★2016年★
本★『好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く』(瀬那和章/アスキー・メディアワークス 2013.01)
収録作品
「好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く」
「恋にクーリングオフがあればいいのに」
「嘘つきをシチューにまぜれば」
「私たちの好きな場所」
ノミネート全110作
・ 『花魁さんと書道ガール』(東京創元社)を見かけて「創元推理文庫で恋愛ものとは珍しいなぁ」「『敏感アイドルと快感ゴースト』(クリムゾン/少年画報社「ヤングコミック」)みたいだなぁ(オイ)」「瀬那和章といえばそういえば『好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く』をタイトル買いしたまま読んでなかったなぁ(オイ)」と思ったことがきっかけで読破。
・
「神戸の街を舞台に、一緒に暮らす三姉妹それぞれの恋の、始まりと、真ん中と、終わり。同じ時間を過ごす三人の恋を、三篇の短編で描く、切なくて、優しいラブストーリー。」(裏表紙より)。
・ 3LDKの家族用マンションで一緒に暮らして1年が経ったインテリアコーディネーターの長女・小西紗子(26)、通販会社テレフォンオペレーターの次女・小西朝美(推定23)、イラストレーターの三女・小西結衣(推定21)の三姉妹それぞれを語り手にした恋愛物語。上に書いてあるように物語は同時進行しているので、あの時裏では実はって展開もあったりする。そしてそこから描き出されるのは、男女の恋愛よりも実は姉妹の家族愛だったりする。
・ 非モテにはどれが恋の始まりの物語でどれが恋の真ん中の物語でどれが恋の終わりの物語なのか割と本気でわかりません!(褒め言葉です)
・ 「MF文庫HeadLine Volume.038 2013.01.25」によるとメディアワークス文庫の公式サイトに本編より2年前のサイドストーリー「失恋は涙とクッキーに似ている」が書き下ろされていたそうなのですが、既に読むことができませんね。買ってから3年間も寝かせてた甲斐高風が悪いのですけどね。
・ ちなみに、2016年の作家は2006年、2007年、2010年、2012年、2013年、2015年に続き、10作の
西尾維新。
・ ちなみに、2016年の漫画家はアンソロジー含めて11作の
若木民喜。
参考資料
●甲斐高風のBOOK LIST(瀬那和章)●
参考資料
●甲斐高風のBOOK LIST(西尾維新)●
参考資料
●漫画家作品年表(若木民喜)●
TVドラマ★『真田丸』(NHK 2016.01.-2016.12.)
役者★ロビン・ロード・テイラー(『GOTHAM』ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント/Blu−ray Disc『THE COMPLETE FIRST SEASON GOTHAM COMPLETE BOX』 2015.09.09.)
振興賞★『伊集院光とらじおと』(TBSラジオ 2016.04.11.-)
ノミネート全54作
『GOTHAM』
・ 〈ファースト・シーズン〉全22話。惹句は「伝説は、ここから始まった。」。
・ 殺人課刑事ジェームズ(ジム)・ゴードン(ベンジャミン・マッケンジー、小野大輔)と両親を殺害されたのちのバットマンである少年ブルース・ウェイン(デヴィッド・マズーズ、田村睦心)を軸に描いた腐敗しきって病んでる街ゴッサム・シティを舞台にしたクライム・アクション。
良質な『バットマン』の実写ドラマ化や良質なアメコミの実写ドラマ化というよりは良質な海外ドラマ。新米刑事ジェームズ・ゴードンとベテラン不良刑事ハービー・ブロック(ドナル・ローグ、仲野裕)との良質なバディ・ドラマでもある。
・ 『バットマン』の前日譚なので、のちのキャットウーマン、トゥーフェイス、ポイズン・アイビー、ジョーカー、スケアクロウといったのちの悪役(ヴィラン)達も出ているのだけれど、その中でも珠玉なのが二人。
・ 一人はエドワード・“ペンギン”・コブルポッド(ロビン・ロード・テイラー、阪口周平)。のちの悪役達の中でも数少ない(『バットマン リターンズ』と異なり本来は)奇人変人ではない彼がこの世界観の中では一番魅力的な悪役として輝いていた。
と、いうわけで2016年の役者にはロビン・ロード・テイラーを。
