甲斐高風のDIARY

2004年3月



 
2004年3月1日
 ナイフとフォークを使う食べ物は御馳走と認識していた幼少の甲斐高風にとって、 ホットケーキは間違えなくご馳走だったことを思い出した今日この頃、いかがお過ごしでしょうか(連載開始記念に『みなみけ』ネタで挨拶)。

 以前の日記で宮村優子のできちゃった結婚ニュースを見て何か引っかかるものを感じていたのですが、その正体がやっとわかりました。 私、彼女が4年前に電撃結婚&電撃離婚していたことをすっかり忘れていたんですね。


しろはた   3月13日 みやむーが離婚していた!!

みなみけ 第1話「ホットケーキにしましょう」
・ 桜場コハルの新連載開始。 桜場コハル作品で男性が絡んでこないパターンは初めてだったりします。 週刊連載に対応する為なのか三姉妹のカラー扉絵があったからなのか、とりあえず本編の分量は8ページに逆戻り。 それにしても、桜場コハル作品はやっぱりあの編集のコメント文があって完成形なのだなぁと改めて思いました。

・ で、内容は次女・夏奈&三女・千秋登場編。 夏奈のトラブルメーカーっぷりと、一見ぶっきらぼうな千秋がホットケーキひとつで態度を一変させて手を胸の前で組んだりほっぺたに手を当てたりしながらうっとりしたり、 思いっきり柔和な表情をしながら生地をかき混ぜている落差が見れただけで充分面白かったです。 とりあえず期待していた女子同士のわきゃわきゃ感(?)は出ています。

・ 本編2ページ7コマ目は、千秋の脚を描いたにしてはあんまりだと思うのですが。

・ 普段は長女・春香が食事の準備をしていて、彼女の帰りが遅くなると夏奈や千秋が食事の準備をしなくてはいけないという状況に複雑な家庭の事情が覗えるようなそうでもないような。 単に御両親が共働きなのかもしれませんが。


今日の5の2(+α)人気投票647100.0%
1位相原カズミ 210 32.5%
2位小泉チカ 174 26.9%
3位平川ナツミ 124 19.2%
4位日高メグミ 51 7.9%
5位浅野ユウキ 47 7.3%
6位サキ(放課後の天使たち) 6 0.9%
  バージニアさん(今日のテニス部) 6 0.9%
  ミキ(放課後の天使たち) 6 0.9%
  河合ツバサ 6 0.9%
10位佐藤リョータ 5 0.8%
11位ツインテールのコ 2 0.3%
  桜場コハル(作者) 2 0.3%
13位クミ(今日のテニス部) 1 0.2%
  ユージの彼女(放課後の天使たち) 1 0.2%
  松永(今日のテニス部) 1 0.2%
  倉田(うそカゼ) 1 0.2%
  大森(にんじんなんて大嫌い) 1 0.2%
  田村先生 1 0.2%
  保健室の先生 1 0.2%
  本宮(うそカゼ) 1 0.2%

1位 相原カズミ 210 (47)
・一番色々と知ってそう
・無口系はツボですのでw
・なんか、あのシャーペンがーー
・単行本13ページの笑顔(?)が可愛くて♪
・えろい! えろすぎる!
・ミステリアスな娘好きー!八重歯もカワイイ♪萌え〜
・噛み噛みされたい
・かみかみ。
・乳歯まんせー
・同率1位!
・おっぱいが見たい
・無口キャラ
・八重歯がイイ(・∀・)!!
・噛まれたい…。
・その目で見くだして〜。蔑んで〜。このダメな大人を。
・萌え
・乳歯が萌えです
・乳歯
・がぶ
・(・∀・)
・かじる
・おもしろい
・竜の子持ってそう。
・無口萌えw
・ミステリアスなのに乳バ
・無口で(;´д`)
・(・∀・)
・カワイイ
・あ属性に弱し
・ラブリー
・歯ネタはやられました。
・いいキャラしてる
・キバがかわいい。
・耳噛みをずっと狙ってるから
・笑った顔が見たいです。
・謎が多いが、その反面かわいいとこも
・可愛い
・いいキャラしてる
・ヴァンパイアっぽいところが好き(はぁと)
・キャラの相性占いとかやってみたいなぁ。管理人さん、作ってくれませんか?(何
・相性占いかぁ。いいですね私もやってみたいです。管理人さんお願いします。
・萌えw
・可愛いから
・(*´Д`)
・噛まれたい…
・200ゲトォ
・ミステリアス最高!!

