甲斐高風のDIARY
2004年4月
2004年4月1日
「エイプリルフールとは4月1日の午前中だけを指す」ということを今年初めて知ったのですが、その理由がわからなくて、ひょっとしてこの情報自体が嘘なのではないかと疑っている今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
ねこねこにゃんにゃんねこにゃんにゃん(例によって修羅場につき現実逃避中)。
参考資料
●エイプリルフール推進小委員会●
2004年4月6日
最近次回が楽しみで楽しみで仕方がない作品を並べてみたら『PLUTO』(浦沢直樹+手塚治虫)『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』『新選組!』と、どれもこれも魅力あるキャラクターが報われずに散っていく作品ばかりだったことに気づいた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
物凄い唐突に、4月5日の「週刊ヤングマガジン」第19号(講談社)&『pooh!』(TBS)で観た「ミスマガジン2004」セミファイナル16人からファイナル進出される5人を希望(予想ではない)しておきます。
個人的にはルックスやスタイルと同じくらい声は重要な要素だと思うので『pooh!』では一人一言でいいからちゃんと喋って欲しかったのですが、そういう考えって少数派なのでしょうか。
4小阪由佳(18)正統派のルックスとスタイル。
1浅野昭子(16)顔も私服姿も妙な品を感じる。
9中澤優子(19)アイドルというより「きれいなおねえさん」な感じ。
16山崎真実(18)身長172cmで特技が新体操。
10原田桜怜(18)夏目理緒枠(?)。
バジリスク 〜甲賀忍法帖〜 第二十九殺 「三対二」
・ 多分6回目の表紙&8回目の巻頭カラー。カラー見開きは「扇の骨」、ではなく、「如月兄妹、お昼寝中」。ストーリーには入れられなかった如月左衛門へのフォローのようです。
・ 如月左衛門撃破。
他人に化けるという忍法とその忍法を活かして潜入活動をこなせるだけの頭脳と体術を持っていた、もっとも忍者らしかった忍者。
序盤で圧倒的な差(最大で六対九)をつけられていた甲賀組に一瞬だけとはいえリードを奪わせた立役者にして三対四以降、唯一人色恋沙汰に惑わされていなかった存在。
とはいえ、油断していた所為か他人の声色を真似ることができる聴力があるのに薬師寺天膳の声に気がつかなかったり、雨夜陣五郎同様笠一つで簡単に騙されてしまったりしたわけですが。
ちなみに、如月左衛門は出番の約1/4を偽薬師寺天膳として過ごし、
偽蓑念鬼と偽夜叉丸と偽甲賀弦之介を加えると実にその出番の約半分を他人に変形して過ごしていたことになります。
・ 如月左衛門の意識を自分に集中させておいて、その真後ろから阿福の家来に如月左衛門を槍で貫かせるという薬師寺天膳の不意打ち。
薬師寺天膳は、以前塩倉で完全に取り囲んでいた如月左衛門にまんまと秘巻ごと逃げられた一件があったので
朱絹の救出はさっさとあきらめ、確実に如月左衛門を撃破する方策を練っていたようです。
囮を不死の忍者・薬師寺天膳が務めた為に、囮を傷つけながら放つという死角からの一撃を可能にし、不意打ちだったとはいえ雑魚の攻撃であの如月左衛門を見事に貫きました。
この不意打ち自体は見事なのですが、薬師寺天膳が如月左衛門撃破に趣向を凝らしたい為だけに自分の能力とその限界をばらしちゃっているのはやはりいただけません。
近くに陽炎や甲賀弦之介が潜んでいた可能性を考慮するべきでしたし、そもそも如月左衛門に反撃されてますし。
それにしても、第一撃を薬師寺天膳が放った原作版はともかく、この展開だと「如月左衛門【薬師寺天膳】 対 薬師寺天膳」と呼ぶのは苦しいですね。
・ 「扇の骨」、原作版では如月左衛門のあまりの酸鼻さに阿福の家来衆が槍を刺した手を離してしまうのですが、
漫画版では薬師寺天膳が傷を治す様のあまりのばけものっぷりに阿福の家来衆が槍を刺した手を離してしまいます。
と、いうかあれ、薬師寺天膳本体とは別人格だったんですね。
・ まだ薬師寺天膳に変形した如月左衛門だと思っていた薬師寺天膳(わかりにくい)に迫られてあせっていた陽炎は可愛いなぁとか、
