「妹の日」記念シナリオ リプレイ

 

 第7幕  浜磯商店街クリスマスセール

 

木村誠二:どこへ行くんだ、次のシーンは?

GM:次のシーン? 家庭シーンになっていい?

瀬戸愁也:えっと、帰りがけに……。

瀬戸怜花:あと何日くらいでクリスマスでしょう?

愁也:あと1週間だ。

今井笑美子;♪もういくつ寝ると……

怜花:なるほど。あと1週間。

愁也:(怜花を指さして)取り敢えずだ!

怜花:はい?

愁也:今日は、一緒に帰ろうか。偶然会って。

怜花:別に構いませんよ。なにか、マスターで判定を必要とする、とか?

GM:いや、いいよ。

笑美子:2人とも了承したなら。

愁也:久しぶりに2人で散歩にでも行くか、兄妹で。

GM:それはつまり、グリルビーフンバーガーを食べるということか?

一同:(笑)

愁也:グリルビーフンバーガーを食べるわけじゃあ、ないよ。

怜花:違いますよ。これは、クリスマスプレゼントをねだりに行くんですよ、わたしが。

愁也:ガーン。まぁ、いいけど。では、しばらく商店街を歩く。

怜花:「お兄ちゃん、もうすぐクリスマスね」

GM:そろそろ寒くなってきましたねぇ。防寒具は?

愁也:お前、当然身につけてるよな?

怜花:当然、学校のコートがあるでしょ?

誠二:(笑)

愁也:そうじゃねぇ! 俺が聞きたいことは!

誠二:我々はその程度だったということにしましょう。

愁也:もういい、そういうことにしよう。

笑美子:期待はかなえられず(笑)。

誠二:我々が悩んだ甲斐がなかったですねぇ。

怜花:つけません。ちなみに言っておこう。つけません。

愁也:分かった分かった。

怜花:アレは、別の意味があるんで。

GM:手袋もマフラーも使っていない、と。ま、学校のコートだけで十分暖かいからね?

怜花:というか、学校にそんなものつけて行かない。

誠二:でも、寒かったらつけて行くでしょ?

愁也:手袋は、何か言われるかもしれないけど……。

怜花:え? マフラーの方が言われませんか?

誠二:うちのところは手袋はありだったけど、マフラーは言われた。

GM:マフラーは、学校の指導で言われる可能性があるかな、中学生だったら。で、手袋言われるの?

愁也:言われませんよ。俺が言ったのは、違う意味で言ったんですよ。誰が渡したかを知ってる……。

GM:唯ちゃんがいるからね。

愁也:唯ちゃんがいるから。でもマフラーは兄貴からだから別になにも言われないよ、ってことを言っただけですよ。手袋の方は何か言われる可能性が微妙にありますけど。

GM:ま、学校帰りだから、使ってないと。唯ちゃんもいるしね。

愁也:唯ちゃんもいるの、いま?

GM:いやいや、学校に行けば、唯ちゃんもいるからね。

誠二:つけてもいいと思うけど。

愁也:兄貴が渡したものは何も言わないと思うけどな。いいやいいや。マフラーしてないんだったね。それもまた好都合ということにしておくか(笑)。

怜花:手袋はしてましょう。

愁也:ちなみに、俺は手袋とマフラー、両方持ってはいるからな。手袋は装着してないけど、さすがに。マフラーは巻いている可能性あり。では、しばらく商店街を見て回る?

怜花:「もうすぐクリスマスだね、お兄ちゃん」

愁也:「ああ。あと1週間か。てことは、あと2週間で今年も終わりってことだな。21世紀か……。21世紀の抱負は? あぁ、そうか。お前はまず城崎学園に受かることだったな」

怜花:「当然よ」

GM:21世紀の抱負なんて、もはや一生の抱負のような気がするが(笑)。浜磯商店街ではいま、歳末売り尽くしセールを……。

怜花:クリスマスセールじゃないですか、まだ。

笑美子:まだクリスマスかな?

誠二:25日を過ぎると看板が変わるんですよ。

GM:クリスマスセールで、福引きをしています。

怜花:「あっ、福引きだぁ」

愁也:でも、福引きの券、あるんですか、我々?

笑美子:商店街で買い物をすれば。

GM:500円購入で……。

愁也:補助券1枚で、5枚集めるとでしょ? 2500円何か買わないといけないんですか?