2位 小泉チカ 174(35)
・かわいい!!
・正規ひろいん萌え
・幼馴染、大胆な所もいい
・にゃあ
・ちかたんハァハァ
・幼なじみ萌え
・当然です。
・ツインテールしてくれますからw
・昔の約束
・幼馴染はいいねぇ
・コミックスの表紙に釣られた人だから
・幼馴染〜
・かわいいから
・4話まではいっさい登場してないところが萌え
・かわえぇ
・とにかくかわいい
・幼馴染には勝てませんね
・エロい!それ以上に何を言えと?
・萌え〜
・やっぱこいつしか。
・あんな幼なじみ欲しかった。引っ越しがなかったらなぁ・・・
・チカのおかげでリョータは一人前のカッコイイ男になれるかもしれないと思うと
・いやいやこの娘しかいないでしょう
・惚れたね
・理想的な強気な女の子
・結婚してえw
・カワイイ
・表紙の絵がかわいい!
・これが幼馴染に…恵まれなかった男の末路だ…
・大胆な所も良い
・イイ(・∀・)!
・かわいいっす。
・かわいいっす。こんな彼女ほしーよー
・大胆、かわいい
・姐さん女房・・・

3位 平川ナツミ 124(37)
・「ボク」系弱いんですよ、おいら
・妹にしてぇ…
・スカートをはかない彼女をあえて推します。ブルマー。
・ボクっ娘に萌えないわけがねえ!
・『ボク』で『怖がり』、たまりませんなー
・泣き顔わっしょい!(鬼畜)
・この娘と暗室に閉じ込められてぇ・・・
・大人になったら女っぽさを身につけて、綺麗になりそう
・ボーイッシュ!!
・ボク・・・・(w
・ヒザと内モモの絆創膏があぁぁぁ〜〜っ!
・理由はない。
・お父さんはまだ一緒にお風呂に入ってもらっているんだろうか。
・素直にカワイイ
・元気なナツミに一票。小学生ならこうでなきゃ。
・可愛いなぁチクショウ
・普通にかわいい
・笑顔がいいです
・なんだろうこの胸のトキメキは
・お父さんも一発で起きる必殺技をくらいたい…
・萌え萌え
・結婚したいです
・お尻が色っぽい
・意外と胸ある!?
・真面目に大好きだわさこの子!妹にほしい(−3−
・ボーイッシュな感じがイイ!
・お尻・・・
・元気な子っていいよね。
・最強の一人称、『ボク』☆
・俺はこの子と結婚したいw
・元気があれば、なんでもできる
・内太モモの傷はどうやって作ったの ハァハァ
・健康美っていいよね
・性格的には犬系だよねぇ
・意外と料理とか得意そう。
・健康的かわいさ
・さわやか系スポーツマン少女これで決まり

4位 日高メグミ 51(15)
・ド真ん中
・ブルマでスカートたくし上げ
・眼鏡に黒ロングは無敵
・メガネにロング!!
・メガネ〜黒髪〜ロング〜
・恋愛方面では一番絡んでない気がする(のがよい)
・キャットマーク(何が?)
・眼鏡だから
・真っ黒長髪!
・色っぽいーん。
・眼鏡がないほうが・・・
・メガネ、長い黒髪、言う事ありません
・ロングブラックヘアー
・いぢらしくて、かわいいのに。なんで誰も入れてないの?
・作者は神か?めがねっこ好きのツボを知り尽くしてる。4時間目の作劇はすばらしさ。リョ-タうらやましすぎ