色香で惑わせて撃破する陽炎 対 色香に惑わされるが撃破されない薬師寺天膳、ってある意味、瞳術の甲賀弦之介 対 破幻の瞳の朧のような相性の対決だなぁと思いつつ、以下次号。
・ 「第壱回バジリスク・バトル・アンケート 甲賀衆対伊賀衆 仮想チームバトル秘争」の定員割れプレゼント、甲賀凧・伊賀凧が届きました。
参考資料
●甲賀忍法帖生き残り対策マニュアル●
本★『さよならの代わりに』(貫井徳郎/幻冬舎)
劇団≪うさぎの眼≫の劇団員・白井和希が萩村祐里という「奇妙な主張をする女の子」「忘れられない、強い印象をぼくに残した女の子」とボーイ・ミーツ・ガールする話。
「プロローグ――二年後」から当時を回想するという形式で物語が始まる為、例えば、白井和希が死んでしまったりはしないようだとか、
この導入の仕方はラストはあのパターンか、だったら切ないなとか予想しながら読み進めて行き、
だんだん話が展開するにつれ、さてはラストはあのパターンと見せかけてこのパターンなのだな、それはそれでちょっと切ないよな、とか適当に考えを修正しながら更に読み進めて行くと、
その予想は思いっきり外れ、思いっきり予想を超えた切ないラストが待っていました。
「ボーイ・ミーツ・ガールする話」というのは、当然「ガール・ミーツ・ボーイする話」でもあるわけで、
そう考えると祐里の「あたし、和希クンのいうこと信頼してるんだよ。和希クンが思うよりもずっとずっと信頼してるんだよ」という台詞には物凄い重さがあったのですね。
で、読み終わってから「読む前に興味を覚えさせることと読んだ後に他のタイトルが思いつかないくらいの説得力を持っていること」がいいタイトルの条件であるとするならば、
この本はなかなかいいタイトルをつけたものだなぁと購入時に書店でつけてもらったカバーを外して表紙を改めて見ようと思ったら、
帯の長谷川京子のコメントが実は触れちゃダメなところに触れていてちょっとショックを受けつつも、表紙の写真の意味するところに気づいて、また切なくなりました。
TVアニメ★『ごくせん』(日本テレビ)
大江戸組組長代行(組長の孫娘、お嬢)にして白金高校の新米数学教師を務める山口久美子(通称ヤンクミ、声優は早水リサ)や
彼女が担任する2年4組の顔も頭も腕もよい不良のリーダー格・沢田慎(声優は鈴村健一)と愉快な仲間達の物語。
仲間由紀恵&松本潤でドラマ化もされましたが、実は物凄いハマリ役であったことに今頃気づいたり。極道+教師、実は割といいコな生徒達、
実は学校をつぶそうと悪巧みしているしている黒幕が教頭先生&理事長だったりといったベタベタな展開が妙に心地よい。ちなみにヤンクミが眼鏡+ジャージ着用なのは色気を抑える為の教頭先生の指導によるもの。
2004年4月12日
電車の中で『自来也忍法帖』(山田風太郎/角川文庫)を読んでいたら横にいた女性二人が『天外魔境』の話をしていて自来也つながりだった今日この頃、いかがお過ごしでしょうか、
といった感じの挨拶をしようと思っていたら、
その両名が電車の中なのに大声で、しかも横で耳に入ってくる限りでは多少マニアックな雑誌に掲載されていたと思える程度の(それも今時『天外魔境』の)裏話を得意満面に熱く語る様を見て
以って他山の石としなくてはなぁと自戒してみた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか、
といった感じの挨拶をしようと思っていたら、
後日地元でその両名を再び見かけ、確かに地元へ帰る電車の中で見かけたのだから地元で再び見かけても不思議ではないのですが、それにしてもなぁと思った今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
ねこねこにゃんにゃんねこにゃんにゃん(例によって修羅場につき現実逃避中)。
みなみけ 第6話「点で勝負」
・ 今回は次女・夏奈編。千秋→夏奈→千秋→春香→千秋→夏奈、と来ているので次回は千秋で次々回は春香なのでしょうか。
・ ラヴレターで呼び出した相手にいきなりローキックの洗礼を受けたにも関わらず、その後も平気で交流を続けられるなんて、藤岡はいい人ですね。女子に人気があるのもうなずけます。
