「妹の日」記念シナリオ リプレイ

 

 第1幕  怜花の誕生日パーティー

 

GM:物語は怜花の誕生日から始まる。季節は12月中旬の某日。本日は……。

瀬戸愁也:お休みにしますか?

GM:じゃあ、本日は、日付はアレにして、曜日は日曜日にしようか?

木村誠二:学校休みね。

GM:日曜日? 夕方からでも問題ないような……。

瀬戸怜花:土曜日にするって手もありますよ。

GM:じゃあ、土曜日の3時くらいから。瀬戸さんの家で、怜花ちゃんの誕生日パーティーが行われる。出席しているのは瀬戸兄妹と木村姉弟だな。

愁也:父さんは? 出席してるんですか?

GM:父さん? お父さんって、3時だぞ。いるわけ……。

愁也:土曜日ですから。どうですか?

GM:まぁ……。

愁也:市の役員とかやってるんでしたっけ?

怜花:市じゃなくて。

愁也:あ、企業でしたね。商社でしたね。

GM:そうか、土曜日か。ふむふむ。じゃあ、今日は「いる」という風に前には言ってたんだけども、仕事上の急用が入ったとかで、出来るだけ早く帰ってくるといって、朝出ていったと。

愁也:ハイハイ。分かりました。

怜花:で、まだ帰ってきていない。

今井笑美子:何かあるな。……違うって。

愁也:分かりました。

GM:では、ひとみさんが料理できるかどうか極めて怪しいところだが、お母さんの料理を手伝おうと……。

愁也:ひとみさんには手伝わせなくていいですよ。お客さんは座ってて下さい、ですよ。

木村ひとみ(GM):「でも今日の主賓は、怜花ちゃんでしょ」

愁也:「僕が手伝いますからいいですよ。二人ともお客様なんですから」

GM:じゃあ、愛花さん、お母さんと……。

愁也:まあ、母さんが作ったのを私が運ぶ、って感じですね。

誠二:母親はパート?

愁也:それはさすがに。

GM:今日は休みです。じゃあ、お母さんが、恐るべき包丁捌きを。(ダイスロール)あらら?

愁也:ピンゾロじゃなくて良かった。

怜花:「手伝いましょうか?」

愁也;「お前は今日の主賓なんだ、ここに座ってろ」

怜花:「でもぉ……」

GM:みなさんが学校に行っている間に仕込みとかしていたらしくて、結構豪勢です。

怜花:ちなみに唯ちゃんも来てますよね。

GM:唯ちゃん! 唯ちゃんも来ていることにしよう。じゃあ、唯ちゃんも手伝いますかって言って、君に止められてるんだね。

愁也:ええ。お客さんは座ってて下さい。

GM:唯ちゃんとひとみさんは顔見知りになった。

誠二:唯ちゃんって誰だ?

怜花:唯ちゃんって私の、クラスメイトです。

GM:結果的に、君らも唯ちゃんと顔見知りになったと。問題なし。

誠二:色々と問題がでるんじゃないかと、逆に。

GM:父さん帰ってきてないけど、仕方ないから、ケーキの入刀からですか?

怜花:入刀……。

愁也:結婚式じゃないんですから。

愁也:15個の、ロウソクか?

怜花:何が?

ひとみ:「このころから歳をごまかすようになっちゃダメよね」

GM:と、ひとみさんが謎のことを。

誠二:(爆笑)姉さん。

ひとみ:「ちなみに次の私の誕生日は20個でいいから」

愁也:「ひとみさん、まだ若いんですから」

誠二:イヤ、ホントに20個くらいじゃないかという気が。

愁也:多分20個でしょ。「10」のを2本なんじゃないですか、あの人。いや、数が多い方がごまかせるから20本立てさせるんですか? 多いのはイヤだろうと思うんですが。

GM:「10」を1本と、細いの10本ってトコだろう、バランス的に。太いの2本は怖いよ、ある意味で。何かの儀式みたいでさ?

