「妹の日」記念シナリオPC設定
「妹の日」記念シナリオは、PC4人のプレロールド型シナリオです。各PCにはそれぞれ裏設定が用意されています。それぞれが与えられた情報についてはお互い知らないままです。もちろん、PC1の「兄」とPC4の「義妹」とは表面上「兄妹」として認知される(PC3は義理であることを知らない)、というような形での相互理解はありますが。なお、この設定は"Keys of Emotions"を採用しています。
PC1 :兄
あなたは城崎学園高等部3年生です。
●両親離婚の際、何もできなかった自分への無力感 :2
あなたが9歳の時、あなたの両親は離婚しました。父親が外に他の女性を作ったことが、離婚の原因でした。最終的には、母の方が父に愛想を尽かして、出ていく形になりました。まだまだ幼かったあなたは、両親の仲が悪くなり、家庭が崩壊していくその家庭に、何をすることもできませんでした。あなたには2歳年下の妹がいましたが、あなたは父に引き取られ、妹は母に引き取られて、離ればなれになりました。母は初め、父との約束を破ってあなたも連れて出ていこうとしたのですが、父にそのことを気付かれて、あなたは文字通り腕ずくで「取り戻され」ました。「家族」が引き裂かれた悲しみ、あの日の無力感を忘れることは出来ません。
●妹への追憶 :4
あなたには離ればなれになった実の妹がいます。とはいえ、彼女とは両親の離婚の一件以来、一度もあっていません。あなたが9歳、妹が7歳の時のことです。それまでのあなたたちは、(少なくともあなたの記憶の中においては)仲のよい兄妹でした。妹想いの兄であり、兄を慕う妹でした。でもそれは、あなたの記憶の中での、美化なのでしょうか。
Key Item :大魔王のキーホルダー
妹と母とあなたの3人で、出来たばかりの「城崎キャッスルランド(テーマパーク)」へ行ったことがあります。後になって考えると、そのころは既に父と母の仲は険悪になっていた頃で、母としては離婚という最悪の事態も考えて、思い出作りをと考えたのかもしれません。何も知らないあなた達は一日中楽しみ、当時のキャッスルランドの人気キャラクターの一人であった「大魔王ファーザン」を呼び出すペンダントの意匠をあしらったキーホルダーを記念に買ってもらいました。これは2つ一組で、ランドの設定では「ジョーとナンシー」という兄妹がそれぞれ持っているペンダントをくっつけることで「大魔王ファーザン」を呼び出して数々の冒険をこなしていく、というものです(この「大魔王」はアラジンのランプの精のようなものと考えて下さい)。キーホルダーはそのペンダントの意匠をまねしており、2つを組み合わせると、中央部にファーザンの顔が浮かび上がるような単純な仕掛けがあります。あなたと妹とが、1つずつを買って貰い、離婚までの間は幾度かそれで遊んだものです。いま、そのキーホルダーは何処にありますか? まだ、使っているのでしょうか。
●義妹への愛着 :4
離婚の後、父はそう時間をおかずに不倫相手と再婚しました。あなたの義母に当たる彼女には連れ子がいました。それが、3歳年下の妹(市立浜磯中3年)です。はじめは「義理の妹」に対して抵抗感がありましたが、いまでは(少なくとも外面的には)仲のよい兄妹になっています。では、あなたの内心はどうなのでしょう。彼女を、離ればなれになった実の妹の代謝物と考えてはいませんか? 実の妹に「兄」として振る舞えないことへの罪滅ぼしに、彼女に兄らしく振る舞っていたりはしませんか? もっとも、普段はそんなことは考えてはいないでしょうが。
●幼なじみ :2
あなたと義妹には、近所に仲良くしている幼なじみがいます。あなたの父が再婚したときに引っ越して来て以来の関係です。彼はあなたより2つ年下で、小中学校は一緒に地元の学校に通いました。中高と進学するにつれて歳の差を少しは感じるようになりましたが、それでも隔意を持たずに何でも話の出きる仲です。
Key Spot :曽根川河口
小学生時代、三人でよく遊びに行った場所です。小中学生にとっては、釣りスポットとしても知られています。一度、義妹が川に堕ちて溺れそうになったのを、あなたと幼なじみで必死に助けたことがあります。
●義母への遠慮 :1
父の再婚相手である義母に対しては、意識をしているでしょうか。彼女のことを、何と呼んでいるのでしょう。「母」と呼べますか? それとも「さん」付けでしょうか。再婚から9年近くが経ちます。新しい家族には、もう馴染んでいるでしょうか。それとも、実の母(及び実の妹)への義理立てがあるでしょうか? 義母との関係はGMに伝えて下さい。
