「妹の日」記念シナリオ リプレイ

 

 第5幕  今井家を襲う不幸の影

 

GM:特別な行動方針のある人は言って下さい。なければ、強制イベントでどんどん進めていきます。

瀬戸怜花:わたし、唯ちゃんに聞くってことだけで。

瀬戸愁也:えっと、俺は取り敢えず……。いいや。今はないよ。

今井笑美子:「木村君、木村君。クリスマスどうなった?」

GM:まぁ、そうだろうな。

寺崎拓郎(GM):「木村ぁー! 結論は今日だったよな」

笑美子:2日経ったらしい。

GM:経ってないけどな。

笑美子:まぁ、ヤツだからね(笑)。

木村誠二:まあいいや、ヤツに聞こう。「どれくらい集まった?」

寺崎:「取り敢えず、今のところ男が5人」

誠二:「それ、俺も込みでじゃないのか?」

寺崎:「当然だが。お前が投票すれば結果が決まるんだよ」

誠二:ま、そうだな。

寺崎:「さ、清い1票を」

怜花:清くない気がする(笑)。

誠二:どこが清いんだ?

寺崎:「イーブンだと俺としては困っちゃうんだよね」

誠二:「何で?」

寺崎:「収拾つかねぇじゃん」

誠二:「もう一人誘えば収拾つくんじゃないか?」

寺崎:「だから誘ってるんじゃないか」

誠二:「でも、俺じゃなくても」

寺崎:「分かんないヤツだなぁ。俺たちはお前を必要としているんだよ」

誠二:どういうグループで、どういう存在なんですか、自分は?

GM:いまの台詞はただの軽口。

愁也:お前と俺の仲だろ、っていうのと似たようなもんですよ。

誠二:うーん、どうしよう。「まあ、悪いけど明日まで待ってくれよ」。そういえばうちの親に聞いてへんな。クリスマス空いてるかどうか、確認してなかったような(笑)。

愁也:ひとみさんが、「空いてるに決まってるじゃない。そうじゃないとわたし困るもん」って言うんじゃないの?

GM:家族でクリスマスに何かするっていう歳じゃないでしょう、子供が。

愁也:あっても、わたしもうダメねー、とか言うんでしょ。

GM:むしろそんなことを家に聞くの?

誠二:え?

GM:そんなことを聞いたらひとみさんが、「そんな日のことを気にするなんて、もしかして……」とか言ってくれますよ。

誠二:そこは、漫才になるから問題ないんですよ。

GM:それはあったってことで。

誠二:あったあった。

GM:じゃあ、家としては何もないよ。それはフリー。選択権は君に与えられている。

誠二:水掛漫才はさせてもらえないらしい(笑)。

GM:やりたいの?

誠二:唯一の楽しみでもある。今の段階では(笑)。

愁也:大丈夫、楽しみは降ってくる、かもしれん、かもしれん。

GM:それがひとみさんの出番が増えることなのか?

誠二:個人的には増やしてもらっても、全然問題ないんで。まぁ、どうしよう。お金もあるかどうかは、かなり問題かと。お金は大丈夫?

GM:お金? 宿泊費の方は、メンバーの一人の親父さんの友人がどうとかいうからみで、かなり低予算で押さえられます。

誠二:自分で出せるお金ですか?

愁也:まぁ、ペンションを経営しているんでしょうなぁ。

誠二:なるほどなるほど。普通にスキー行くにはかなりおいしい話なんだ。

愁也:ところがどっこい、スキーは金がかかるんだよ。行くだけで。着いてからなんですよ、金がかかるのは。レンタルスキーとリフト代がめっちゃかかる。

誠二:どうしよう……。「まぁ、明日まで待ってくれ」

寺崎:「明日ぁ? 昨日も明日まで待ってくれって言ったじゃないか」

誠二:「昨日は、明後日だよ(笑)。明日ちゃんと返事するからさ、待ってくれよ」

寺崎:「分かった。明日という日は明るい日だからな」

誠二:「俺とお前の仲だろ?」さっきの言葉(笑)。

寺崎:「まったくだ。俺とお前の仲を信じてるからな」

誠二:「もちろんだ」

寺崎:「で、5人で予約でいいのか?」

誠二:「だからそれは保留だって言ってるだろ」

GM:寺崎退場。

笑美子:「木村君、クリスマスどう?」

誠二:もぅ。なんだよ、こいつらぁ!

