「妹の日」記念シナリオ リプレイ

 

 第13幕 ハンバーガー・トラップ再び

 

GM:その間、病院の方では、容態の方には特に変化はない。

瀬戸愁也:OK。しばらくは隣にいてやって、時計だけ確認して、「じゃあ、俺もそろそろ行くよ。お前も、1人で無理するなよ」。一応、メモ用紙にでも電話番号を書いて、「何かあったら、ここに電話しろよ」。

GM:何の電話番号ですか?

愁也:俺、移動体通信は持ってないって言ったんですよね。だから、自宅ですよ。

瀬戸怜花:なるほど、わたしが出る可能性がある、と。

愁也:むしろ一番怖いのは……。

今井笑美子:それならら、わたしもこっちの住所と電話番号を渡しますよ。

GM:住所と電話番号が交換された!

愁也:「父さんはまだ、どう思っているか分からないから、あまり父さんに話さないでね」と、それとなく言ってみる。

笑美子:「分かった。今日はありがとう」

愁也:「何度も言うけど、1人で抱えるなよ」

木村誠二:(こそこそと)後はひとみを活用すれば……。手駒が増えていく。有利ではないが、ましになったな。

愁也:「たとえ、戸籍上は切れててもさ。俺とお前は兄妹なんだから」

笑美子:「ありがとう」

愁也:「じゃあな」と言って、行きます。急いで行く。

笑美子:では、いまから急にバイトに入っても大丈夫かな? 逆に働いた方が、気が晴れそうな気がして(笑)。

愁也:ヤバイ! ナ、ナックに行けん……。

誠二:グリルビーフンバーガーを食べる約束だったなぁー。

愁也:陰謀だぁ……。

誠二:白岡駅前店だからねぇ。

笑美子:急に入れるかなぁ(笑)。

愁也:事前に蒔いておいた色んなものが、巡り巡って全て自分を陥れる方向に!

誠二:一度は苦しむ方がいいですよ(笑)。

中沢洋二郎(GM):「来てくれると助かるよ」

笑美子:「急に休むとか、働けるとか言って、すみません」

誠二:洋ちゃん最高! 好感度5点くらい足しておくよ(笑)。

愁也:好感度がMAXになったら、唯とくっつけ、唯と。可愛い後輩じゃないか。

誠二:プレイヤーから見て、NPCが、ってのですから。

愁也:くそっ。

愁也:では急いで行って、終演直前くらいに市民文化ホールに着いて、終わるのを待っている。

GM:出てくるのを待っているわけだね。

怜花:終わった、でいいですね。じゃあ、外に出る前に「そういえば、お兄ちゃんの彼女の名前は?」

誠二:「彼女かどうか分からないけど……」

愁也:個人データ!

GM:プレイヤーの叫びは届きません。

誠二:フルネームで言う必要はないよな。「今井さん、だけど」

怜花:「へぇ、そうかぁ。今井さんかぁ」頭に記憶。

誠二:いや、ここはフルネームで教える方がいいのかな。「今井笑美子さんだよ」

怜花:「あ、そうなんだ」

誠二:笑美子! って叫んでたことを思い出した。いまのはプレイヤー的判断なので。

GM:では外に出ると、愁也が待っている、と。

怜花:「あ、お兄ちゃん」

愁也:気まずそうな顔をして、「ゴメン。ホントにゴメン」。

怜花:「別にいいのに、無理してこなくても」

誠二:(爆笑)唯の反応を伺うけど?

GM:とことことこっと近づいていって。

小浜唯(GM):「で、彼女とは?」

誠二:(笑)最高!

愁也:それは、俺は誠二を睨む。

誠二:(首を横に振る)「言ってない言ってない」否定してるって(笑)。

愁也:「ゴメン、夕飯、今日俺がおごるからさ」

怜花:「お兄ちゃん、彼女を放って来ちゃダメだよ」

愁也:「お前、いったい何を言った。誠二!」

誠二:「いや! 俺は彼女とは言ってない。こいつが誤解したんだよ」

怜花:「お兄ちゃん、照れなくても……」

愁也:(機嫌悪そうに)「別に彼女じゃねぇよ! 行くぞ。どこにする?」

誠二:「え、そりゃあ……」

唯:「まぁ、買収するっていうんなら……」

誠二:買収理論が(笑)。

愁也:「分かった分かった! チケット代、回収しないから、それで分かってくれよ!」

怜花:「え? チケット代?」

誠二:はじめから払わないし(笑)。

愁也:「誠二、お前はちゃんと自分の分払えよな」

誠二:「俺は自分の分を払うさ。今日はナクドナルドに行くって約束だったよな。グリルビーフンバーガー」

怜花:(笑)

愁也:それは、ほっと胸をなで下ろす。よかった、安くて(笑)。これでステーキハウスなんか行かれたら大変だ。

誠二:「まぁ、俺の分は別におごってくれなくていいよ」

愁也:「お前には元からおごるつもりは、無い」

怜花:「わーい、ナックだ」幸運判定ですよね?