誠二:しかもケーキの上に。

笑美子:ケーキを真っ二つに、とか何か意味合いがありそうだな。

愁也:じゃあ、火を付けて。

GM:3時……。さすがに5時くらいにならないと暗くないわな。

怜花:3時半くらいじゃない?

愁也:雰囲気出すために電気だけは消して。カーテン閉めれば暗くなるでしょ。

笑美子:♪ハッピーバースデー トゥー ユー

誠二:その場にいないキャラクターだけが歌っているあたりが(笑)。

一同:♪ハッピーバースデー トゥー ユー ハッピーバースデー トゥー ユー ハッピーバースデー ディア 怜花 ハッピーバースデー トゥー ユー 

怜花:「ありがとぉ」

愁也:フゥって、やれよ。

GM:さぁ! 体力判定だ。

誠二:マジで?

愁也:達成値分だけロウソクの火を消せたことにしよう。

誠二:それ、15本消せないと思われる。

怜花:(ダイスロール)11。

愁也:11本。

誠二:その判定の仕方じゃ、全部消えないよ。

GM:まぁ、11なら、全部消えるでしょう。

一同:わぁぁ(拍手)。

愁也:じゃあ、電気をつけて。

GM:ではひとみさんが。

ひとみ:「そっか、怜花も15歳か。15歳だったらもう大人の女ね」

GM:とかよく分からんことを。

怜花:もう結婚できますからね。

笑美子:出来ない。

愁也:出来ない、16だ。

笑美子:何寝ぼけてるんだ。

ひとみ:「まぁ、変な男に引っかけられないようにね」

誠二:それじゃあ、「姉さん、そんなことは」とか言おう。

愁也:「お前も来年から高校だからな」

怜花:「うん。私頑張って、城崎学園に行くよ」

愁也:「うん、頑張れよ」

怜花:「お兄ちゃん、一緒だね」

愁也:それには、「まぁ、ね」とかいう感じですね。

GM:それを聞くとひとみさんが。

ひとみ:「あれ? 愁也君って今年3年生じゃなかったっけ? あっ。もう落第決まってるの?」

誠二:「姉さん、姉さん、それはちょっと」

愁也:「大学に行きますよ、私は。いま一生懸命、私も頑張ってるところですから」

ひとみ:「まぁ、そうだね。センターまであとひと月か」

怜花:「大丈夫よ、お姉ちゃん。お兄ちゃん、毎日頑張ってるもん」

ひとみ:「頑張りたまえ受験生。青春は苦労と共にあるんだよ」

GM:よく分からない。

誠二:ほんっとによく分からんキャラやなぁ。

GM:悟りきったように。

誠二:あんた苦労してへんやろ、と陰ながら思っておこう。

GM:わかった。ちょっと待ってくれ、それは共感判定を要求する(ダイスロール)。うん、わからないな。

誠二:いや、分かってもいいですよ、別に。分かってもいいですよ。

GM:第六能力「傍若無人」でやれば。

誠二:「傍若無人」なら。

GM:(ダイスロール)多少分かったらしい。

笑美子:まぁ、いつものことだし。

ひとみ:「誠二、いま何か言った?」

誠二:「いや、なにも」

愁也:「ハイ、二人で盛り上がらないで下さいよ」

ひとみ:「おっと、今日の主役を忘れてたわ」

誠二:話を戻して。

GM:唯ちゃん、全然喋る暇あらへん。

一同:(爆笑)

笑美子:活発なのか?

誠二:絶対ひいてる。みんな年上やし。

愁也:取り敢えずナイフ渡して。早く切れ。

怜花:私が切るの?

愁也:うん。

怜花:(指さしながら数えて)1、2、3、4、5、6、7か。

誠二:えっ。親父の分は?

一同:(笑)

愁也:取り敢えず8等分しとけ。変な等分するな。

愁也:じゃあ、取り敢えずケーキを配って、ですか。乾杯ですか?