*父の名前も設定して下さっても構いません。GMに任せる場合は申し出て下さい。
PC2 :妹
あなたは県立白岡東高校1年生です。
●両親の離婚の記憶=「別れ」への恐怖感 :1
あなたが7歳の時、あなたの両親は離婚しました。父親が外に他の女性を作ったことが、離婚の原因でした。最終的には、母の方が父に愛想を尽かして、出ていく形になりました。あなたには2歳年上の兄がいましたが、兄は父に引き取られ、あなたは母に引き取られて、離ればなれになりました。母は初め、父との約束を破って兄も連れて出ていこうとしたのですが、父にそのことを気付かれて、兄は文字通り腕ずくで「取り戻され」ました。「家族」が引き裂かれた悲しみから、あなたには「別れ」に対する生理的恐怖感があります。
●兄への追憶 :5
あなたには離ればなれになった実の兄がいます。とはいえ、彼とは両親の離婚の一件以来、一度もあっていません。兄が9歳、あなたが7歳の時のことです。それまでのあなたたちは、(少なくともあなたの記憶の中においては)仲のよい兄妹でした。妹想いの兄であり、兄を慕う妹でした。でもそれは、あなたの記憶の中での、美化なのでしょうか。
Key Item :大魔王のキーホルダー
兄と母とあなたの3人で、出来たばかりの「城崎キャッスルランド(テーマパーク)」へ行ったことがあります。後になって考えると、そのころは既に父と母の仲は険悪になっていた頃で、母としては離婚という最悪の事態も考えて、思い出作りをと考えたのかもしれません。何も知らないあなた達は一日中楽しみ、当時のキャッスルランドの人気キャラクターの一人であった「大魔王ファーザン」を呼び出すペンダントの意匠をあしらったキーホルダーを記念に買ってもらいました。これは2つ一組で、ランドの設定では「ジョーとナンシー」という兄妹がそれぞれ持っているペンダントをくっつけることで「大魔王ファーザン」を呼び出して数々の冒険をこなしていく、というものです(この「大魔王」はアラジンのランプの精のようなものと考えて下さい)。キーホルダーはそのペンダントの意匠をまねしており、2つを組み合わせると、中央部にファーザンの顔が浮かび上がるような単純な仕掛けがあります。あなたと妹とが、1つずつを買って貰い、離婚までの間は幾度かそれで遊んだものです。あなたはこのキーホルダーを、いまでも大事に使っています。
Key Item :一枚の写真
キャッスルランドへ行ったときの写真です。よく晴れた夏の陽射しの下で、あなた達兄妹二人が満面の笑みを浮かべて、フレームの中に収まっています。写真の中のあなたは、ちょっぴり頼るように、兄と腕を組んでいます。あなたにとって大切な思い出の、一ページです。
●母への信頼 :2
離婚の後、母はあなたを女手一つで育て上げてきました。田舎出身の母の実家や親戚筋は「離婚」に対して理解がなく、母は彼らあの援助を頼ることがまったく出来なかったのです。経済的な厳しさは確かにありましたし、鍵っ子の寂しさも味わいました。しかし自分が高校生にまでなってみると、母がそうやって苦労しながらも、必死で自分を育ててきてくれたことに対する感謝の念と、誇らしい気持ちとがあります。気恥ずかしくて、決して本人の前では口には出来ないのでしょうけれども。
●「思い出の中の兄」が壊れることへの恐怖 :2
余所に女を作った父に対する母の悲しい怒りはあなたも共有していますが、兄に対しては、いい思い出ばかりがあなたの中には残っています。別れて以来、一度もあったこともなく、それどころかいま、彼が何処に住んでいるのかすら知らないのですが。しかしあなたには一方で、思い出の中で美化されている兄の像が、実際に会うことで壊れるのを恐れているフシもあります。もし、兄の居場所を知ったとして、懐かしく、会いたいという気持ちと、この恐怖感と、いずれが勝つかは分かりません。
●友人 :2
PC3は高校進学後に出会った友人で、かなりうち解けた関係にあります。異性としての魅力を感じているのとは、少し違うようではありますが。いろいろなことを相談できる相手と言ってよいでしょう。
*母の名前も決めて下さっても構いません。GMに任せる場合は申し出て下さい。
PC3 :親友(男)
あなたは県立白岡東高校1年です。
●「妹」への秘した恋心 :4