愁也:俺は誠二から1500円徴収するからな。

誠二:え? 1250円で仕入れておいて、1500円徴収する?

愁也:1300円にしようか。

GM:まぁ、誠二君はその情報を知らないからね(笑)。額面には1500円って書いてあるけど。

誠二:それで1300円か。まあイイや。

GM:まぁ、幸運判定は要らないだろう。必然だな。

愁也:そんなすぐに来るんですか?

笑美子:そっちは遠回りして来るんだから。

愁也:ガーン。マ、マスター。それは、店の外から見えるんでしょうか?

怜花:気にしたら見えるんじゃないですか?

GM:気にしないよなぁ。

愁也:まぁ気にしないよな。俺はどっちかというと、ふぅ、ナックでよかった、って感じだから。

GM:店の中に入って並びはじめて、「何にする?」とかこっちで話しているときに、ふっと、……。レジか?

誠二:レジだろうな。

笑美子:「いらっしゃいませー。こちらでお召し上がりでしょうか?」

誠二:聞いた声が!

笑美子:ちょっと、声のトーンが高いかな(笑)。

愁也:さすがに、この状況で「帰る」とは言え……。

誠二:気付いた、でいいですか?

GM:君も気付くだろう。

笑美子:わたしはまだ気付かない。

GM:怜花たちも気づき得るな。考えてみれば。

怜花:え? 見てないですよ。

誠二:あるある。一度会ってる。

愁也:うわぁー(絶叫)。ちらっとだ。ちらっとしか見てない!

笑美子:分かるかもしれない、くらいかな?

誠二:そこは、唯の力を持ってすれば。

一同:(笑)

笑美子:何でや!

怜花:なるほどー。

誠二:ヤツのゴシッパー能力を考えると、気付いてもおかしくない。

笑美子:唯の性格、微妙に歪んでいるような。ひとみさんに毒されたのか?

怜花:(視覚記憶のダイスロール)9しかない。

愁也:9じゃ分からんよなぁー。

唯:(ダイスロール)11。

愁也:11、じゃあ、分か、分からないよ、なぁ。

誠二:聞きに来れば分かる(笑)。

一同:(爆笑)

誠二:何でも教えてやるぞぉ(笑)。

愁也:取り敢えず俺は……!

GM:ますは怜花にだろうな。

唯:「あの人って昼間の……」

笑美子:「チーズセット1つです」

唯:「に、似てない? 違うかなぁ」

怜花:「え? でも……」会った駅って、ここじゃあありませんもんねぇ。

誠二:自然な台詞を考えておくか(笑)。

愁也:俺はいま、メニューを見ようとしてぱっと見つけて、違うレジへ並ぼう、と(笑)。

怜花:(誠二に)「ねぇねぇ、あの人って、昼間会ったお兄ちゃんの彼女に似てない?」

誠二:じゃあ見て、おおぅ、って感じだな。

愁也:くそ、入っちゃったよ、って感じだからな、こっちは。

誠二:「あー。そういえば彼女はバイトしているって言ってたけど、ここでなのか」

愁也:その会話、俺にも聞こえる?

怜花:後ろにいるか横にいるかでしょうけど、多分後ろだから聞こえないんじゃないかな?

愁也:横にいるんだ! 聞こえるんだ! 俺は音楽やってるから耳はいいんだぞ。

誠二:「こんなところでバイトしてたのか」

笑美子:「お会計、787円になります」

愁也:「えっと、何にする?」

一同:(笑)

誠二:明らかに動揺している。怪しい。

愁也:何にする、って聞いて。「俺はその……、グリルビーフバーガーだよなぁ」

愁也以外:ビーフン。

誠二:ビーフのハズがない(笑)。

愁也:「でいいとして、お前たちはどうするんだ。俺が買っておくから、先に席取って待ってろよ」

誠二:「じゃあ、一緒のでいいよ」

愁也:「グリルビーフンバーガー4つだな」

誠二:「金は後でいいな」

GM:唯ちゃんは折角だから特殊なものを頼むことにしよう。

愁也:「じゃあ、あそこの4人席に先に座って待ってろよ。俺がもらってくる」って感じで、先に行かせる。

怜花:唯ちゃん、特殊なもの頼むんでしょ?