・ 余談ですが、「活発な少女といえばストライプ」という私の偏見は、何時どこで生まれたものなのでしょうか。
参考資料
●桜場コハル非公式ファンクラブ(代理)●
邦画★『黄泉がえり』(2002年)
梶尾真治原作、草g剛、竹内結子主演。「死んだ人間が甦ってくる」という騒動をホラーではなくユーモラス&ハートウォーミングに描いた作品、と認識していたら
原作は後半で「え?そっちの方に話がいっちゃうの?」という展開になってしまいますが、この映画は最後まで直球勝負。
直球勝負なのでどうしても「安易な展開」になってしまうのは仕方がないとして、それならいっそのこと3曲も歌うシーンが描いたRUI(柴咲コウ)のコンサートをクライマックス(&エンディング)に重ねるという「安易な展開」をすればもっと盛り上がれたのになぁ、と思いました。
2004年4月20日
自衛隊が話題になると、とりあえず4年前に書かれた小説の一節を思い出す今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
目指すゴールもなく、周辺の住民からもいい顔はされない。なにをやっても誰にも認められない。迷走する組織。(『UNKNOWN』古処誠二/講談社 『未完成』という続編も)
本日のニュース。
●『ナイトライダー』映画化決定!! ベン・アフレック出演か!?●
●Poison Otter Blog●
●ナイトライダーご乱心!!!●
えーと、個人的にこの話題に関して一番驚いたことは友人がベン・アフレックを見たことも聞いたこともなかったことだったりしますが、
それはそれとして『新ナイトライダー2000(KNIGHT RIDER 2000)』(1991年)の扱いはどうなるのでしょうか。
バジリスク 〜甲賀忍法帖〜 第三十殺 「二対二」
・ 薬師寺天膳4回目の撃破。地虫十兵衛による刺殺、霞刑部による絞殺、室賀豹馬の瞳術による自殺に続き陽炎による毒殺です。
阿福はともかく家来衆には薬師寺天膳の忍法を実際に見た者もいるわけですが、芝居ではなく本気で薬師寺天膳撃破に動揺しているように見えます。
まぁ、「あれ」が毒に対しても有効であるかどうかなんて凡人には見当もつきませんしね。
「あれ」が一所懸命に毒を吸い出している様を想像すると、偽夜叉丸が蛍火に指吸ってもらった時との落差に涙が出てきます。
・ 前回の如月左衛門戦や今回の陽炎戦を見ていると、「槍三倍段」という言葉と「忍法・質より量」(『忍者無芸帖』いしいひさいち/文藝春秋)を思い出す阿福の家来衆ですが、
彼等がいなかったらここで伊賀組は一気に朧まで撃破されて敗北していたことになります。
序盤で情報戦を制して一気に優勢に立ち、更に鷹、阿福とその家来衆、何回も復活する薬師寺天膳と次々に助っ人を投入しているにも関わらずかろうじて互角という伊賀組の現状を考えると涙が出てきます。
・ 蓑念鬼の趣味によりひん剥かれて縛られたお胡夷も尋常ではありませんでしたが、薬師寺天膳、阿福、その家来衆、誰の趣味なのかは不明ですが今回ひん剥かれて縛られた陽炎はそれ以上です。
・ 4月9日には単行本第4巻と『完全解読BOOK バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』(監修・ヤングマガジンアッパーズ編集部/講談社)が発売されました。
後者は置いておくとして、前者を読んで、特別番外編で甲賀弦之介による甲賀弾正の呼び方が「お祖父(おじじ)」に統一されていたことと、
陽炎が偽甲賀弦之介を如月左衛門と呼んでいるのはふきだしの形から原作版曰く「相手の鼓膜にしか届かない忍者特有の発声法」であったため問題がなかったことに気がついたことを付記しておきます。
参考資料
●甲賀忍法帖生き残り対策マニュアル●
2004年4月26日
李下に冠を正さずにいたら冠がずれていることを馬鹿にされた、そんな感じの今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
衝撃を受けたことその1。『げんしけん』(木尾士目/講談社)のTVアニメ化に伴い、作中作の『くじびきアンバランス』が八雲剣豪デザインでアニメ化されることになったこと。
衝撃を受けたことその2。世の中には「ドリーム小説(漫画)」というジャンルがあったこと。
