「妹の日」記念シナリオ リプレイ

 

 終幕 それぞれの日常へ

 

GM:じゃあ、そんな感じでよろしいですか? ここからは後日談の扱いでやっていきましょう。

誠二:では、私は帰り道で。

愁也:俺は帰ってから一個だけしようと思っている。

GM:では、その前に帰り道をやろうか。笑美子はいい?

笑美子:やることはいいですけど、これじゃあ、あれからは(感情点が)変わらないなぁ、と。逆に。

GM:OKOK。

笑美子:ああいう風に言われちゃったか。ま、いっか。やっぱ俺は悲劇が好きなのか。

誠二:このイベントをやるのか。くそ、俺としたことが(笑)。じゃあ、帰り道。あ、その前に。どういう感じで出てくるんですか?

愁也:ある意味、「終わった」って感じかな。

笑美子:終わっちゃったよ(笑)。

愁也:さばさばとした顔ですね。

誠二:やり遂げた男の顔ですか?

笑美子:やり遂げた……。

愁也:「笑美子のことか?」

誠二:帰り、歩きながらでいいですよ。

愁也:「婆ちゃんのところに預けられるってさ」

誠二:キーホルダーが増えたのを、私は確認してよろしいのでしょうか?

怜花:目端かな。

笑美子:それは目端でしょ。

誠二:俺の目端をなめるな。

GM:BPも残ってるだろ。

誠二:(ダイスロール)9か。振り足すか。12。

GM:12だったら一応気付くでしょう。

誠二:まぁいいや。それについては触れない。気付いたけど(笑)。こんな終わり方をするとは思わなかったよ。

愁也:「今回は色々お前に迷惑かけたな。笑美子と会えたのも、結局お前のおかげだし」

誠二:「いや、気にすることはないさ。お前とは昔からの仲だからな」

愁也:「悪いな、幼なじみだからってこんなに迷惑かけちゃってさ」

誠二:「いやいや。よく昔さぁ、三人で遊びに行ったよなぁ」

愁也:「まぁな」

誠二:「俺たちが小学生のときにさ」

愁也:「ン?」

誠二:「覚えてるか?」

愁也:「なに?」

誠二:「この曽根川の河口でさ……」

愁也:「あぁ。この間もあいつとその話したなぁ」

誠二:「曽根川の河口でさ、覚えてるか? 怜花が川に落ちて……」

笑美子:やっぱりそうだったのか。

誠二:突っ込むな、そこ! 「俺たち2人でさ、助けたことがあったなぁ」

愁也:「2人って言っても、俺はほとんど足を引っ張ってただけだったけどな」

誠二:「まぁ、昔から泳ぎとか、俺の方が得意だったからな」

笑美子:水災害が発生しちゃった。

誠二:「昔から、お前は物事を自分で引っ張っていくっていうよりは構えるのが得意だったし……」

愁也:「お前が近くで引っ張ってってくれたからな」

誠二:もうそろそろ家が近いということにしましょう。「でもまぁ、今回は自分ではじめて行動したというか、自分の決断でやり遂げたことだ。お前も成長したな」

愁也:(笑)

怜花:年上に向かって。

GM:2つも上だぞ。

愁也:「まぁ、それもこれもお前のおかげってやつか」

誠二:くそぉ。どうしよう。

愁也:どうしたいんだ?

誠二:私はこれから、あれですよ。

笑美子:思うとおりにやれ。

誠二:「いまのお前なら、怜花を守ることもできるかもしれないな」といって、あなたを殴ることにします。

愁也:(爆笑)。やっぱきたか。

誠二:当然じゃないですか。何のための体力技能ですか。

GM:殴ること自体は、格闘判定だな。

愁也:格闘なんて技能、ないでしょ。

GM:いや、スポーツ・空手、スポーツ・柔道。柔道は殴るじゃないけど。まぁ、敏捷かな。

愁也:頼むからダメージは入れないでくれ。

誠二:とりあえず当たればいいのさ。

愁也:やっぱり殴ってきたか。

誠二:当たり前じゃないですか。

GM:反射で回避。

愁也:はい?

GM:よけないか?

愁也:さすがに、その一言で殴られるとは思いませんよ。

誠二:別に、殺す気ないから大丈夫ですよ。

愁也:殴り殺されたらさすがにイヤだ。

誠二:(ダイスロール)目が振るわない。

GM:そういう時に特殊BPというものが。

誠二:使う使う。特殊BPを使うと?

GM:振り直し。

誠二:(ダイスロール)11。BP使うと?

GM:振り足し。

愁也:これで外れたりすると笑いものだからね。

笑美子:笑えないな。

誠二:もう出てこないしな。(ダイスロール)13。

愁也:どこを殴る? 頬か、腹か?