笑美子:特殊なものというと?

怜花:時間かかりそうなヤツ?

笑美子:札を渡して、席でお待ち下さいって言うような。

GM:チキンパスタというのを頼むことにしよう。

笑美子:チキンパスタ?

誠二:元ネタが分かる気がする(笑)。

愁也:さすがに違うレジに並びます。一通り注文して、受け取れるならその場で全部受け取ります。

GM:チキンパスタは少しかかるそうですよ。

笑美子:隣のレジにいることに気づけるかな?

愁也:じゃあ……。

GM:番号札を持ってお待ち下さい。

愁也:分かりました。

怜花:なるほど。

笑美子:隣のレジにいることに気付いていいですか?

GM:それは気付く。

怜花:「お兄ちゃん、わたしも持つの手伝うよ」

愁也:「先に座ってればいい」

怜花:「でも、こんなにたくさん、お兄ちゃん1人じゃ持てないよ」

愁也:「どうせ1人、ハンバーガーとポテト1個ずつだろ」

怜花:ジュースもありますよ。

笑美子:セットじゃないの?

愁也:「大きさは別に、2人分乗るんだから」(焦ったように)全部買った買った!

怜花:「お兄ちゃん、片手に一皿じゃあ危ないよ」

愁也:「大丈夫だって」

笑美子:「申し訳ありません、お釣りを……」

愁也:で、持っていく。

GM:じゃあ、持ってきた。

愁也:「はいよー」

誠二:誰が攻撃を仕掛けるべきか。多段攻撃で攻めるという話もあるが(笑)。

唯:「わたしのパスタは?」

愁也:「ああ、あれは少し時間がかかるからって」と番号札を前に置く。さすがに、全員分揃うまで手はつけないけど。

笑美子:何か、うーんうーん。

誠二:唯の反応を伺うことにしよう。

GM:NPCに期待するな。

誠二:いや、嬉しそうにしてるのか、聞きたいなぁっておもって。

GM:まぁ、嬉しそうにしている。

誠二:よっしゃ!

GM:おまえ、自分のキャラで動け!

誠二:じゃなくて、ちゃんと乗ってくれる人がいないと。

GM:まぁね。

笑美子:有り得そうでやだな。番号札、ってことは……。

愁也:あんたはレジ係だ!

笑美子:マスターの陰謀があるかも。

誠二:じゃあ、無難なあたりから話し始めるか。「第九、なかなかよかったよ」

怜花:「お兄ちゃんも来ればよかったのに」

愁也:「まぁ、な」

怜花:「ところで何してたの?」

誠二:「みんな揃ってるんだから、言ってもいいだろ」

愁也:「ああ、人と会ってた」

唯:「だから、彼女でしょ?」

誠二:(笑)

愁也:「彼女って言うのは、Sheって意味なのか?」

怜花:「お兄ちゃん、そんなの決まってるじゃない」

唯:「むしろガールフレンド?」

怜花:「ラバーズじゃないの?」(笑)

愁也:「いいや、違うよ」

誠二:「俺はあまり追及しないかもしれないが、この2人が許さんだろう」

一同:(笑)

誠二:最低な台詞ばかり吐いてるな、さっきから。

愁也:「昔の友人、だね」

怜花:「昔の友人、が復縁を迫って?」

唯:「昔の彼女なんでしょ?」

怜花:「だよねぇ。それが復縁を迫ってきたのかなぁ?」

誠二:「変な誤解もたれるくらいなら、正直に話した方がいいんじゃないか?」

愁也:「だから言ってるだろ、昔の知り合いだって」

怜花:「わたしとの約束を破るほどの昔の知り合いなんだ。その昔の知り合いと、どこへ行ってたの?」

GM:わたしとの約束に変わってるぞ(笑)。

愁也:「それについては本当にすまなかったと思ってる。今度、絶対埋め合わせするから。ゴメン」

GM:まぁ、そんなもんでいいかな、ここは。第2ラウンドを用意しているし。

誠二:第2ラウンドで話をしないと、やっぱり(笑)。

GM:では、洋二郎チーフが……。

誠二:(笑)

愁也:マスター! レジ係ですよ。

GM:何言ってるんだ? 持ってくるのはレジ係だぞ。

誠二:持ってくるのは実際、レジ係ですよ。

愁也:わたしの受付をしたレジ係は違う人のハズですよ。

誠二:同じレジ係とは決まっていない。

GM:限りませんよ。

愁也:幸運判定がいるんじゃないですか、マスター。

GM:こっちはマスターだぞ。

誠二:(爆笑)

GM:ダメだ。

愁也:マスター、横暴だー! 横暴だー!