5位 浅野ユウキ 47(15)
・くるくるかわる表情が最高!
・くぁわいいくぁわいいくぁわいい
・鎖骨にやられた!
・16時間目のネコミミが(*´Д`)ハァハァ
・チカ以外は大好き
・ユウキはおしゃべりという設定がうまく活かされている
・ナンカ見た瞬間に惚れました (・∀・)イイ
・スカートにかけられたスープ………フフ。
・この娘かわええ〜(;´Д`)ハァハァ
・ユウキたん(;´Д`)ハァハァ
・トップと100票差だなんて嘘だウアァン!
・もちろん、なんていうか、ぐっと来るものが
・\(^o^)/イイ!!!
・206ページの状態から強引に(ry
・願 ミズカケ収録!俺もユウキちゃんのお尻を凝視したい

6位 サキ(放課後の天使たち) 6(0)

6位 バージニアさん(今日のテニス部) 6(2)
・後ろが気になって一度も・・・(涙)
・不幸な人

6位 ミキ(放課後の天使たち) 6(1)
・晩メシつくってほしい

6位 河合ツバサ 6(5)
・萌えーーーーーー
・慌てた顔とかに萌え。
・カカカカカカカ
・何故そこまでに宇宙にトキメキを・・・(笑
・妹にしたい。ちんちんついてるけど。

10位 佐藤リョータ 5(2)
・リョータ君になりたい…
・ブルマに関する台詞で萌え

11位 桜場コハル(作者) 2(2)
・コハルたん・・・。集え同志
・(*´∀`)

11位 ツインテールのコ 2(1)
・名前知りたい。パンツも見たい。

13位 クミ(今日のテニス部) 1(1)
・バージニアさんでもよかった

13位 ユージの彼女(放課後の天使たち) 1(0)
※ 黒髪のセミロング。一人称は「わたし」。仕事している。桜場コハル作品には珍しい大人の女性。ユウキを大人にした感じ。ちなみに貧乳。

13位 松永(今日のテニス部) 1(0)

13位 倉田(うそカゼ) 1 (0)

13位 大森(にんじんなんて大嫌い) 1(0)

13位 田村先生 1(1)
・指導!

13位 保健室の先生 1(1)
・長い髪に白衣が素晴らしい…顔出てないけど

13位 本宮(うそカゼ)  1(0)


参考資料桜場コハル非公式ファンクラブ(代理)

 
2004年3月2日
 2004年2月19日に発売された『遊遊 アイドル雀士スーチーパイSpecial』は2003年9月5日に発売された『ULTRAシリーズ アイドル雀士スーチーパイSpecial』と 内容も価格も対応機種も発売元も全く同じなのにわざわざこのタイミングで発売する必要性がさっぱりわからない今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

 ひょっとして本当に制作元の社名変更だけが理由だったりするのでしょうか。

バジリスク 〜甲賀忍法帖〜 第二十七殺 「三対三(その三)」
・ 多分7回目の巻頭カラー。

・ 「十対十の忍法勝負」であったはずが堂々と阿福一行が介入してきました。 どう贔屓目に見ても反則なのですが、山田風太郎忍法帖ではこういうことは割と日常茶飯事だったりします。 ちなみに、山田風太郎忍法帖における力関係は大雑把に書けば 剣聖 > 忍者 > 剣士 なので、薬師寺天膳に化けた如月左衛門が抜刀もせずに見張りの武士達を一蹴したように、多少の雑魚では相手にならなかったりします。 もっとも、忍法を封じられた盲目の甲賀弦之介や必殺技が色仕掛けである陽炎に多勢で襲いかかるのは充分有効な気もするのですが。