怜花:カンパーイ。飲みませんけどね。

GM:ワインはダメだよ。

愁也:シャンパンですよ。

怜花:ノンアルコールシャンパンで。

愁也:もう一回同じようなコトするのか、クリスマスで。

GM:クリスマスだろ、シャンパンは。ここはシャンパンじゃないだろ。

笑美子:ジュースでいいじゃん、ジュースで。

愁也:オレンジジュースでしょ。

笑美子:「お飲物は何に致しましょう」(←同時刻、自分はアルバイトをしていると主張しているらしい)

誠二:じゃあ、オレンジジュースで乾杯。

GM:ではひとみさんが。

ひとみ:「おばさん、私はアルコールが……」

怜花:「お姉ちゃん、もう飲めるんだー」

GM:さっきの発言だと、ひとみさん19歳のハズなんだけど。

愁也:「ひとみさんって確か、僕より1歳年上だったんじゃなかったですか?」

ひとみ:「細かいことは気にしちゃダメよ」

愁也:「お酒は……、大学生でしたっけ?」

誠二:「姉さん、よその家でみっともないことを」と側で。

ひとみ:「あんたも気が小さいわね」

愁也:オレンジジュースを注いじゃうってことで。全員の分に注いで回っちゃう。じゃあ、乾杯。

怜花:ひとみさんはウォッカのオレンジジュース割りじゃないんですか?

誠二:スクリュードライバーはどうよ。

ひとみ:女の子が自分からすすんで飲むものじゃありません。

一同:(爆笑)

怜花:ひとみさんは飲みそうだ。

ひとみ:「ちょっと、酔いが回って来ちゃった」って?

愁也:「じゃあ最初は、15歳になった怜花の一言から、かな?」

GM:15歳の抱負。

愁也:普通は14歳の立志ですけどね。

GM:青年の主張。

愁也:今年の目的でもいいぞ。

笑美子:「今年」の目的?

怜花:城崎学園に通って、楽しい高校生活をエンジョイする、かな?

GM:そういうことを言う? わぁ(拍手)。

一同:(拍手)

GM:じゃあ、唯ちゃんがですね。

小浜唯(GM):怜花ちゃん最近、学校でもすごく勉強してるんですよ。おかげで私の相手してくれなくて」

愁也:「友達は大切にしなきゃダメじゃないか」

怜花:「そんなことないよ、唯ちゃん」

誠二:「たまには遊ばなきゃダメだよ」

愁也:「お前なら城崎は多分大丈夫、だろうなぁ」

怜花:受験技能は持ってないけど、知力は15ありますから。

愁也:じゃあ大丈夫でしょ。俺9で通ってるし。

誠二:9かい。運だ。

GM:まぁ、そんな感じで話は進んでいって、だんだん日が暮れていきますね。じゃあ、そろそろプレゼントを渡そうか。

愁也:プレゼント交換。

GM:プレゼント「交換」?

誠二:交換!?

笑美子:交換してどうする、交換して。

GM:プレゼントがもらいたいのか。

愁也:もらいたいですけど(笑)。

GM:じゃあ、誰からだ

愁也:俺は最後……? 俺からか?

怜花:あなたの場合はですね、始まる前に渡すとか、終わってから渡すという選択肢もありますよ。

愁也:別にこの場で渡すからいいけどさ。

誠二:何人がプレゼントを持ってきたかによるでしょ、順番は。何人がプレゼント持ってきたんですか?

愁也:お母さんは渡さないだろうけど、他は参列者全員でしょ。

誠二:持ってきたのは……。

愁也:俺と誠二と、ひとみさんと唯ちゃんでしょ。

GM:唯ちゃんもか。まぁ、唯ちゃんは適当なものにしよう。

怜花:多分この辺の(年頃の)を見ていると、髪飾りとかじゃないかな。ヘアバンドとか。

愁也:あとにするとだね、取られる可能性があるんだよ。「かぶったー!」って。

誠二:かぶせに行こう、頑張って。

GM:唯ちゃんはヘアバンドにしよう、妥当に。

誠二:やばいな。選択肢が減ってきた。

GM:いきなりかぶったんかい?