・ もう一人はのちのリドラーである科学捜査官エドワード・ニグマ(コーリー・マイケル・スミス、稲垣拓哉)。ジェームズ・ゴードン達の同僚としていい味出していたので悪役化していくのを見るのが本当に辛かった。
・ そして〈セカンド・シーズン〉へ。そして〈サード・シーズン〉へ。
『伊集院光とらじおと』
・ いやー、まさか自分がradikoのタイムフリー聴取機能のおかげもあるとはいえ、週10時間という朝帯生ワイドの情報・トークバラエティーラジオ番組を聞くようになるとは思わなかった。
・ 月曜日−木曜日の帯番組であるこの番組に加え、2016年9月までは金曜日にはラジオ番組『たまむすび』内で放送されていた「伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう!」(TBSラジオ 2012.04.06.-2016.09.23.)があったので月曜日から金曜日まで毎日伊集院光のラジオ番組を聞いていることになっていたわ、
更に月曜日にはラジオ番組『月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』とTV番組『100分 de 名著』があるわ、
更に更にBlu−ray Disc『伊集院光のてれび 完全版』(ポニーキャニオン 2016.03.16.-2016.07.20.)全5巻もあったわと、なんだかよくわからないうちに伊集院光尽くしになっていた2016年であった。
・ 番組は2016.04.11.-2022.03.24.で終わってしまったけど最終回までにメッセージが読まれて番組特製ステッカーがもらえたのはいい思い出。
●伊集院光とらじおとTBSラジオAM954+FM90.5〜聞けば、見えてくる〜●
TVアニメ★『この素晴らしい世界に祝福を!』(TOKYO MX 2016.01.-2016.03.)
ノミネート全172作
邦画★『テルマエ・ロマエII』(2014年)
ノミネート全15作
・ ヤマザキマリの漫画の実写映画化第2弾(第1弾は2012年公開)。テルマエ・ロマエとはローマ語でローマの浴場のこと。惹句は「世紀のSF(すごい風呂)超大作」。
・ 古代ローマ帝国の浴場設計技師ルシウス・モデストゥス(阿部寛)がタイムスリップで平たい顔族の住む国(現代日本)を行ったり来たりして現代日本からアイデアを得て様々なテルマエを作っていく物語。と、書くと第1弾と何も変わらないな。
・ 上戸彩演じる映画オリジナルの登場人物であるである現代日本人(=平たい顔族)のヒロインの名前が山越真実(ヤマコシマミ)でミスマガジン2004読者特別賞の山崎真実と何の関係があるんだろうとか考えていたけど、よく考えなくてもヤマザキマリが名前の元ネタだった。
・ 古代ローマ人を阿部寛、市村正親、北村一輝、宍戸開といった濃い日本人が演じるなど、漫画ならではの作品を力技で解決することで実写化を成功させたところが素晴らしい。
・ ちなみに『超星艦隊セイザーX』のゴルド役、『獣電戦隊キョウリュウジャー』のラミレス/キョウリュウシアン役でお馴染みのロバート・ボールドウィンも出演。
・ この映画を観ると、書いていいのか非常に悩むけど、どうしても書きたいのが、奴隷可哀想。
洋画★『デッドプール(DEADPOOL)』(2016年:アメリカ)
洋画・特別賞★『マッキー(Eega)』(2012年:インド)
ノミネート全15作
『マッキー(Eega)』
・ ラジオ番組『たまむすび』内で放送されていた「伊集院光の週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう!」(TBSラジオ 2012.04.06.-2016.09.23.)を書籍化した『伊集院光の今週末この映画を借りて観よう vol.1』(伊集院光/宝島社 2016.10)がきっかけで視聴。
・ ↓によるとオリジナルはテルグ語版で、日本版はヒンディー語吹替版『Makkhi』らしい。EegaもMakkhiもハエのこと。
●ユーリズモ● → HOBBY → インド映画夜話 → Eega (マッキー)
・ 内容は↓の
「「ゴースト/ニューヨークの幻」のハエバージョン」という表現がわかりやすい。
ちなみにPlayStation Storeでレンタルして日本版の字幕版を視聴したのだけれど、そこには内容は
「ハエの10倍返し!」と書いてあった。
●三角絞めでつかまえて●