・ 薬師寺天膳と一緒に陽炎を囲んでいるつもりが、実は如月左衛門と陽炎に囲まれており絶体絶命の朱絹。 しかし、朧が目が見えないことを知って勝利を確信した如月左衛門は心には隙が生まれているかもしれません。 また、朱絹の復讐心を煽る為に如月左衛門は陽炎の忍法を朱絹に教えてしまっていますし、そもそも陽炎の忍法は女の朱絹には通用しません。 逆に朱絹の忍法は如月左衛門にも陽炎にも知られていませんし、朱絹は筑摩小四郎の形見の鎌を構える時に片肌脱いでいつでも忍法が使える体勢に入っています。 そして甲賀組は既に撃破したつもりになっている本物の薬師寺天膳も前線に戻ってきています。 朱絹がここを凌ぐのは決して不可能ではないように思えます。 ところで、朱絹は復讐心が先に立っている所為か、「男と絡むと息が毒に変ずる陽炎によって筑摩小四郎が毒殺された」ことをあまり気にしていないみたいですが、本当にそれでいいのでしょうか。

・ そういえば、変形する如月左衛門が敵方にいる以上、朱絹は単独行動を取っていた薬師寺天膳と再会したらとりあえず筑摩小四郎をむざむざと撃破された恨みも込めながら撃破してみて、 復活したら本物と判断すればよかったのに、という意見をよく見かけます。私も今までは同意していたのですが、薬師寺天膳があんな復活の仕方をしていると知ってしまうと、試すことを生理的に拒否してしまう気がします。

・ 御前人気投票に応募した際に当選したQUOカードが今頃届きました。絵柄は単行本3巻店頭PR用に描き下ろした甲賀伊賀20名の忍者達で、カードを使用すると小豆蝋斉にだけ穴が開く仕様になっております。


参考資料甲賀忍法帖生き残り対策マニュアル

 
2004年3月8日
 伊坂幸太郎、第25回吉川英治文学新人賞受賞!というニュースに今まで気づかなかった今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。


吉川英治文学賞 仙台の伊坂氏が新人賞


 本日のオススメ。


プロ野球占い


 ポチっとな。


甲斐高風選手の成績

名前 打率本塁打打点投打ポジション
甲斐高風.3114 30右左遊撃手

解説

アイドル・女優・スチュワーデスと次々と浮き名を流す甲斐高風。しかし野球の才能も抜群で、オールスターの常連だ。ノンプロ時は全日本のクリーンナップを打っていた。



 ……あの、私、できれば今日からこの甲斐高風として生きていきたいのですが。

みなみけ 第2話「お手紙」
・ 桜場コハルはローマ字だと“SAKURABA C●HARU”とOの中を塗りつぶして表記するようになったようです。

・ 夏奈の靴箱の位置は右端から2列目の上から4段目。

・ 今回も夏奈&千秋が中心の話でした。春香の真価は発揮されるのは何時になるのでしょうか。

・ ところで、サッカーにおいて「黄金の左」という呼び方をする場合、これは蹴り足のことを指しているのですから、左足を狙っておいて「おまえの軸足は死んだ おまえの黄金の左は死んだ!」と言っている夏奈は、 千秋から説明を受けたにも関わらずどこか根本的に誤解をしているのだと思われます。

・ とりあえずみなみけ(+α)人気投票をはじめてみました。


参考資料桜場コハル非公式ファンクラブ(代理)

 
2004年3月15日
 前回、前々回の『新選組!』第9話「すべてはこの手紙」第10話「いよいよ浪士組」で登場した「ふわふわ玉子(NHKオンラインの中に作り方が掲載されています)」を作ってみたら本当に美味しかった今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

