「妹の日」記念シナリオ リプレイ

 

 第12幕 待ちぼうけ

 

GM:一方、4時10分前、白岡市民文化ホール前。みなさんはこちらの方で待ってますが、お兄さんは来ませんね。

木村誠二:唯に期待しているんだけど、プレイヤー的には。昼間のことを聞かないのかなぁ、って(笑)。

瀬戸怜花:なるほどー。

GM:じゃあ、暇つぶしに色々話をしていた中で。

小浜唯(GM):「そういえば、例の彼女とはあの後どうなったの?」

誠二:さすが! 君にはNPC好感度を増やしてあげよう(笑)。

GM:プレイヤーが露骨に望んでただろ。

誠二:そりゃ望むでしょ。「あー、彼女じゃないよ、アレは」

怜花:女の人じゃないんですか、っていうボケはダメですか(笑)?

今井笑美子:ひどい。

誠二:「だから、勘違いするなって昼間も言ったじゃないか」

唯:「彼女じゃなくて、恋人?」

誠二:「いや、やっぱり違う」(笑)

笑美子:ま、まさか愛人?

怜花:「唯ちゃん、頭いい!」

唯:「付き合ってる人!」

誠二:「だから、違うって!」

唯:「まぁ、言葉は何でもいいんだけどね」

誠二:「ホントに違うんだ」

怜花:「あそこにいたってことはご両親に……」

笑美子:それに、妙にお洒落してたし。

誠二:「違う違う。俺はただ、道案内しただけだって」

唯:「道案内って?」

誠二:「いや……」

GM:唯はにやついている。

誠二:「本当だって」

唯:「だいたい、道案内させるためにわざわざ出てくるってどういうこと?」

誠二:「何か、愁也に用があったみたい……」

瀬戸愁也:言いやがった! この野郎!

一同:(爆笑)

愁也:この野郎……。ったく、プライバシーのこと気にしないのか。

笑美子:メモには別の名前があったはずだけど。そっちの方がもっとやばいか。

誠二:「何か、2人だけで話がしたかったみたいで」

愁也:(ダイスを取り落とす)この野郎……。

怜花:「へぇー。お兄ちゃんに恋人がいたんだ」

唯:「へぇー、そうなんだ」

誠二:「うーん。そうでもないと思うけど」

怜花:「えー。でもあの女の人、おめかししてたよね。アレはどう見たってねー」

唯:「どう見たってそうでしょ」

誠二:(笑)素晴らしい。唯に好感度10点あげたいよ(笑)。取り敢えず落ち着いて。「うーん。そうなのかもしれないけど」

唯:「恋人でも、家が分からなかった?」

怜花:「一目惚れかなぁ?」

唯:「怜花のお兄ちゃんって、なかなか女泣かせだね」

笑美子:うわぁ。

怜花:「でもお兄ちゃん、多分、いまは決まった恋人いないから、泣かせてないと思うよ」

唯:「そうなの?」

GM:そんな話をしている、と。もう開演まで5分だぞ。

愁也:誰も移動体通信持ってないの?

怜花:ここ(唯)がPHSを持ってるかも。

愁也:そこはさすがに知らない。

誠二:うちはあるような気もするけどね。

GM:そろそろ開演だ。

誠二:入りましょう。

笑美子:携帯を切りましょう、こういうところは。

怜花:お兄ちゃん来ないねぇ。

愁也:移動体通信があるんなら、わたしは連絡を一本入れますけど。

誠二:それなら、あっていいんじゃない?

愁也:病院から、「公衆電話」ってトコからかかってくるんですな。

誠二:「もしもし」

愁也:「俺だ俺だ。ゴメン。いまからじゃあコンサートに間に合わないから、行けないけど。終わる時間には行くから、終わったら……」

誠二:「いま、何をやってるんだ?」

愁也:「取り敢えず、詳しい話は後でするからさ」出来れば、って感じだけど。

誠二:「うーん。分かった」

愁也:「だからスマン。終わったくらいにそっちへ行くから、ホールを出たところで待っててくれるか?」

誠二:これは聞いた方がいいのかな? 「あれから彼女どうした?」ナイスな聞き方だろう。

怜花:ナイスな質問ですね。

愁也:っていうことは、こっち(怜花)には聞こえているワケか。

誠二:彼女(怜花)が聞いてるってことはそっち(愁也)には分からないので。

愁也:「それも含めて、後で話すけど、一応。聞かないで欲しいこともあるんだ」

笑美子:なんて意味深な。

誠二:「分かった」

愁也:「スマン。取り敢えず、怜花とあと、……唯さんには行けないって謝っておいて」

誠二:「そこは任せておけ」

愁也:「夕飯か何かおごるから。ゴメン」

誠二:「まぁ、その必要はないよ」

怜花:必要ありますよ。

誠二:それはまぁ、それはイイや。

愁也:か、金が……。

誠二:全財産は重要だよ。非常に重要。情報を封鎖するために、賄賂を送らないとダメだから。

愁也:男は金を使うんだよ、これが(泣笑)。

怜花:「誰?」

誠二:「ああ、アレだ。愁也愁也」

唯:「彼女とあの後どうなったって?」

誠二:「それが、言えないって」

怜花:「言えないようなことに!」(笑)

一同:(笑)

怜花:「そうなんだー」

愁也:ちゃんと、終わってから来るってこと伝えろよ(怒)!

誠二:「そっちの用事が済み次第、来るらしい」

笑美子:そっちの用事、ね。

怜花:「わざわざわたしに無理しなくてもいいのに、お兄ちゃん」

唯:「っていうか、愁也さんの後輩って人がでてるんでしょ、コンサート」

怜花「うん。……ダメじゃん」

GM:ま、早く行こう。

怜花:そうやって喋りながら入って行く。

GM:特に、演奏は……。第九のCDかける?

一同:(笑)

GM:イベントシーンとしては、聞いている間のはないので。っていうか、その間は喋るな。

愁也:静かにしろ、貴様ら。

GM:君たちが何かしたいのであればともかくね。

愁也:こっそり、暗闇に乗じて手を。

笑美子:(笑)

誠二:さすがにそれはない。それはやりすぎ。

愁也:眠くなって船をこぎながら寄りかかっちゃう。

誠二:それもやりすぎ(笑)。

怜花:いや、わたしは別にあってもいいかな。

誠二:そのキャラはありそうだな。

笑美子:唯ちゃんが怜花ちゃんの手を握ろうとして、反対側にいた誠二君の手を……。

愁也:涙で頬をしめらせるとか。

怜花:そんな曲じゃないじゃないですか。

誠二:じゃあ、終了でいいですか。

GM:じゃあ、終了。

 

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