誠二:いや、かぶってないですけど。

GM:ひとみさんは、最近のはやりのアーティストのCD。

誠二:CDアルバム。

怜花:「ありがとー」

GM:という感じのものが。

愁也:次は君だよ、誠二君。

誠二:じゃあ、私が出すことにしよう(愁也の方を向きながら)。

笑美子:どっち向いてるんだ。

愁也:俺の方向くな!

誠二:まぁ、いいや。

笑美子:やっぱり、そういう路線なのか?

GM:カードがなくなったのか?

誠二:なくなったんじゃなくて、どっちがいいのかなぁ、って感じ。じゃあ取り敢えず、「お誕生日おめでとう」って渡そう。

怜花:「ありがとう、誠ちゃん」

誠二:開けるんですよね?

愁也:当然。

GM:それは彼女に聞いてくれ。

怜花:どんなモノもらえるんですか?

愁也:どのくらいの大きさでどういう包みに入ってるんだ?

誠二:袋に入ってる。

愁也:どのくらいの?

誠二:このボンチ揚げくらいの(笑)。

怜花:これくらいで、リボンが付いてるような袋ですね。

笑美子:手触りは?

誠二:そんな描写からしなくちゃいかんのか。難しいな。

怜花:「これ何、開けてもいい?」

誠二:「いいよ」

怜花:がさがさと開ける。なんですか?

誠二:手袋ってことにしておこう。

GM:ほぉ。冬だしね。

誠二:そう、これから寒いから。

怜花:「ありがとぉ」

愁也:じゃあ、そこで、はぁ、と一息ついたってことで。

一同:(笑)

愁也:「じゃあ、俺か? よかった、かぶらなくて。どっちにしようか最後まで悩んだんだよ。ふぅ、お前そうだったのか、よかった」

誠二:かぶせに行ったのにな。

愁也:じゃあ……。

GM:ホントはかぶったんじゃないの?

愁也:違います違います、ホントに俺は、どっちにしようか考えて、こっちだって選んだら、こいつが違う方取ったんですよ。じゃあ、「お前寒がりだったからな、これ」といって、これくらいの……。

笑美子:カイロ?

愁也:違う。紙包みにつつんであるヤツを、ぱっと渡す。

怜花:「お兄ちゃん、ありがとう」

愁也:マフラーですよ。

誠二:くそ、そっちか。どっちにしようか迷ったんですよ。

愁也:二人で同じこと考えてたのかよ。俺は最後に、ここはやっぱりマフラーか、と。手袋、マフラー、ストールの3パターンがあったんだけど、取り敢えず、いいや、マフラーにしよう、と。

GM:マフラーと手袋を手に入れた。

愁也:赤が基調の、少し茶色とかの混じっているチェックのマフラーですね。

怜花:普通の?

笑美子:普通のにされてしまった。

GM:手編みのマフラーとか持ってこられても困るだろ。

笑美子:気持ち悪いよ。

GM:じゃあ、そんなことをやっていると、もう7時8時とかになってるんだけども、父さんはまだ帰ってきませんね。

笑美子:「先あがりまーす」(←バイトをあがるらしい)

誠二:ああ、一方そのころ?

GM:バイト先のチーフの名前は中沢洋二郎さんになったんで。洋ちゃんって呼んでね。ちょっと嘘。

笑美子:洋ちゃんは嘘でしょ。

誠二:公言したのか。強い男だ。

GM:はじめに、色々説明があったときに、「あ、僕のことは洋ちゃんって呼んでね」って言ったんだよ。「いまのは冗談だから」ってフォロー入れたけど。洋ちゃん、って呼んでる人は何人かいます。それは置いておいて、こちらの話に戻しますが。お母さんがですね、ちょっと……。まぁ、目端、共感どちらかで判定してもらおうか。

愁也:(ダイスロール)共感13。

誠二:(ダイスロール)12。あ、技能値も足せるんだ。目端13。

怜花:(ダイスロール)目端10。

GM:じゃあ、愁也と誠二は気付きます。お父さんは自動車で通勤しているのですが、お母さん、愛花さんが先程から、通りの方を時折ちらちらと見てはフゥとため息を付いています。