本日のオススメその1。


Matwoのまけぼの日記   国立大入試レポ  → 合格発表  → おまけ なんてこったい


 下手な感想を書くとネタバレ(?)になってしまうのですが、「皆様が幸せでありますように」と心からお祈りさせていただきます。

 本日のオススメその2。


倉上淳士FanPage Top「遠山姉妹Flash」


 今更ですが、『今日の5の2』『みなみけ』(桜場コハル/講談社)は『苺ましまろ』(ばらスィー/メディアワークス)『あずまんが大王』『よつばと!』(あずまきよひこ/メディアワークス)とよく比較されることが多いような気がします。 で、どの作品が面白いつまらないといった話は他所におまかせしておきますが、 それとは全く別のレベルで、私がこれらの作品を比較して思うことがあります。 それは、私は『今日の5の2』を読んでいると小学生時代の思い出がボロボロ出てくる、ということなのです。 また、『あずまんが大王』でも同じように高校時代の思い出がボロボロ出てきます。 しかし、『苺ましまろ』ではこういう現象は起こりません。 『よつばと!』でも起こりません。 ちなみに、これらの作品とは全く関係がありませんが、映画『ロッタちゃんと赤い自転車』『ロッタちゃん はじめてのおつかい』ではこの現象が起こりました。 で、『みなみけ』の場合は(まだ連載3回目なので断定するには早いですが)、連載開始時の日記でホットケーキの話を書いたように、やはりこの現象が起こるようです。
 ちなみに、私が拝読したうち、これらの作品の比較として一番共感したものを御参考までに紹介しておきます。


The '90s is not END   Wed 2003.11/12 桜場コハル『今日の5の2』

みなみけ 第3話「おかしな事」
・ ある意味、長女・春香が真価を発揮した話。 4ページ1コマ目と8ページラストのコマは夏奈・千秋と3人まとめて素敵過ぎです。 夏奈も前回初めてラヴレターをもらったようでしたし、南家3姉妹は案外「おかしな事」に縁がないようです。 桜場コハル作品の登場人物といえば小学生から「おかしな事」に縁があるのが定番だったはずなのですが。 それとも小学生の時、気がつかないうちにピークを超えてしまうのでしょうか。

・ 第1話の時に「桜場コハル作品で男性が絡んでこないパターンは初めて」と書いたのですが、 結局第2話・第3話では男性が絡んでいたりします。

・ 今回登場した吉野嬢が実は「ボク」少女なのではないかと勝手に大胆予想をしておきます。

・ 3姉妹が通っている小学校・中学校・高校はいずれも共学で制服着用。 尚、小学校は女子だけベレー帽着用なのか、単に男子がかぶっていないだけなのかは不明。

・ 今回の作品はシリアスタッチではなく四角で囲んだ「!」とか「?」とかがアクセントなのですね。そのうちきっともっと別の記号も登場するのですね。


参考資料桜場コハル非公式ファンクラブ(代理)

 
2004年3月16日
 「今日この頃、いかがお過ごしでしょうか」なんておとなしい挨拶はもうやめだ! これからの挨拶は元気よく「読もう!コミックビーム!」(『読もう!コミックビーム』桜玉吉/エンターブレイン)だ!と思った今日この頃、いかがお過ごしでしょうか(←意気地なし)。

 本日のオススメ。


赤の7号   「オタクだからこそ女の子をまもります」宣言  「オタクだからこそ女の子をまもります」宣言


 もちろん、宣言の趣旨に賛同させていただきます。

バジリスク 〜甲賀忍法帖〜 第二十八殺 「三対三(その四)」
・ 薬師寺天膳並の迂闊っぷりで色々と読み落としてたことその1。


だったらイケるぜ!   ◆ バジリスク〜甲賀忍法帖〜 第二十七殺「三対三(その三)」感想


で指摘されるまで全く気づかなかったのですが、薬師寺天膳に変形した如月左衛門の行動が朧の破幻の瞳を回避する為の合理的な行動であったこと。 言われてみると、薬師寺天膳に変形した如月左衛門は朧が同席する可能性がある阿福との面会を拒否し、朱絹に勘繰られる前に筑摩小四郎の仇・陽炎の話を持ち出して冷静な判断力を失わせて出発しちゃっています。 見事です。