一同:(笑)

誠二:そんなんばっかか?

笑美子:そんなんばっかで、こっちも保留なの? 時間とっても仕方がないでしょ、ここ。

誠二:保留保留保留保留。

怜花:第九は行くんですよね?

愁也:第九は今週末だから関係ない。

誠二:保留さ。保留だよ!

笑美子:そういうわけで、こっちも保留という返事が出て……。

GM:保留し続けてどうするつもりなんだ?

笑美子:あっさり決断が下されるんでしょ。明日に最後の審判が。

GM:明日という日がシーンとして描かれるかどうかすら分からんのに。

怜花:(笑)

笑美子:それはそれで平和じゃないかな。

誠二:今の段階で、どう動けばいいという方針があんまり立ってないから。

GM:なるほど。では、方針が判断できるようなイベントがそろそろ起きますから。

一同:(笑)

GM:で、こっち(怜花)は?

怜花:唯ちゃん。

GM:唯ちゃんに、第九のコンサートの話をするの?

怜花:「唯ちゃん、今週暇?」

GM:今週は暇だ、OKだ。

怜花:「お兄ちゃんがね……」とか言って、まぁ、どこでしたっけ?

愁也:白岡市民ホール。

怜花:「白岡市民ホールの、第九のコンサートのチケットを格安で手に入れてくれるって言うけど、一緒に行かない?」

GM:そこらへんは、ロールプレイ省略。

怜花:なるほど。

GM:参加。OK。ひとみさんは参加するか聞いてみるか。

愁也:ひとみさん!?

怜花:「しないんじゃないかな」

愁也:ひとひとひと……。

誠二:一波乱ありそうだ(笑)。

笑美子:なんと、もう毒されてる。

誠二:あの猛獣を家から出すってことが間違ってる。

一同:(笑)

怜花:今日の放課後の行動。一人でとっとと帰って、あの店に行きます。

誠二:おぉー。

愁也:おぉー。一人で行くんかい。

怜花:当然でしょう。

愁也:は、は! (幸運判定を要求)

怜花:それは、わたしは幸運判定を要求しますよ。

GM:怜花にはその権利があるね。

怜花:ちなみに、+4ですよ。

GM:で、君(愁也)−1やろ?

笑美子:5差が……。

愁也:マスター……。幸運判定って、BP(振り足し)使えますか?

GM:使えない(笑)。今更何言ってる。何度もやってるだろ、このシステム。

誠二:わしも出てみようかな……。いいですか?

愁也:振るだけはタダだ。こいつ(誠二)にすら、勝てる気がしないからな。

怜花:どちらが挑戦権があるか先に見ますか?

GM:いずれにせよ、一番高い人が勝ちだよ。

怜花:(ダイスロール)7+4……。11。

愁也:6ゾロじゃないとダメだよ(笑)。

GM:6ゾロで、もう一回振りあえる権利があるだけだからね(笑)。

愁也:ここで出なければ兄の名がすたる……。(ダイスロール)ぎゃー。

誠二:こっちよりも目が低いし(笑)。

怜花:幸運判定って重要だ。唯ちゃんとも幸運対抗ありますか?

GM:唯ちゃんか。唯ちゃんとも対抗するの?

怜花:ありそうな気がして。

GM:唯ちゃんはあなたが店に入るのを見かけるくらいはあるかもしれないな。11だったっけ? さっきの11でいいよ。彼女は(幸運修正が)±0だろう。(ダイスロール)出ない出ない。ま、何を買うのかは知らないけど……。

愁也:アレでしょう。

怜花:アレですよ。

GM:メモでもしておいて(と、メモ用紙を渡す)。その間にこちら(笑美子)のシーンをやりましょう。(誠二に)家で何かアクション取る? 取らないね。様子見だね。君は?

愁也:わたしは、いいです。

GM:では、こっち(怜花)は家に帰ったら何かする?(メモ回収。「唯ちゃんが買ったのと同じ効果のキーホルダー」)

怜花:独白みたいなことしかしないから、イイや。

GM:なるほど。独白というのは感情の数値を変えるということか?