怜花:……買ったなぁ。

愁也:俺が買った、あのクリスマスプレゼントはセール中でした。

GM:セール中だったという風に宣言するんだったら。

愁也:だった。

GM:分かった、OK。

怜花:わたしの買ったのもあるよね。

愁也:それは2500円にならないだろ。

怜花:補助券がもらえます。

GM:1枚はもらえるかな。2枚は厳しいかな。

愁也:マスター、俺のは3000円はした、……のか?

GM:マフラーだろ? するだろ。

愁也:じゃあ、わたしは補助券が……。

怜花:1枚と、本券が1枚ですね。

愁也:ダメじゃん。本券1枚と補助券2枚か。7枚か。4500円だったら、怜花と併せて2回分になるのか。

怜花:4500円のマフラーは高級……。

誠二:そんな高級なの買ったんだ。

愁也:他にもわたしはここで買い物してますから、きっと。色々と。「あ、新譜」とか言いながら買ってる。

笑美子:ハァ。

怜花:ナックで買い物しても、全然もらえないんですよね。

GM:もらえない。

愁也:「福引きかぁ。やってみるか? 俺は確か……」と言いながら出して、「1枚足りないなぁ。本券1枚と補助券4枚かぁ」

怜花:「あ、わたし1枚だけある」

愁也:「じゃあ、2回やるか。これ、お前にやるから、これでお前もやれよ」と言って、補助券4枚をやる。

GM:幸運判定かね?

愁也:先に、妹にやらせましょう。

GM:商品はやはり、決めておかねばなるまい。

愁也:(爆笑)

誠二:一位は温泉ペア券なんでしょ、やっぱり。

GM:いやぁ、まぁ温泉ペア券だろうねぇ。基本基本。

誠二:温泉ペア券だったら笑いが止まらへんな(笑)。

GM:温泉ペア券は重要かもしれんなぁ。

愁也:ですねぇ。

GM:色んな意味で使えそうだ。

愁也:ですよ。でも、マスター。僕らが取れる範囲にあるんですか?

誠二:6ゾロ振れば取れるでしょ?

愁也:ここ(愁也:幸運判定−1)の6ゾロとここ(怜花:幸運判定+4)の6ゾロは違うんだよ(笑)。

怜花:最高で16ですね。

愁也:俺11。俺、温泉当てられなくてもいいですよ。

GM:温泉は14以上だな。

愁也:俺には無理ってことですね(笑)。

GM:当然無理だ。で、まぁ9以下かな? 9以下がポケットティッシュ。

愁也:あとはラジカセとか……。MDですね。ポータブルMDプレイヤーと……。

怜花:野菜なんかが1年分とか?

誠二:(笑)

愁也:お酒。一升。

GM:お酒はMDより下だな?

笑美子:MDは上の方ですよ。高い高い。

誠二:テレビとか、そういうものじゃないかなぁ。電化製品。

愁也:多分電化製品。もらっても困るものは、多分あげないよ、こういうトコじゃあ。実用的なものしかあげないよ。

GM:商品券でしょ、やっぱり、1000円分の。

誠二:1000円分か。500円分かと思った。

GM:あとどうしよう?

愁也:テレビでいいんじゃないですか?

笑美子:やっぱり困る人もいる気がする。

誠二:でも、32インチくらいならいいんじゃないかな?

GM:マウンテンバイクだ。MDとどっちが上だろう?

愁也:MDが上じゃないですか?

怜花:ピンキリ。

GM:じゃあ(幸運判定の達成値と商品の一覧を作って)、こんな感じか?

愁也:俺はどう頑張っても、酒一升か(笑)。

笑美子:頑張ってお酒。

愁也:なんか、俺が先に振った方が面白い気がしたけど、まぁいいや。妹に先に振らせますよ。

怜花:これで1ゾロ振ったりして。先にどうぞ。

愁也:いや、俺は妹に先にやらせるって。「お前からやれよ」

怜花:(ダイスロール)13。

愁也:マウンテンバイク!