・ 薬師寺天膳並の迂闊っぷりで色々と読み落としてたことその2。 鷹は薬師寺天膳に変形した如月左衛門が現れた時、偽者だと看破して騒いでいたこと。しかも、本物の薬師寺天膳が現れた時はちゃんとおとなしくしています。

・ 薬師寺天膳並の迂闊っぷりで色々と読み落としてたことその3。 漫画版で端折られていた鵜殿丈助 対 朱絹の1回目にも重要な意味があったこと。 どちらかが撃破されるわけでもない上に全く同じ対決が後で出てくる、その為朱絹の忍法披露は出し惜しみした方がインパクトが増す、 両者の忍法の効果に若干納得のいかないところがある、等の理由から端折っても何の問題もないものと思っていましたが、 甲賀弦之介がこの勝負を目撃していたのが重要なポイントだったのですね。 それが結局漫画版では端折られた原作版の薬師寺天膳に変形した如月左衛門の「見た。面白かった」という台詞に繋がっていたのですね。 で、霞刑部は甲賀弦之介からそのことを聞く前に単独行動をとったのか、聞いていたが(あの時朱絹が着物を脱いだのは忍法発動とは関係ない自然な行為だったので)失念していたのか、 聞いていて覚えてもいたがよもや目印として使用されるとは思わなかったのか、といったところなのですね。

・ 薬師寺天膳並の迂闊っぷりで色々と読み落としてたこと、ではないのですが、陽炎はその気になれば女相手でも忍法発動できるのではないでしょうか。 男相手なら対筑摩小四郎程度の状況で撃破できる威力なのですから、女相手では気分が乗らないとしても、甲賀弦之介のことを夢想するとか、何か手はあると思うのですが。

・ 当たり前といえば当たり前の話なのですが、朱絹も陽炎も直接戦闘でも充分戦えたのですね。 蛍火が如月左衛門にあっさりと撃破されたので、今まで蛍火が弱すぎたのかと思っていましたが、これもどうやら如月左衛門が強すぎたようです。

・ 朱絹撃破。正直なところ、彼女の血の霧を放つという忍法は他の忍法に見劣りします。 彼女の忍法は遠距離支援型だった蛍火程の応用力も射程もありません(しかも蛍火には一撃必殺の毒ヘビがあります)。 また、彼女の忍法は服を脱いで肌を晒すという予備動作が必要な為に近距離戦闘では敵に遅れを取りかねません。 彼女の真価はその忍法より、色々と暴走の多い伊賀組の面々の中、あくまでも「尽くす」ことに徹し朧や筑摩小四郎や雨夜陣五郎を支え続けたその性格だったのでしょう。 そんな彼女も筑摩小四郎に「尽くす」うちに思慕の情がつのった結果、彼が撃破された為に敵討ちに暴走してしまい、女性陣で初めてフォローの入らないまま撃破されるという報われない最期を迎えることになってしまいました。

・ 薬師寺天膳に変形した如月左衛門に「操を奪われたすえ言いなりとなり‥伊賀へ寝返った」扱いにされることになってちょっと拗ねている陽炎の表情が絶妙です。


参考資料甲賀忍法帖生き残り対策マニュアル

 
2004年3月22日
 「再考の余地あり」と書いたつもりが「最高の予知あり」と変換された今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

 とりあえず、アンタッチャブルが『爆笑オンエアバトル』5回目のチャンピオン大会挑戦で見事第6代チャンピオンに輝いたのを素直に喜んでみたり。

 本日のオススメその1。


ぷにぷにいんふぉ(SOUL JUNKY)  → DAYS兼GALLARY兼更新履歴  → 04/03 (03/11) 「みなみけの千秋」



 本日のオススメその2。


ZEROSPOT 5 [実験動画]お手振り百合子さん その2(目パチあり)