怜花:違います。あ……。どうしよう。いや、今日はいいです。まだいい。買っただけで、どうしようかなぁ、とぼーっと思っているというようなシーンをしたということで。

GM:それは大変素晴らしい。こちら(笑美子)のシーンに移ろう。あなたがバイトを終わって家に帰ると……。

笑美子:終わったあとですね。

GM:お母さんはまだ帰ってきていないね。

笑美子:大変なんだな。

GM:チクタクチクタクと時間が回っていく。いや、回るのは時計だけど。いや、時計ではなく時計の針なんだけど。そんな感じで時間が経っていくのですが、お母さんはいつまで経っても一向に帰ってきません。

笑美子:まぁ、テレビつけて……。宿題やって……。

GM:そういえば、さっきクイズ・ビリオネアなんてやったせいで曜日が確定されてしまったじゃないか。

誠二:(笑)いや、ビリオネーアですから。

怜花:ビリオネアはいつでもいいんですよ。

誠二:それだったらアレでしょう。ニュースターミナルやってる時点で、もう曜日確定してる。

GM:平日だったらOKだよ。

愁也:月から金までやってる。

誠二:祝日じゃないってことは確定じゃないですか(笑)。

愁也:平日って言ったじゃないか。

GM:十分だよ。平日ってことまでは確定してるんだから。

怜花:だって、学校行ってるんですから、我々。。

GM:君の家の電話はどんな電話かね?

愁也:チリリリリーン。プルルルルーン。ピピッピピッ、ドカーン。

笑美子:ジリリリはやばい。

愁也:どれだね?

笑美子:プルルルル。

GM:では、プルルルル……。

笑美子:じゃあ、出て、「はい、今井でございます」

GM:「あ、もしもし。今井さんのおたくですか?」聞いたことのない男性の声です。

笑美子:「どちら様でしょうか?」

GM:「白岡署の内藤と申しますけども」

笑美子:「はい?」

内藤(GM):「白岡警察署の、内藤と申します」

笑美子:「は、はい」

内藤:「えーと。今井幸香さんの、おたくでよろしいですね」

笑美子:「今井幸香はわたしの母ですけれど」

内藤:「あ、娘さんですか。落ち着いて聞いて下さいね。今井幸香さん、ですけれども、本日交通事故に遭われまして……」

笑美子:「えっ……」

内藤:「今、病院の方に救急車で運ばれました」

笑美子:「えっ。どこですか?」

内藤:「今から、病院と病室伝えますから。あ、メモよろしいですか?」

笑美子:「は、はい」

内藤:「白岡市民病院の、外科病棟。その、集中治療室の方に……」

GM:そりゃそうだな。事故直後だから。

怜花:分かりませんけどね。軽いやつだったらそこまでは……。ってことは、重いんだ!

笑美子:重いんだよ。

GM:ICU?

笑美子:ICUです。

内藤:「ひき逃げで、犯人の方については、署をあげて捜索中ですが……」

笑美子:「は、はい」

内藤:「まずは病院の方に」

笑美子:「はい、分かりました」

内藤:「あ、あと、他のご家族とか親戚の方にも、出来れば連絡の方を」

怜花:それって、死ぬっていうんだ。

GM:いや、娘一人じゃあ、ね。

内藤:「ご本人、意識混濁しておりまして、持ち物から、失礼ですが調べさせていただきました。ご家族の方、どなたが見えるか知りませんが」

笑美子:「分かりました。すぐ行きます」

GM:高校生の女の子が出ただけだったら、他の家族にも連絡入れろ、とは言うだろ。

愁也:ええ。

誠二:連絡入れろ、というかなぁ?

GM:言わなくても連絡入れる。

愁也:普通、娘だったらお父さんに連絡しろって意味で言うからね、こうやって。

誠二:お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん。いや、警察の方でそこはやってくれるのかと思って。

GM:どこまで連絡するかはその家の判断だから、取り敢えず自宅にはかけるが、それ以上のことはやらんでしょう。

笑美子:やることはないでしょう。

GM:取り敢えず、警察の方の電話はそれで切れます。

笑美子:分かりました。そりゃ大急ぎで支度してから、……。ダッシュ? ダッシュじゃない(笑)、タクシーだな。

GM:なるほど。

笑美子:お、お金が……。どうでもいいけど。

GM:(メモを取りながら)白岡市民病院ですね?