瀬戸愛花(GM):「あの人遅いわね」

誠二:そういう感じでしょう。

愁也:まぁ、それは気付いたけど別に、口を出すまでもなく。「父さん遅いね」って合わせとくか。

怜花:「お仕事まだかなぁ」

愁也:「まぁ、年末だから忙しいんでしょ? 師走って言うくらいだからね」

愛花:「一年に一度の、怜花の誕生日くらい……」

愁也:「やっぱり一日ずらして、明日にすればよかったかもしれないね」

愛花:「でもこういうのは、その日じゃないと」

愁也:「まぁね」

GM:まぁ、そんな感じで。ひとみさんはそんな様子に全く気付く様子もなく。

愁也:勝手にこっち側でこう、女の子談義をしているんですね。

GM:女の子たちにですね。

ひとみ:「だからね、女は強くなくちゃいけないの」

怜花:「へぇ、そうなんだ」

笑美子:そうなんだ、って。ああ、純粋な女の子が……。

誠二:よく分からないことを言っている、と。

愁也:あんまり進みそうになったら、「まぁまぁ、まだこいつ中学生なんですから」。

ひとみ:「だから今の内に教えておかなきゃ駄目なんじゃない。まぁ、あんたら男には分からない話よ」

愁也:「おい、誠二。なんとか言ってくれよ」

誠二:「ね、姉さん。あまり子供にそんな話をしても」

怜花:「誠ちゃん、私もう大人よ」

誠二:「ま、まぁまぁ。子供だといったワケじゃなくて……。姉さんは変な話しかしないから、聞かなくていいよ」

ひとみ:「女の子を子供扱いする男は嫌われるわよ」

誠二:「姉さん!」といって、こっちへ引っ張っていく。このくそ姉が!

愁也:「ほら、もう一杯ジュースいるだろ?」とか言って注いでやる。

誠二:ナイスコンビプレー。

GM:でわ。それからさらに経って、遅くなったんでそろそろお開きに、って感じになりますね。みなさんが帰ろうとしたくらいに、車がブゥン、と帰ってきます。

愁也:では戸口まで出迎えて。

怜花:「お父さんだ」

GM:玄関まで出ていくと。それではお父さんが帰ってきます。

怜花:「お父さん、お帰りー」

愁也:「お帰り、父さん」

愛花:「お帰りなさい。遅かったじゃない」

瀬戸満彦(GM):「仕方ないだろう、仕事が長引いて……」

愁也:「まぁ、ホントに仕方ないよ。忙しい時期だからさ。あ、まだ多分もうちょっとで終わると思うけど、父さん、最後だけでも。怜花も待ってたし」

誠二:「お邪魔してます」って感じで。

満彦:「どうぞ、いらっしゃい。怜花、誕生日おめでとう」

怜花:「ありがとう」

GM:そういうふうな感じで、空気がちょっとアレになりますが。

怜花:硬くなる?

GM:硬くなるのか?

誠二:硬くならないとは思うけど……。

GM:硬くはならないけど。空気が少し変わるのは確かだね。

愁也:「ま、父さんもどうぞ一杯」とか言って注いで。オレンジジュースですが。

GM:オレンジジュースはさすがに。

満彦:「食事は外で済ませてきたから」

誠二:もうそんな時間か。

GM:10時くらいだって。

誠二:10時?

GM:9時10時。

誠二:3時からはじめて6時間も? 変な姉貴がいると、長くなる。

GM:ひとみさんが頑張って、場を持たせてたんじゃないか。

怜花:「お兄ちゃん。みんな、まだいいのかな?」

愁也:「そうだね、そろそろお開きにした方がいいかもしれないね」

愛花:「そうね。家の方も心配するんじゃない?」

ひとみ:「じゃあ、帰ろうか?」

誠二:「うん、じゃあ、ま、帰ろう、か」

ひとみ:「帰りたくない?」

一同:(笑)