衝撃を受けたことその3。世の中には「樽腹アイドル」というジャンルがあって、何時の間にか滝沢乃南がその仲間入りをしていたこと。
みなみけ 第7話「やさしくしよう」
・ 今回はどこの一族にも一人はいる「へっぽこな親戚のおじさん」登場編。膝を抱えた体育座りの似合う20代。
失恋の痛手を高校生・中学生・小学生の親戚3人に慰めてもらおうとする時点でへっぽこなのは間違いないですが、
「しめろ バカ野郎」の千秋の台詞の後も結局しめずに堂々と行われた着替えと作戦会議を見て見ぬふり、聞いて聞かぬふり
をしているあたり、悪い人ではないのでしょう。
・ 千秋がブラジャー未着用なのも姉2人を差し置いてセミヌード初披露なのも桜場コハル作品の必然、といったところでしょうか。
・ おじさんの
「二人ともありがとう!」という台詞ですが、3姉妹のうち誰を含めていないのでしょうか。料理を手伝わなかった(逃げ遅れた)千秋でしょうか。
・ どうやら南家はアパートか公団住宅のようです。
参考資料
●桜場コハル非公式ファンクラブ(代理)●
2004年4月30日
自分の近況を書きながら「今日この頃、いかがお過ごしでしょうか」なんて来訪者のご機嫌を伺うような挨拶はもうやめだ!これからの挨拶は思いついたことを適当に書き殴って「これって、新しいトリビアになりますかね?」と来訪者に丸投げするのだ!と思った今日この頃、いかがお過ごしでしょうか(←意気地なし)。
衝撃を受けたこと。鈴木あみから本名に改名した鈴木亜美の3年ぶりの新曲「強いキズナ」は作詞が本人であることばかり話題になっていたが、よく見たら作曲が横山輝一だったこと。
本日のオススメ。
●Multi-Vitamin●
●20,000ヒット記念Flash(ドジっ娘MeたんFlash)●
別冊ヤングマガジン第3号
作者名『作品名』 | 備考 |
高田裕三『九十九眠る しずめ』 | |
恋緒みなと『イオ』 | |
細尾大樹『詰将棋パラダイス』 | 読切 |
船堀斉晃『リップス U−20』 | 読切?、「ヤングマガジンGT増刊」(講談社)で連載していた『リップス』の番外編 |
氏家ト全『妹はひまわり組』 | |
山本マサユキ『妹あいどる』 | |
横山了一『熱血番長 鬼瓦椿』 | |
大橋薫『ヘンカノ』 | 新連載、『乙姫BOMB!』『ナルナルッ!』『ヒカルンパッ☆』、「サスペリアミステリー」(秋田書店)で『ミステリなふたり』(太田忠司原作)→タック&タカチシリーズ(西澤保彦原作)連載中、「ネムキ」(朝日ソノラマ)で『魔女からの伝言』連載中、楠桂の姉 |
日高ミツヒコ『H−D』 | 『またくり返しちまう毎日』(第37回ちばてつや賞優秀新人賞受賞作)、「週刊ヤングマガジン」で『カミカゼパンヘッド』、「ヤングマガジンGT増刊」で『OLD RIDER’S ハーレー』 |
富咲男『路地裏アワーハウス』 | 最終回 |
市川ヒロシ『2人暮らし』 | |
阿部寛行『ロックンロール先生サソリダ』 | 読切(前編)、『ロックンロール先生』 |
野田さとる『恭子さんの凶という今日』 | 読切、同名作品掲載経験あり |
佐々木昇平『中坊ですよ!』 | 読切、『ラーメン神』 |
もみのき『パフォーム』 | 読切 |
向浦宏和『栗の花エナジー』 | 読切、「週刊ヤングマガジン」に『タランチュラ』(第33回GAG大賞受賞作)、『ダディの子守唄』 |
土屋多摩『スケアクロウ』 | 最終回 |
唯登詩樹『MAIの部屋』 | |
リニューアル後3号になりますが相変わらず落ち着きがないです。
正直、これをまとめるのが楽しくないです。
『リップス』はきちんと続きを描くか、きちんととやめるか、いい加減はっきりした方がいいと思います。
『ヘンカノ』の「スパンキング★ラブコメ」という惹句に邪な期待を抱いていたことはここだけの話です。
(2004年5月17日追記) 備考にいくつか追記をいたしました。
また、大橋薫の備考に
『神麻嗣子の超能力事件簿』(西澤保彦原作)を記載しておりましたが、これは太田まさのりによる作品であり、私の記憶違いでした。
お詫びして訂正いたします。
参考資料
●別冊ヤングマガジン覚書●
●甲斐高風のDIARY TOPへ●
●甲斐高風 ★GRAND PRIX★へ●
●TOPへ●