あなたには、近所に仲良くしている兄妹がいます。兄妹はあなたが7歳の時に引っ越してきました。兄の方はあなたより2つ年上、妹はあなたの1つ年下で、小中学校は一緒に地元の学校に通いました。中高と進学するにつれて歳の差を少しは感じるようになりましたが、それでも隔意を持たずに何でも話の出きる仲です。
あなたは、幼なじみの兄妹の妹に対して、恋心を抱いています。今あなたは、そんな自分の気持ちを胸の奥にしまい、静めようとしているのでしょうか。それとも、機を見て彼女に告白しようと考えているのでしょうか。
●「よき幼なじみ」であることとの矛盾 :5
幼なじみ兄妹の妹に対する想いは、あなた達幼なじみの関係を壊すものになりはしないか、という恐怖があなたの心の中にはあります。あなたが彼女へ想いを伝えられない、最大の障害になっているのは、内心のこうした気持ちに他なりません。
Key Spot :曽根川河口
小学生時代、三人でよく遊びに行った場所です。小中学生にとっては、釣りスポットとしても知られています。一度、兄妹の妹が川に堕ちて溺れそうになったのを、あなたと兄とで必死に助けたことがあります。
●友人 :2
PC2は高校進学後に出会った友人で、かなりうち解けた関係にあります。異性としての魅力を感じているのとは、少し違うようではありますが。いろいろなことを相談できる相手と言ってよいでしょう。
*家族の設定もして下さい。ただし、「妹」は付けないで下さい。
PC4 :義妹
あなたは市立浜磯中学校3年です。
●母への親愛 :1
あなたの本当の父は、あなたが5歳の時に交通事故でなくなっています。その後、しばらくの間、母はあなたを女手一つで育て上げてきました。やがて彼女はまた恋をし、再婚して今に至っています。その恋というのは、いわゆる「不倫」だったようなのですが。その過程において、あるいはこのころのことを後から振り返ってみて、あなたは母の女としての行き方を少なくとも理解し、あるいは共感も持っています。あなたと母とは、かなり良好な親子関係にあります。
●義兄への愛着 :5
あなたの義父に当たる男性には連れ子がいました。それが、3歳年上の兄(私立城崎高3年)です。はじめは「義理の兄」に対して抵抗感がありましたが、いまでは(少なくとも外面的には)仲のよい兄妹になっています。
Key Spot :城崎キャッスルランド
再婚直後でしょう、あなたの母と義理の父は、「新しい家族」が一日も早く馴染めるようにと考えたのか、あなたたち義兄妹を連れて、出来たばかりの「城崎キャッスルランド(テーマパーク)」へ行きました。あなたには義父や義兄への戸惑いもあり、その日の前半は十分に楽しめなかったように思います。あなたはその日、母たちとはぐれて迷子になってしまいました。そんなあなたを必死になって見つけてくれたのが、義兄でした。ちなみに、どのアトラクションのあたりで見つけてもらったのか、自由に設定して下さい。
Key Item :古いアルバム
その、キャッスルランドへ行った日の写真を収めたアルバムを、あなたは大事にしています。もちろん、「家の」アルバムなので、時々見返す、といったところでしょうか。午前中のどこか据わりの悪い表情も、迷子になって泣きはらした跡のある午後の顔も、あの日を思い出すよすがです。
●「義兄」への秘した恋心 :4
あなたの義兄に対して抱いている感情を、あなたは最近、恋心なのではないかと考え始めています。今あなたは、そんな自分の気持ちを胸の奥にしまい、静めようとしているのでしょうか。それとも、機を見て彼に告白しようと考えているのでしょうか。一方に、義兄に対する想いは、あなたたち義兄弟の良好な関係を壊すものになりはしないか、という恐怖があなたの心の中にはあります。あなたが彼へ想いを伝えられない、最大の障害になっているのは、内心のこうした気持ちに他なりません。
●幼なじみ :2
あなたと義兄には、近所に仲良くしている幼なじみがいます。あなたの母が再婚したときに引っ越して来て以来の関係です。彼はあなたより1つ年上で、小中学校は一緒に地元の学校に通いました。中高と進学するにつれて歳の差を少しは感じるようになりましたが、それでも隔意を持たずに何でも話の出きる仲です。
Key Spot :曽根川河口
小学生時代、三人でよく遊びに行った場所です。小中学生にとっては、釣りスポットとしても知られています。一度、あなたが川に堕ちて溺れそうになったのを、義兄と幼なじみに助けられたことがあります。
*母の名前と旧姓も決めて下さっても構いません。GMに任せる場合は申し出て下さい