誠二:「もうこんな時間だし」

ひとみ:「今夜は帰りたくないのって台詞は、女の子しか使っちゃダメなのよ」

GM:と、ひとみさんがよく分からないことを言います。

ひとみ:「唯ちゃんの家は近くないんだし、私たちは、ねぇ。14メートルの距離だけど」

誠二:14メートルの仲ですから。

怜花:「誠ちゃん、ありがとう」

GM:誠二君。君はいまの台詞でKey Length「14メートル」を手に入れた。

一同:(爆笑)

誠二:しかも14メートルって中途半端な長さやな。使えねぇ。

GM:Key Wordでもいいぞ。

誠二:14メートルが縮まればいいのか? よく分からん。

愁也:なるほど! 確かに14メートルを縮める手段はありますからねぇ。

GM:Key Word「14メートル」でもKey Length「14メートル」でもいいけど。

誠二:じゃあ、Key Lengthで。

愁也:この野郎……。

笑美子:よく分からん……。

怜花:「唯ちゃんありがとう」

唯:「今日は楽しかった。じゃあ、また月曜日に学校でね」

怜花:「またね」

愁也:「じゃあ、また」と言って送り出します。

誠二:「それではまた」と言って帰るかな。

ひとみ:「唯ちゃん、家ってどこだったっけ? 送ってくから」

愁也:送ってった方がいいだろうな。

誠二:なるほどなるほど。

愁也:ただ、ひとみさんと二人きりで帰ると別の意味で、何というか……。

誠二:じゃあ、「姉さん、僕が送ってくよ」

怜花:それはそれでヤバイよ。

誠二:それは! ここで姉貴との信頼関係を確かめたい。

GM:このお姉さんだったら、君を信頼していても言う台詞は一つだ。

ひとみ:「誠二、『送り狼』って知ってる?」

一同:(笑)

誠二:「姉さん! 僕を信用してないのか」

怜花:「なに? 狼がどうかしたの?」

愁也:お前(怜花)はもう家の中だ。家の外で、男はお前(誠二)一人だ、頑張れ。

誠二:信用してないのか、って言いますけど?

ひとみ:「冗談よ」

誠二:不安なら別に、一緒でもいいけど。

GM:じゃあ、そんな感じで、行きますか3人で、とぼとぼと。

誠二:何か牽制されてる。

笑美子:両手に花。

愁也:羨ましいのぉ、両手に花。

笑美子:両手に花やけど……。

一同:(笑)

笑美子:花の種類が。

愁也:片方はトゲトゲのバラだからな、確実に。

笑美子:バラじゃないだろう。

愁也:食虫植物ですか?

GM:彼岸花でしょ。

愁也:彼岸花(笑)!

誠二:食虫植物というか、食草植物って感じだな。他の人まで大変なことに!

GM:家の中の方は、そんな感じか。

愁也:まぁ、父さんも帰ってきたことだし、家族4人で、もう少しやるって感じでしょうね。

GM:もう遅いし、ほとんど片づけも入ってるし。ではまあ、そんなところで行きますか。

怜花:お父さんは何もくれないんですか?

笑美子:愛情を。

GM:お父さんとお母さんは……。

愁也:普通、くれる?

GM:くれると思うが、それを私に描写させる? あ、そうか……。

愁也:ちょっとしたモノをくれるでしょ。

GM:まいったな。親が女の子に何をプレゼントするのか。

愁也:特に親父って何をあげるんでしょうね? お袋さんは結構分かっててあげるでしょうけど。

怜花:聞いたことないから全然分かんないや。

笑美子:ハンカチでも送っておけば?

GM:たぶん、両親一緒で。

笑美子:ま、そうですね。実際は母親が一人で選んで。

GM:まぁ、取り敢えず、服。ファッションセンスは……。

愁也:お母さん流、ってことで。

笑美子:それ怖いよ。

GM:怜花君は買い物とか行くのかね? お母さんと一緒に。

怜花:行くでしょう。

GM:ではその時に色々話とか聞いているから、分かっているはずだ。という色を付けよう(ダイスロール)。

愁也:まぁ、5と4だからいいでしょう。

GM:そんなもんだね。適当な、冬物の服。細部は勝手に決めていいよ。

 

 

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