冷静になって考えろ。12月だぞ。24日だぞ。クリスマスだぞ!」
誠二:で、どういう言い方してるんですか、彼は。
愁也:そりゃあ、スキーをやらずして何をやる、じゃないの。
一同:(笑)
GM:いや、彼はなんというか、軟派系なそういう男なので。
誠二:なるほど。理解理解理解理解(笑)。
寺崎:「この機にスキーに行かなくてどうするんだ」
誠二:と言うわけですね。
寺崎:「お前、決まった子がいるわけでもないんだし、どうだ?」
誠二:「うぅん」とかいって、それじゃあ、「まぁ、取り敢えず俺の方の金の都合もあるし、しばらく考えさせてくれ」と言うか。
寺崎:「まぁ、結論は2日間待ってやろう」
誠二:て感じかな。「親が許すかどうか分からないしな」とか言って。
寺崎:「そうだな、お前の方の事情も分かる。結論は待ってやるが、ホテルの方は予約入れておくから」
愁也:待ってねぇ(笑)。
誠二:なるほど、そういう感じですか。他に誰が行くのかを一応聞いておこう。
GM:大崎とかそのあたり。あと、崎村もいたな。
愁也:さっきの下の方の……(笑)。
誠二:分かりました、理解しました。
GM:その辺です。
愁也:お前が最優秀らしいぞ。
誠二:ハァ(嘆息)。だから成績悪いんだよ、って感じだな。まぁいいや、分かりました。そういう感じですね。OKOK、了解。
寺崎:「あ、そうだ! 女の子も呼びたいか?」
誠二:「ほほぅ」どうしよう? ほほぅでいいのか?
笑美子:楽しいのぅ。
怜花:姉貴?
笑美子:大問題。
誠二:寺崎は私の姉貴について何か言ったりするってことはないんですか?
愁也:まだ知らないでしょ。
笑美子:それとも、知ってる仲?
誠二:姉貴のことを知ってる可能性はあるでしょ?
GM:あなたの家にお姉さんがいることは知ってるかもしれない。
愁也:でも直接会って話をした可能性はあんまり高くないんちゃう?
誠二:姉貴はどうなんだ、とかいう話はないの?
GM:でも「女子大生だろ女子大生」とか言ってるかもしれんな。
誠二:そんなもんか。さすがに寺崎でも恐れ多いらしい(笑)。
GM:「女子大生だろ女子大生」と言うときに、彼の顔はにやけているが。
誠二:なるほどぉ。
寺崎:「是非ともご紹介願いたいなぁ」
誠二:ばかめ。トラップにはめてやるわ。
一同:(爆笑)
誠二:地雷を踏めぇ。
寺崎:「参加するメンバーに聞いてるんだけどさぁ。女の子も入れた方がいいか、それとも知ってる女の子のいないところの方がいろいろやりやすいか……」
誠二:じゃあまぁ、どう返事しよう。それに関しては……。
寺崎:「いま、2対2でイーブンなんだよ」
誠二:「お前はどっちなんだ?」
寺崎:「言わせるのか?」
誠二:肩をつついて、「どうなんだ?」って。
寺崎:「そりゃあ、知り合いの女の子は連れてって、そっちはそっちで仲良くやる。さらに向こうで新しい女の子と知り合ってそちらもよろしくやる」
誠二:「お前が2票入れたんじゃないのか?」
寺崎:「それについてはノーコメントだ。投票の秘密ってのがあるからな」
怜花:なんでそういうことだけ知ってるんだろう。
笑美子:都合のいい知識だけは覚えているもんなんだよ。
誠二:「じゃあ、それも2日後に決めるということで」
寺崎:「早めに頼むよ」
誠二:「おぅ、任せとけ」
寺崎:「女の子が参加するとなると、部屋をもう一個予約しないといけないからな」
怜花:1つでいいのか、1つで。
GM:あ、ホテルじゃなくて旅館だな。
寺崎:「さすがに同じ部屋じゃヤバイだろ。俺は一向にOKなんだが」
誠二:おいおい。
GM:寺崎退場。
笑美子:そのころ私は女の子グループとしばらく話してた。で、しばらくしたら木村君のところへ行ってみるか。「ね、ね。木村君、木村君」
誠二:「ん?」。それなりに面識はある、んだろうな。
笑美子:それなりに面識って。
誠二:で?
笑美子:「えっとさぁ、クリスマスの前後で予定空いてるかなぁ」
誠二:ぶっ(吹き出す)。ぶふぅ。
笑美子:「あ、いやいや。そういう変なのじゃなくてね」
誠二:いや、まぁ、変な感じはするかな、さっきのこともあったし。
愁也:寺崎のあの一言が。「女の子も呼んだ方がいいかなぁ」
笑美子:「女の子たちでパーティーしようってことになったんだけど、人数多い方が楽しいし……」
誠二:楽しいキャラらしいからな、こいつ。
笑美子:「いろいろあって、男の子たちも誘おうって話になったんだけど」
誠二:「なるほど、で、その日は?」
笑美子:「イブか、その前か……。そのくらいになると思うんだけど」
誠二:スキーとかぶって、ない?
笑美子:かぶせに行った。
GM:もろかぶりですな。
笑美子:「ちょうど冬休みに入ったばっかりだしね」
誠二:うーん、悩む、って感じかな。「今すぐ返事しなくちゃいけないワケじゃなかったら、考えてはみるけど」。
笑美子:「そう? じゃあ、考えててね」
誠二:考えまくりや。
怜花:考えることが一杯ですね。
愁也:君に、もう一個僕がプレゼントしよう。いい案が思いついたぞ。君が家に帰ってくるあたりに電話がかかる予定だから、それまではゆっくり考えたまえ。
誠二:くっそぉー。
笑美子:「もしよかったら、お友達も誘って……」
誠二:お友達と言ってアレを見てるのか? 寺崎を。
笑美子:別に特定の誰かには視線を移さないよ。
誠二:「じゃあ、考えておくよ」
笑美子:「よろしくね」
誠二:そんな感じかな。
笑美子:「奈津美ぃ」、奈津美はいかんかな。
怜花:いいんじゃないですか?
GM:坂本奈津美、と。この子が幹事だね。
誠二:さてと、分身の術を使えるようにするか。
一同:(笑)
怜花:その他技能(第六能力)ですか? 何か必須そうで怖いな。
誠二:雑用で分身するんだ。
愁也:身体がいくつ会っても足りん、とか言って分身するの?
GM:失敗すると、猫の手が出てくる。
誠二:大変だ。
笑美子:手応えは今のところ不明。まぁ、もう一押しってところかな。
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