●マッキー(ネタバレ)●
・ マッキー(ハエ)となった主人公・ジャニ(人間の時はナーニが演じているがマッキーになった後は一切喋ったりはしない)のキレッキレの動き。
悪役社長・スディープ(スディープ)の憎たらしい演技。
ヒロイン・ビンドゥ(サマンサ・ルス・プラブ)の可愛らしさ。
ここをきちんとおさえてハエとしてベストを尽くす(上で挙げた「三角絞めでつかまえて」の言葉を借りると
「“虫にされたらイヤなこと”を次々と実践する」)ことで、
このトンデモ映画を復讐劇とコメディを両立させたエンターテインメント映画としてきちんと成立させている。
・ そしてこの作品は実は割と歌と踊りがお約束のインド映画の初心者向け作品としてオススメすることができる。歌と踊りをすんなり受け入れられることができるというか、むしろ歌と踊り以外でマッキーになった主人公の心情を表現する方法があったら教えてほしい。
アニメーション映画★『ズートピア(ZOOTOPIA)』(2016年:アメリカ)
ノミネート全19作
・ ディズニー長編アニメーション作品。
・ 動物たちの楽園・ズートピアで起こった事件にまつわる物語。警察学校を首席で卒業した新米婦警のウサギ:ジュディ・ホップスと詐欺師のキツネ:ニック・ワイルドのバディムービー。
・ 声が上戸彩と森川智之なのいいよね。上戸彩はいいとして森川智之を知らない人のために近年で知名度高い作品何かあったっけと思って最初に思いついたのが『LINE OFFLINE サラリーマン』『LINE TOWN』のムーンだった。違う、そうじゃない。
・ 警察と犯罪者のバディいいよね。
・ 女と男のバディいいよね。
・ 草食動物と肉食動物のバディいいよね。
・ と、いうように見事にデコボココンビのバディいいよね。
・ 差別問題なんかどうでもいいのいいよね。いや、よくはないどころかメインテーマなんだけど、差別問題だ!この映画は差別問題を扱っています!って気にすることなくストーリーにのめりこめる出来なのいいよね。
・ それはそれとして『BEASTERS』(板垣巴留/秋田書店)いいよね。あっちはオオカミとウサギとシカの三角関係だ。
ゲーム★『ペルソナ5』(アトラス/プレイステーション4 2016.09.15.)
ノミネート全12作
キャラクター★四宮かぐや(『かぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』赤坂アカ/講談社)
・ 尚、一応2016年のキャラクター・次点を挙げておくと、
海藤俊(『斉木楠雄のΨ難』 テレビ東京 2016.07.-2016.12.)になります。
・ そもそも原作の『斉木楠雄のΨ難』(麻生周一/集英社「週刊少年シャンプ」連載作品)の時点で大好きだったのだけど、『おはスタ』で(途中で週一のセレクション放送に移行してしまったけど)月曜日−金曜日放映のミニアニメとして原作をさくさくと消化していき、それをまとめた5話30分アニメとして見ることができて、それも2クールも放映してくれて、『真田丸』と合わせて毎週本当に楽しい日曜日の夜が過ごせました。
・ 登場人物は超能力者・斉木楠雄をはじめとして、オーラ眩しい完璧美少女・照橋心美(おっふ)だってTVアニメでは登場できなかった(だから早く3クール目を!だから早く3クール目を!)超能力ギャル・相ト命だってみんな大好きですが、
その中で強いて一人挙げるなら上記した通り小柄でひ弱で高校二年生なのに中二病の漆黒の翼・海藤俊になります。声優は島ア信長。
TVアニメだと「ジャッジメント・ナイツ・オブ・サンダー」のテーマのおかげで中二病が更に面白いことになっていますが、実は容姿学力資産全てが優良可不可でいうと良あたり、性格に至っては優という良物件であり、実際もてている描写もあります。
調子に乗っている時もありますが、それでも彼のような人物が報われるような優しさをこの作品が持っているところを、とても好ましく思います。
・ 余談だけど相ト命は2015年のキャラクターである『おしえて!ギャル子ちゃん』のギャル子ちゃんや『結婚指輪物語』のヒメこと野中姫乃、もとい、ノカナティカ王女にして光の輪の君であるクリストル・ノバティ・ノカナティカに続く個人的ギャルブームその3。
・ そして続編って本当ですか。
参考資料
●漫画家作品年表(赤坂アカ)●
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