笑美子:タクシーの運ちゃんの名前でも書くのかと思った。

運転手(GM):「お客さーん。どちらまで?」

笑美子:「白岡市民病院まで、お願いします」

運転手:「へーい、病院ですね。オッケイ」

GM:中略。到着。

笑美子:別に運ちゃんと何かある訳じゃないですね(笑)

GM:やりたかった?

愁也:パス!

運転手:「こんな時間帯に、高校生の女の子が一人で……」

愁也:パス!

怜花:(笑)

運転手:「はい到着。いくいくらになります」

笑美子:「はい」

運転手:「はい、お釣り」

笑美子:では、運び込まれた外科病棟の方へダッシュダッシュ!

GM:いま、手術中。そうすると、内藤さんが。

内藤:「ご家族の方ですか?」

笑美子:「えぇ」

GM:そう言って、医者と警察とが挨拶する。

内藤:「わたくし、先程お電話いたしました。内藤です」

GM:名詞を出す。

誠二:どうなってるんですか?

GM:ん?

誠二:名詞に書かれてるのは? 捜査何課?

GM:そんな、俺の分からんことを(笑)。

怜花:捜査一課だったら、もうダメ(笑)。

GM:普通の交通事故の……。

怜花:交通課ですね。

GM:事故の概要の話をするよりも先に、お医者さんの方が容態の話をしてくれます。

笑美子:「母は大丈夫なんでしょうか?」

GM:表情はかたい。

医者(GM):「予断を許さない状態です」

笑美子:「そうですか……」ちょっと涙ぐんで。

医者:「全力を尽くして執刀しておりますので……」

GM:難しい医学用語はマスターが使えないので無視して。

誠二:今晩あたりが山場ですとか、そんなこと言うんだろうな、きっと。

笑美子:ぐはぁ(笑)。やめてぇ。一応、頷きながら聞いてます。口元押さえて、目に涙を浮かべて。

GM:その後、内藤さんの方から事故の概要について簡単に説明されるんですけど。信号のない交差点で横断中、突進してきた乗用車に、跳ねられた、ということで。

誠二:見通しの悪い交差点。

GM:まぁ、ひき逃げとして、いま捜査中。他に何か、知りたいことはありますか?

笑美子:えっと……。

怜花:刑法がいったのか。

笑美子:あまりに唐突で、何を聞いたらいいのか分からないといった……。

GM:では、手術が終わるまでしばらくお待ちになるか……。内藤さんが。

内藤:「他に、ご家族の方は?」

笑美子:まぁ、そうでしょう。「家族は、わたしだけです」

内藤:「あ、ああ! そ、それは、失礼しました」

誠二:何というか……。

愁也:内藤さん。

誠二:不器用だが、いい人だ。

笑美子:(笑)。なるほど、こういう物語だったんですね。

怜花:刑事との純愛?

誠二:純愛?

GM:内藤さんは刑事じゃないぞ。

笑美子:心温まる家族ドラマにつながるんだよ、純愛じゃなくて。

怜花:分かりませんよ。再婚かもしれませんよ。

愁也:おいといて。

GM:手術が終わるのを待ちますか。

笑美子:待ちます。

GM:しばらくするとお医者さんが出てきて。

執刀医(GM):「手術は成功です、が……」

GM:と、難しい顔をします。

笑美子:「やっぱりまだ、予断を許さない状態が続いているんですか?」

執刀医:「一通りの措置はしました。今晩、どうという感じにはならないと思いますが。ご本人の生命力、気力とが、どうなるか……。かなり、危険な状態でありますので。2、3日は安静にして様子を見て、何かあったらすぐに対応できるような体勢で。集中治療室の方に入っていただいて。いまはまだ麻酔が効いておりますが、30分もすれば目が覚めると思いますので。多少の会話くらいなら。あまり喋らせますと、体力の方がかかりますので、面談は5分から10分くらいで……」

笑美子:「はい、分かりました」

GM:というような感じですね。

笑美子:取り敢えず、集中治療室の前で待ってますけど。

GM:しばらくすると、さすがに目が覚めるだろう。かなりの時間になってるよ。もう、11時回ったかな? 楽に回ったな、11時は。

笑美子:でしょう。えっと、一応、目は覚ましたんですか?