怜花:惜しい。

愁也:カランカラン。1等賞、マウンテンバイクですー。1等賞はカランカラン鳴らないな、さすがに。

怜花:鳴りますよ。

誠二:鳴らないはずはない。

GM:ポケットティッシュじゃなければ鳴るよ。

怜花:鳴らせ方と、声の張り上げ方が変わるんですよ。

愁也:「マウンテンバイク?」

怜花:なんて簡単に当たるんだろう。

愁也:俺はびびってる。

誠二:早くポケットティッシュもらって下さいよ。

笑美子:(笑)

愁也:「ということは、俺、温泉ペア券を当てるしかないのか?」

誠二:(笑)

怜花:「お兄ちゃん、頑張ってー!」

GM:6ゾロなら、ダイスもう1つ足し振りできることにしようか?

愁也:いいんですか? BP……。

GM:それはなし。

愁也:(ダイスロール)はい、6。

笑美子:ありがとうございました。

誠二:勝負ははじめから見えていた(笑)。

怜花:「わーい、お兄ちゃん。やったよ」

愁也:マウンテンバイクのことをひとしきり誉めて、ですね。商店街を離れようか?

誠二:マウンテンバイクの音を聞いたら出てきていいかな?

怜花:なるほど。

笑美子:誰か知り合いが見てるかも。

GM:それは、この2人(愁也と怜花)と幸運対抗でしょう。

怜花:わたしは構いませんよ。いや、そっち(愁也)がイヤなら……。

愁也:振るぶんには自由だからな、この野郎。お前、折角、楽しんでるのに……。

誠二:誰が当てたんだ、って見に行くでしょう?

怜花:行くね。俺は行かないけど。

愁也:君は、今日は彼(寺崎)に捕まってて、締め上げられていたということで。

誠二:ポケットティッシュ当てた人間にそんなこと言われたくない。

愁也:(爆笑)この野郎!

誠二:(ダイスロール)10。

怜花:11以上出さないと。

愁也:(ダイスロール)はい、無理だ。

誠二:じゃあ、ポケットティッシュ当てた現場にいたってことで。

愁也:(笑)カランカラン、って鳴って、なんだ? と見たら俺がポケットティッシュ当てたわけだ。

誠二:あれ? って感じ(笑)。

愁也:「お前、さすがに運がいいな」とか言いながら。

GM:君(誠二)も、1回やる分くらいの買い物はしてるぞ。

誠二:ああ、そうですね。「あれ、こんなところでどうしたんだ?」。ポケットティッシュを手に握っているのを見て(笑)。

愁也:もうポケットに入れたよ!

一同:(笑)

誠二:「どうした? さっき、ここで一等が出たって話だけど」

愁也:「ああ。怜花が当てたんだよ」

誠二:「ほぉ。それはすごい。じゃあ、俺もやってみようかな?」

愁也:「お前、いつの間に……。ああ、買ってたもんな」

誠二:でも、ポケットティッシュの可能性があるな。

愁也:絶対ポケットティッシュだ、お前なんて!

誠二:さっきみたいに10振れば問題ないかな。

愁也:10振ってもポケットティッシュだよ。

誠二:(ダイスロール)9。

怜花:あ〜、惜しい。

笑美子:ポケットティッシュー。

福引き所の人(GM):「はい、お兄ちゃんポケットティッシュね」

誠二:「ああ、折角頑張ったのに……」

愁也:「まあ、ほとんどポケットティッシュだから……。というより、怜花お前すごいわ。マウンテンバイクどうするんだ?」

怜花:「うーん」

愁也:「城崎学園まで自転車で通うか?」

誠二:「遠いって」

愁也:「でも、直線距離ではそんなに遠くないからな。特に自転車なら。しかもマウンテンバイクなら山道でも簡単に上れるし。いいアイデアじゃないのか?」

怜花:確か城崎学園って、制服あるんですよね?

GM:あるよ。

怜花:スカートのわたしに、マウンテンバイクに乗れと?

愁也:やめよう(笑)。マウンテンバイクでスカートはやめよう。危険だ。

怜花:だから言ってたんですよ。……ということを、無言で訴えましょう。

愁也:じゃあ、まあ、取り敢えず……。「誠二、バイバイ」とか言うか(笑)。

笑美子:(笑)14メートル手前で別れちゃった。

愁也:いや、14メートルまで行かないで、ちょっと……。くそっ、変なところに出て来やがって。

笑美子:ワケ分かりませんよ。

誠二:その辺の言葉を吐くんですか?