誠二:頬に決まってるじゃないですか(笑)。

GM:頬はダメージの割に、ビジュアル的効果が得られますからね。

誠二:転倒してくれればいいかな。

GM:ダメージポイントは、1D6。

愁也:1D6をどうやって……。耐久力にそのまま入るんですか?

誠二:強力技能か何かあると増えるという話が。

GM:それはね、ダメージが固定点で増えるんだよ。強力1レベルだろ? ダメージ+1。

誠二:(ダイスロール)1。振り直したい気分だ。

愁也:「痛ッ」

誠二:まぁいいや。この方が美しい。じゃあ、そのまま家の前まで来た。

愁也:それはさすがに何も言えないぞ。

誠二:どうしようかなぁ。これじゃ負けって言ってるも同じだからなぁ。

一同:(笑)

誠二:「俺はクリスマスは、寺崎とスキーに行くことにする」

一同:(爆笑)

誠二:「クリスマスの間は怜花と一緒にいてやれ」と言って、中に入る。

愁也:彼の真意というか、本当の気持ちは分かっていいんですか?

GM:伝わる、のかな。

誠二:伝わるんじゃないですか?

笑美子:拳と拳で語り合ったことだし。

愁也:嘘つけ! 拳は一つだけだ。

一同:(爆笑)

笑美子:一方通行なんだ。

誠二:もう一つ欲しかったんだ(笑)。

愁也:違う! 俺が殴り返さないと、拳と拳にはならないんだよ。

GM:拳から頬を通して、彼のハートは伝わったようです。

愁也:「あ、あいつ……」

誠二:これでいい。これで終わりだよ。

GM:最後の感情清算しませんか?

誠二:しないと悲惨なことに。とりあえず一番上のパラメーター(怜花への秘した恋心)を下げて終わりでしょ。

愁也:お前偉い。お前偉いよ(笑)。

誠二:2点下げて終わりってトコ(4→2)でしょ。

怜花:私への思いが下がったのかな?

GM:では、愁也君。家に帰って何かやりたいことがあったんだったな。

愁也:「エリーゼのために」を、テープにとって、どうしようかな、実家に送ります。手紙は、本人よりも、うめさんに送っておくか。これは、笑美子に渡して下さい、とうめさん宛に手紙を出して。あとは、「大したことは出来ませんけど、何度か荷物を届けるかもしれませんが、入らなければ捨てて下さって結構ですから」と書いて。当然テープは同封して、送る。

GM:まぁ、あの設定についてはプレイヤー本人に伝えてあげなさい、いまのうちに。

愁也:「エリーゼのために」は私がピアノが好きなのは、お袋さんが結構引いてたから。で、母さんに影響されて、母さんに半分教えてもらう形で……。

笑美子:密かにそんなこともあろうかと音楽鑑賞技能をとっている(笑)。

愁也:偉いよ、それでこそわが妹(笑)。「エリーゼのために」は初心者用練習曲ですよね? 私がはじめて弾けるようになった曲で、一生懸命練習して、笑美子の7才の誕生日のときに弾いて上げた。要するに、最後に迎えた誕生日に私が弾いてあげた曲、ってコトです。

笑美子:はいはいはい。

怜花:なるほど。

愁也:兄からの思い。こんなもんだけど、今のところは。

笑美子:はい、分かりました。

GM:最後にもう一回パンチを食らったってコトで。

笑美子:ど、どうしてくれよう。

GM:で、愁也君のシーンは終わりでよろしいですか?

愁也:いいです。

GM:最後の清算なさいますか?

誠二:友情レベル上げて欲しい気がする。

愁也:当たり前だ。

誠二:報われたいよぉ。

愁也:「義母への遠慮」は0(1→0)。なくした。

GM:OK。

愁也:誠二への幼なじみの感情はさっきのシーン、殴られたシーンで1上げて(2→3)おくか(笑)。笑美子への追憶はちょっと種類を変えて……、どう変えるか分からないけど、残してはおく。追憶ではない。

GM:怜花はどうですか? 動きますか?

怜花:うーん。動くというよりも、もうシーンですけど。まぁ、将来のための一歩だけでも歩き出しておこうと思いまして。家族はまとまったんですよね? 久しぶりに落ち着いたんで、勉強しようかと。引き出しを開けると……。

GM:ありましたね、そんなのも。昔、誠二あてに書いて、出さなかったラヴレター。

怜花:で、見つけて。読んで。赤面して、終わる。

誠二:何と、そんなものが(笑)。

怜花:それで私のシーンは終わります。

GM:感情の清算は・

怜花:「義兄への秘した恋心」を下げて(3→2)、終わりですかね。

GM:なるほど。誠二君はどうします。

誠二:寺崎に電話するか。

一同:(笑)

笑美子:負け負け。

誠二:「もしもし、俺だけど」

寺崎拓郎(GM):「おぅ、俺だ」

誠二:「あの、スキーの件さ、やっぱ行く」

一同:(笑)

寺崎:「そうか。俺は信じてたよ。ちゃんとはじめから、5人分予約していたから」

一同:(爆笑)

誠二:「ありがとう。やっぱりお前を信じて正解だったよ」

寺崎:「何も言うな。俺たちは心の友だろ?」

GM:寺崎に、心の友と書いて「心友」2点とかとらないように(笑)。で?(笑美子に)

笑美子:しかし、引っ越す前に学校に出て、お別れ言う機会があるのかな?