みなみけ 第4話「不満だらけ」
・ 長女・春香+その友人マキ&アツコ編。ちなみに身長はアツコ>春香>マキの順で、押しの強さはその逆だったりします。

・ 友人達と接する春香を見て、あぁ、妹達の前ではお姉さんしていたのだなぁと感心してみたり。 また、春香は前回といい今回といいその手の話題に自分が絡むと過剰に反応してしまうようです。

・ マキは、「南の真っ白なパン」(違)が見えたようですが、アツコのは見えなかったのでしょうか。そして結局「マキのパン」はどうなったのでしょうか。

・ これで3姉妹の私生活と各々の学校生活を一通り紹介したと思ったら、「そういうわけで毎週読めるのは次週が最後?ん?」って。


参考資料桜場コハル非公式ファンクラブ(代理)

 
2004年3月29日
 朝の満員電車の中で袴&ブーツ&巾着袋&母親という完全に卒業式モードの女性を見かけましたが、 そんな女性の隣で『忍法八犬伝』(山田風太郎/徳間書店)を伊賀忍法天女貝&袈裟御前 対 甲賀忍法蔭武者の凄まじさをせがわまさきが描いてくれないかなぁ、 無理だよなぁとか思いながら読んでいたのは我ながらどうかと思った今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

 と、いうことで『忍法八犬伝』を読んでいて思ったちょっとした疑問を。
 この作品には、甲賀卍谷のお蛍という首領一族の娘にして「交合により恍惚の境に入ると、その息が青酸ガスようなものに変じる」という陽炎の忍法(?)を使う忍者が登場しています。 余談ですが、お蛍のこの設定は『甲賀忍法帖』で遺伝による体質が忍法の重要なポイントであることや陽炎が甲賀卍谷の頭領の孫である甲賀弦之介と結婚できるくらいの血筋であるということと全く矛盾しないところは流石です。 で、後家であるお蛍はその所為で男性と交わることが出来ない為、欲求不満な生活を送っていたわけですが、或る日耐え切れずに他国からやってきた少年に手を出します。 なんとこの少年は甲賀卍谷の忍者よりもタフだった為、失神しただけで死にませんでした。 これ幸いとばかりにお蛍はその少年と交わりまくるのですが、その際にできるだけお互いの顔が離れた方がいいということで騎乗位を採用します。 ここまではいいのです。青酸ガスは空気より軽いので少年の顔をお蛍の顔より下に位置させるのは実に合理的な解決策といえます。
 ところが、騎乗位では少年のプライドが傷つくだろうと、お蛍は甲賀忍法地屏風を少年に教えます。 甲賀忍法地屏風とは、「位置感覚の回転現象」を生じさせる忍法です。 回転した結果、空間の縦横が入れ替わり、壁が水平に倒れ、地面が屏風の様に立つのでこの名前がついています。 本来騎乗位であった体位も回転した結果、縦横が入れ替わって正常位のようになります。 ところがこの忍法、原理はさっぱりわかりませんが、単なる見た目の錯覚ではなく、重力も雨も炎も縦横が入れ替わり、雨が壁に向かって降ってきたり炎が地面に沿って燃え上がったりと、 ドリフターズのコントのような状態になるのです。 そうすると、お蛍の吐いた青酸ガスは空気より軽いので地面に沿って上昇した結果少年を襲ってしまうのではないかと思うのですが……まぁ、少年には元々下手な手を打たなくても死なないだけのタフさがありましたし、とにかく最終的に無事だったのですからどうでもいいのですけどね。
 ちなみに、陽炎の場合は相手が主君筋の甲賀弦之介である為騎乗位なんてできませんし、仮にできたとしても甲賀弦之介に目隠しプレイをさせないと瞳術で撃破されかねないわけですが。