愁也以外:(爆笑)

GM:何とでも言うがいい。

愁也:マスターの横暴だー! 幸運判定を要求するー!

誠二:面白すぎる。

GM:こんなところに来ておいて、ニアミスなしですむと思ってるのか(笑)。

愁也:既にニアミス1回起きてて、彼らが1回引いてるんですから。それで終わりですって(必死)。

GM:まぁ、よかろう。ではこちらは±0で、幸運判定で対抗してやろうか。

愁也:俺は−1ですね。

GM:おい、何(サイコロを)3つ握ってるんだ? (幸運判定は常に2D)

愁也:(ダイスロール)ぎゃー! (出目は3。−1して2)

一同:(笑)

GM:(ダイスロール)まあ、そんなもんさ。

愁也:と、特殊BP……。

誠二:(爆笑)

GM:幸運判定では使えない。

笑美子:なんてよくできたシステム(笑)。

怜花:幸運判定+4は必須だよ!

中沢洋二郎(GM):「今井君」

笑美子:「はい」

洋二郎:「8番の札の人にチキンパスタを」

GM:なんでハンバーガーショップにパスタがあるんだ(笑)?

一同:(笑)

笑美子:チキンパスタバーガーなんでしょう(笑)。

GM:チキンパスタサンドかな? また怪しいメニューが増えてしまった。

笑美子:えーと、8番8番……。

愁也:じゃあ、色々と第九の話をしようとする。

笑美子:深呼吸してから……。

怜花:「お姉さん、ここー」

笑美子:「お待たせしました、チキンパスタでございます」

誠二:様子をうかがう。

笑美子:「ごゆっくりどうぞ」

怜花:「アレ? お姉さん、どこかで会ったことない?」

笑美子:「え?」

怜花:「昼間会わなかった?」

笑美子:「人違いじゃありませんか? では、私はこれで……」

怜花:(誠二の方を見て)「ねぇ?」

誠二:どうしようかなぁー。仕事中だからな、勘弁しておくか。

愁也:君は良識派だ、えらいえらい。

誠二:仕事中にそれはさすがに。

GM:さっき、愁也のプレイヤーの痴態が見られただけでよしとしようか。

一同:(笑)

笑美子:「チーフ、チーフ」……って、言わないけど。

誠二:言われても、チーフ困っちゃうよ。

笑美子:思いっきり、胸がどっくんどっくんしてる。

GM:個人的知り合いが来店することは珍しいことじゃないだろう。

笑美子:ただの個人的知り合いならいいんだけどね。

誠二:あの後でアレなら……。

笑美子:びっくりどっきり。

怜花:「お兄ちゃん、彼女の人じゃないの?」

愁也:「か、彼女の人ってどういう意味だ?」

GM:つまり、恋人のかたって意味でしょ?

怜花:「恋人のかた」

愁也:「恋人じゃねえって」

怜花:「お父さんには言わないから」

愁也:「お前……。俺に恋人がいるかいないかなんて、分かってるだろ?」

怜花:「……」

愁也:ある意味、怒ったような、ショックなような言い方で怜花に言った。

誠二:「まぁまぁ、そこまで怒らないでもいいじゃないか」

怜花:「お兄ちゃんに悪い虫が付いちゃいけないと思って。妹心じゃない」

愁也:「それ言うなら、お前も気をつけろよ」

怜花:「大丈夫。近頃、ひとみお姉ちゃんに色々教わったから」

誠二:そりゃ、ますます悪くなりそうだ。

愁也:こいつが悪い虫になりそうな気がしてきた。

GM:男性陣、心の台詞。

誠二:「それだけは、やめた方がいいよ」

GM:そんなところでいいですか? この後、愁也たちは家に帰る、と。

誠二:家に帰るでいいでしょ?

愁也:いいよいいよ。

GM:じゃあ、家に帰りましょうか。

 

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