愁也:いや、別に。

誠二:そんな嫌そうにしているなら、共感で振らせていただきますけど(笑)。

愁也:いいよ。

誠二:いいんだ(笑)。

笑美子:いいって言われちゃった。

誠二:いいのか?

怜花:(愁也は)演技振るんですか?

愁也:振らないよ。

怜花:それって、ファンブルしなければ分かるんじゃないですか?

誠二:マジで? 法律的にやばいんじゃないのか? (ダイスロール)10。

愁也:OK。君が話してくると、こう、なんて言うか……。

怜花:青筋立ててる?

愁也:青筋は立ってないけど、ちょっと、「じゃあね」の一言に、深い意味を感じたくらいにしておくか。

怜花:わたしは(マウンテンバイク当選の書類を)書いていることにして下さいね。つまり、(愁也の様子に)気付かない。

誠二:それをどういう風に汲み取るかが難しいな。

怜花:俺の妹に手を出すなだったらイヤだなぁ。

愁也:待てよ。ここで、この台詞を言って、ヤツがどっちへ向くかだな。よし、こうしよう。「あいつに、クリスマスプレゼントをねだられたから、今日、買いに行かないと行けないんだよ」

誠二:なるほど。これは、ナイス。

愁也:「だから、先に帰ってくれていいよ」

GM:そろそろ、ひとみさんチェックかな?

愁也:! ぎゃー。ウォー(意味不明に狂乱)。

GM:なにが? (ダイスロール)現れる。

笑美子:(出目を見て)強いなぁ。ひとみ、強い。

木村ひとみ(GM):「誠二!」

誠二:「あ、姉さん」

ひとみ:「何してるの?」

愁也:「ポケットティッシュ当ててたんですよ」

ひとみ:「あぁ。ポケットティッシュ」

愁也:「難しいんですよ、ポケットティッシュ当てるの」

ひとみ:(愁也と誠二にポケットティッシュを渡す仕草)

誠二:いや、いま当たったから、別にいいけど。っていうか、姉貴も外しまくったんかい(笑)!

愁也:「でも、2回もってことは5000円も? さすが大学生ですね」

誠二:「姉貴もやってみれば? もしあれば」

愁也:さすがに、もうないだろう。

GM:補助券が2枚あるんですよ。

愁也:あと1500円で?

誠二:「補助券2枚じゃなぁ」

ひとみ:「持ってないの、補助券?」

誠二:あるでいいか。

愁也:やめろ!

笑美子:みんな、金使いまくってるな。大丈夫なのか?

誠二:じゃあ、やめておこうか。

怜花:近くのおばさんがくれるかも。

愁也:くれないくれない。

ひとみ:「誠二、ちょっと。何か買ってきなさい。自分の金で」

怜花:(笑)

愁也:1500円分、何か買って来いって。

誠二:くそぅ。何を買えばいいんだ? 何でもいいんだったら何でもいいけど、何か必要なものがあったような……。

GM:それはそれとして。

ひとみ:「愁也君たちは?」

愁也:じゃあ、書き終わったので、「じゃあ行こうか。ではひとみさん、さようなら」

怜花:「じゃあね」

誠二:何か買ってきたことにしよう。

GM:何を買ってきたんだ? お酒がいいね。

誠二:「お酒買ってきたよ。はい」

GM:18歳未満の飲酒は、法律で禁じられています。

怜花:嘘っ?

誠二:買うことは出きるでしょ。

愁也:ひとみさんはそう言いますから。

GM:嘘ではないがな。

笑美子:嘘ではない。真実でもないけど。

誠二:買ってきた。

怜花:ちなみに、ひとみさんの幸運はいくらなんですか?

愁也:あの人、幸運高そうですね。

誠二:高い。かなり高いと思われる(笑)。

GM:じゃあ、先に彼女の幸運を(ダイスロール)、14。

愁也:+2でしょ。

誠二:+2ってことは、6ゾロを出せば温泉が。

GM:(ダイスロール)7+2、9。

愁也:ポケットティッシュー。おめでとうございます。

誠二:「あ〜。またかぁ」

愁也:ポケットティッシュのために、1500円の酒を買わされたこの弟。

誠二:いやぁ、もうティッシュ見るのもイヤになるよ(笑)。

ひとみ:「じゃあ」

誠二:じゃあなのか? 「帰らないの?」

GM:帰るよ。

ひとみ:「さ、誠二、来なさい」

 

 

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