GM:そうですね。目を覚ましたようですよ、と看護婦さんに教えられたことにしよう。看護婦さん名前欲しい?

笑美子:別にいいです。

GM:いらないね。

怜花:いらないですよ。

笑美子:「お母さん……」ちょっと呼びかけてみよう。

今井幸香(GM):(弱々しい声で)「笑美子……?」

笑美子:「大丈夫、お母さん?」

GM:大丈夫、と答えるのかなぁ?

幸香:「ごめんね、こんなことになっちゃって」

笑美子:「わたしは大丈夫だよ」うーん。なんて言うんだろう。「よかった、このまま目を覚まさなかったら、どうしようかと思った」

GM:では、その言葉には力無く笑って。

幸香:「大丈夫。笑美子一人、おいていけないから」

笑美子:「ありがと」

幸香:「寝ている間にね、夢を見たの」

笑美子:「夢?」

怜花:あぁ、もう死にそうって感じだよぉ。

幸香:「昔の夢」

笑美子:「お母さん、あまり喋らない方が」

幸香:「あなたのお父さんやお兄ちゃんと一緒に暮らしてた頃の、幸せな頃の夢……」

誠二:(奇妙な踊りを始める)

愁也:何やってるんだ(笑)!

笑美子:「お母さん、あんまり喋らない方が」

誠二:ショーック!

笑美子:「大丈夫……」

GM:聞き耳チェックだ。どうでもいいけど。

笑美子:聞き耳、はないんだ。感覚……、(ダイスロール)7。

GM:じゃあ、聞こえないと。

笑美子:分かりました。

GM:目にうっすら涙。

幸香:(消え入るような声で)「あの子に会いたい……」

笑美子:(吹き出す)

怜花:誰のことだろう?

笑美子:あの子、だったら一人しかいないだろう。

GM:あの人でもいいけど。

笑美子:あの人、ね。

愁也:どうしましょう、先生。

誠二:先生、困っちゃったな。

笑美子:「分かった! きっと、探してくる。お兄ちゃんのこと探してくるから、待ってて」

GM:では、あなたの手を、力無く掴んで。

幸香:「ごめんね。迷惑かけて」

笑美子:「お母さんこそ、早く元気になってね」と、一応言おう。

幸香:「鏡台の一番下の引き出しの奥に、手帳があるから。あの人たちの住所が書いてあるから」

笑美子:「分かった」

GM:では看護婦さんが、「そろそろ。幸香さんも疲れておられるようですし」

笑美子:分かりました。「じゃあ、お母さんまたね。絶対、また来るからね」

GM:もうこの日は遅いですね。内藤さんに送ってもらうことにしようか?

笑美子:ありがとう、内藤さん。

誠二:おぅ。内藤さんの好感度が一点上がった。

笑美子:内藤さんの名前、メモっておこう。

誠二:頼れる男、内藤。

怜花:困ったときはこの内藤、内藤に1票を。

愁也:(誠二のキャラシートをみて)なんだよ、この好感度表って(笑)!

誠二:NPC好感度表が(笑)。

愁也:姉貴はマイナス向いてる。

怜花:(笑)

愁也:瀬戸母、瀬戸父……。お前、見てないのに何で変わるねん!

誠二:いや、プレイヤーが思うところですから。

笑美子:では、「ありがとうございました」

GM:その日はさすがに夜遅いから……。

笑美子:でも寝る前に、鏡台の方をチェックします。

GM:ほほぅ、そう来るか。

笑美子:そっちが先でしょ、やっぱ。

GM:では、分かるぞ。分かる、ということにしておこう。まぁ、(兄と父について)だいたい分かってるよね?

笑美子:まぁ、おおよそ分かってるというか……。

誠二:いや、違うと思うな。わしの予想では違う。

笑美子:何とお兄ちゃんは、数年前に……。

怜花:お姉ちゃんもいるんじゃないですか?

誠二:わしの予想では、こうでこうでそうだと思うな。

GM:(メモを渡して)この人があなたのお父さんってことで。

笑美子:はい……。

誠二:まぁ、ひとみだったら問題ないから。

一同:(爆笑)

誠二:58%の確率で違うって言えるけど。

愁也:何で58%なんだ。そんなに高くないやん!

笑美子:名前はメモっておこう、名前は……。

GM:ここにNPC表あるし。

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