誠二:それはあるでしょ。

GM:お婆さんも、仕事があるわけでもないので家の方で。

笑美子:とりあえず、奈津とかに、「ゴメンね、クリスマスところか……」

坂本奈津美(GM):「笑美がいなくなると寂しくなるな」

笑美子:「向こうに着いたらまたお手紙書くから」

奈津美:「山形言っても元気でね」

笑美子:「うん」さて、それと……。「木村君。木村君!」

GM:木村君は君だ。

誠二:え? 何で呼ばれたんだ?

怜花:いま学校ですもん。

誠二:学校か。

笑美子:学校で、一通り、こういうことになりましたっていう挨拶してる。

誠二:すでに脱力してたよ(笑)。もういいよって感じだな。まぁ、声かけられたら行くけど。あれから少し変わった感じかな。

GM:男として一皮むけたんだよ。

笑美子:「ゴメンね、なんか最近、色々付き合わせちゃって」

誠二:「あぁ、いいよ。そっちの方が、ずっと大変だろ」

笑美子:「うーん。大丈夫よ、私は」

誠二:事情は聞いてるんだよな?

笑美子:もう知ってるよ。

誠二:「まぁ、大変だろうけど向こうでも頑張って」

笑美子:「アリガトね」。と、こっちはこれくらいでしょうね。で、しばらくして山形に落ち着いた頃に……。

GM:落ち着く頃にはもう着いてるのか?

愁也:そんなにすぐには出しませんよ。

笑美子:待てよ。、向こうに落ち着いてから、届いちゃうのかぁ。

GM:そのシーンは、やらないという手もあるけど。やるんだったらお婆ちゃんが持ってくるよ。

笑美子:じゃあ、お婆ちゃんが荷物が届いたよって言うところで終わりかな。

今井うめ(GM):「なんか笑美子に、届いてるけど……」

GM:というところで終わりですか?

笑美子:そこで、さっき増やした「兄との訣別の決意」が1点減っちゃうよ(4→3)。ひどいよ、お兄ちゃん(笑)。

   ♪♪ エンディング・ソング かないみか&高橋美紀「忘れないで」 ♪♪

GM:エンディングは「エリーゼのために」じゃないと嘘だろって気もしますが。

笑美子:ちなみに聞きませんので。

GM:書いてあるんですか? 曲名っていうか、タイトルは。

愁也:書いてありませんよ。

笑美子:書いてないけど大体、想像というか何というか。

ED:♪Shine たった一枚の 腕を組んだ写真の日付は遠い夏♪

怜花:そりゃ勿論、こう書いてあるんじゃないですかね。

笑美子:何と書いてあろうと聞かない。

愁也:「笑美子のために」とか書いてあるって(笑)?

怜花:書きましょうよ。

笑美子:イヤすぎる。

ED:♪そう あなたのしぐさや その笑顔が瞳に浮かぶよ♪

誠二:これまでの苦しかった日々が思い出されるわ、この曲を聞くと。

怜花:後日談でもやりますか?

笑美子:後日談はもうやったやん。

怜花:正月がやりたい気がするけど、まいっか。

ED:♪今日から別々の空の下でも きっと夢で会えるね♪

誠二:俺はスキー場に行って騒いだだけだし。寂しいわ。

怜花:正月からスキーですか。がんばってください。

誠二:正月は行ってないよ、さすがに。2月だからね、次は。

怜花:クリスマスで家庭団欒はしたかったなぁ。

ED:♪忘れないでまぶしすぎて 胸が震えたあの季節を♪

誠二:あのあとどうなったんだろう。家に帰って散々言われたんだろうな。

愁也:俺はしばらくしてから誠二と会うけどな。「俺はずっとあいつの隣にいてやれるかもしれないけど、所詮兄妹なんだよ」って言ってやるよ。「お前だったら、あいつを任せられるんだ」くらい言ってやってもいいぞ。

誠二:いや、もうパンチエンディングしか思いつかなかったね。

GM:パンチエンディングをとったのは、それはそれで彼の一つのけじめの付け方です。

愁也:食らった以上、何も言えないですけどね。忘れた頃になって、お互い大学生くらいになった頃にもう一回会話があるかもしれないね。俺は大学生にならないっぽいけどな、このまま行くと。

ED:♪急ぎ足の日々の中で 優しい風が記憶のページをめくってる♪

怜花:私は多分合格するでしょう。

愁也:波瀾万丈でした。

 

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