 本日のオススメ。


ぷにぷにいんふぉ(SOUL JUNKY) → DAYS兼GALLARY兼更新履歴  → 04/03 (03/28) 「みなみけの千秋」

みなみけ 第5話「チリトリをしてください」
・  前回書き忘れたのですが、マキの学校止める宣言は前2日間無視されていたのでしょうか。それとも日々異なる理由で宣言していたのでしょうか。

・ で、今回は三女・千秋編。内容はタイツよりニーソックスだとお得な感じがするなぁという話(違)。

・ 『今日の5の2』の最終回だった「ユビキリ 後編」を除けば常に1ページ目上半分を使っていたタイトルイラストですが、今回は右半分を使っています。新鮮な感じです。

・ クイズ:3ページ3コマ目、吉野嬢はどこでしょう? → 正解:右端で後ろ向きのコ。こちらを向いている黒髪の二人は関係ありません(多分どちらかがシュウイチなのでしょうが、全く判別できません)。

・ マコトに「チリトリ降板」を命じた後、いきなりチーム追放するのではなくポジションチェンジを試みるとはあれで案外千秋は温情派なのですね。

・ 前々回、今回の作品はシリアスタッチではなく四角で囲んだ「!」とか「?」とかがアクセントなのですね、と書いたら今回それが使われていませんでした。 そういえば黒地に反転文字で「降板」とか書くようになったのも今回の作品からのような気がするのですが、得意満面にここに書くと、またその矢先に使われなくなるかもしれませんね。

・ 3月はスタートダッシュだったらしく、今後は隔週連載に。そういえば『今日の5の2』も1回目は2話掲載だったことを思い出しました。

・ 今週号の「週刊ヤングマガジン」の「第287回月間新人漫画賞大賞募集」のページに第2話「お手紙」が使われていて、そこに桜場コハルが月刊新人漫画賞出身者だということが書いてありました。


参考資料桜場コハル非公式ファンクラブ(代理)

TVドラマ『白い巨塔』(フジテレビ)
役者品川徹
 山崎豊子原作。1978〜1979年、1990年に映像化されている作品のリメイクで、フジテレビ開局45周年記念ドラマとして全21回+特別版が放映されました。 浪速大学病院を舞台に第一外科助教授・財前五郎(40、唐沢寿明)と第一内科助教授・里見脩二(40、江口洋介)という異なる信念を持つ同期の医師を軸に話が進んでいきます。
 個人的には小説や漫画のドラマ化、かつてドラマ化された作品のリメイクが増加している傾向は好きではありませんし、 そうやって作られた作品にはストーリーが予めわかってしまう、 原作・前作から展開を変更しなかった為に時代と合わずに不自然な部分が生じてしまう、 原作・前作から展開を変更してしまった為に前作より見劣りする部分が生じてしまう、 といった明らかな弱点もあります。 この弱点は今回の『白い巨塔』においてもかなり露骨に存在していたように思います。
 にも関わらず、最初から最後まで目が離せない作品に仕上がっていたのは、基本的には登場人物が実に真剣に生きていたからであり、 その登場人物を演じていた役者達がそれを実に真剣に演じていたからなのではないかと思います。 特に財前五郎を演じた唐沢寿明の「隙のある野心家・自信家にして実は理想家・苦労人」という感じは絶品でした。
 しかし、今回の作品から役者を一人だけ挙げるとすれば、今まで私が全く存じ上げなかった病理学科教授・大河内清作を演じた品川徹を挙げたいと思います。 その声といい雰囲気といい、見事なまでの「毅然とした誇り高い医学博士」っぷりに痺れました。 私が知らないだけでまだまだ格好いい老人を演じられる役者が日本にはいるのですね。
 TVドラマも冬の時代、なんて言われていますが、こんな重厚なドラマがちゃんと視聴率を取れ、こんな役者がいるのなら、きっとまだまだ面白いTVドラマが生まれてくる、そんな期待を抱かせてくれるドラマでした。


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