★2015年★
本★『虹の歯ブラシ 上木らいち発散』(早坂吝/講談社 2015.02)
収録作品
「紫は移ろいゆくものの色 二〇一X年十二月」
「藍は世界中のジーンズを染めている色 二〇一X年五月」
「青は海とマニキュアの色 二〇一X年十月」
「緑は推理小説御用達の色 二〇一X年七月」
「黄はお金の匂いの色 二〇一X年四月」
「橙は???の色」
「赤は上木らいち自身の色」
ノミネート全101作
・ 上木らいち――ある時は女子高生、またある時は娼婦、またある時は名探偵、しかしてその実体は?
・ 『虹の歯ブラシ 上木らいち発散』――ある時はバカミス、またある時はエロコメ、またある時は本格ミステリ、しかしてその実体は?
・ 一番の見所は「青は海とマニキュアの色」の教祖 対 上木らいち。異論は認めない。異論は認めない。大事なことなので二回言いました。
・ 前作『○○○○○○○○殺人事件』の表紙ほどではないが、読む前にはネタバレを避けつつ読んだ後に見ると真相が思い出せるというなかなか秀逸なタイトル&各章タイトルだと思う。
・ ちなみに作者名は「はやさか やぶさか」。
・
『○○○○○○○○殺人事件』(早坂吝/講談社 2014.09)
第50回目メフィスト賞受賞作。
読者への挑戦状がタイトル当て。
(※真相とタイトルがわかっても、決して人には話さないで下さい)とのことなので表紙の話をすると、
最近のライトノベルのような表紙(というか『犬とハサミは使いよう』(更伊俊介/エンターブレイン)等のイラストを描いている鍋島テツヒロが描いている)でありながら、仮に真相とタイトルを忘れてしまっても表紙を見るだけで思い出せるという何気に秀逸な表紙だと思う。
なお、第7回(2014年)日本タイトルだけ大賞にノミネートされていた。ちなみに大賞は「人間にとってスイカとは何か」。正確には『人間にとってスイカとは何か:カラハリ狩猟民と考える』(池谷和信:著、印東道子・ 白川千尋・関雄二:編/臨川書店)。
●講談社BOOK倶楽部●
●講談社ノベルス●
●『虹の歯ブラシ 上木らいち発散』早坂 吝●
●『○○○○○○○○殺人事件』早坂 吝●
・
『誰も僕を裁けない』(早坂吝/講談社 2016.03)
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「最強の「援交探偵」が異形の館での連続殺人に挑む!――必ず驚かされる。史上初(?)の「社会派エロミス」誕生!!」(帯より)。
・ 上木らいちシリーズ第3弾。色々な意味で上木らいち最大の危機。
・ 上の紹介文で「社会派エロミス」のところを普通に「社会派エロコメ」と書き間違えそうになったのはここだけの話ということで。
・ 「社会派エロミス」という表現からはわかりにくいけど、上の紹介文で「異形の館での連続殺人」とあるように本格ミステリも混ざっている。
読者の大半が異形の館の見取り図を見て(講談社ノベルスということもあって)周木律の名前を思い出しながら考えることは作中でもすぐにツッコミが入っている。流石は上木らいち。
・ ただ、普通は異形の館がその異形さの正体を露わにすると謎が解けるものなのだが(要は密室殺人事件で隠し通路が見つかるようなものなので)、本作品ではその結果新たな謎が生まれちゃっていたりする。流石は早坂吝。
・ まぁそれはそれとして読み終わった後は表紙とタイトルと何故か得られた心地よい読後感を確認してにやにやしながら新作を待つ日々に戻るのであった。
●講談社ノベルス|講談社BOOK倶楽部●
●『誰も僕を裁けない』早坂 吝●
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『双蛇密室』(早坂吝/講談社 2017.04)
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「「蛇の悪夢」に関わる「地と天」の密室。過去の扉を「援交探偵」が開く!」(帯より)。
・ 上木らいちシリーズ第4弾。
・ 今回の表紙の上木らいち(+蛇2匹)って48ページに出てくる
「毒々しい紅色の和服に緑の帯」ということでいいんだろうか。
・ 読書中の感想 → 万場緑太郎すげええええええええええ!
・ 読書後の感想 → 上木らいちすげええええええええええ!早坂吝すげええええええええええ!!
・ ちなみにこの作品を読んだ人なら誰でもタイトルと上の2行の感想だけで仮に真相を忘れてしまっても思い出せます。
・ ところで今月は『○○○○○○○○殺人事件』の文庫版も出たのですが、なんで以前↓で書いた「仮に真相とタイトルを忘れてしまっても表紙を見るだけで思い出せるという何気に秀逸な表紙」から変えちゃったのですか。
あの表紙では買いにくかった人へも購入してほしいという考えなのかもしれないけど、あの表紙を乗り越えられないようではどうせあの内容を乗り越えられないよ。
●講談社ノベルス|講談社BOOK倶楽部●
●『双蛇(そうじゃ)密室』早坂 吝●
●講談社BOOK倶楽部●
●『○○○○○○○○殺人事件』(早坂吝):講談社文庫●
・ ちなみに、2015年の作家は2006年、2007年、2010年、2012年、2013年に続き、14作の
西尾維新。
・ ちなみに、2015年の漫画家は原作含めて5作(?)の
光永康則。
参考資料
●甲斐高風のBOOK LIST(早坂吝)●
参考資料
●甲斐高風のBOOK LIST(西尾維新)●
参考資料
●漫画家作品年表(光永康則)●
TVドラマ★『銭の戦争』(フジテレビ 2015.01.-2015.03.)
役者★綾那(『実在性ミリオンアーサー』ニコニコチャンネル 2014.10.-2015.03.)
ノミネート全62作
TVアニメ★『山賊の娘ローニャ』(ニコニコチャンネル 2014.10.-2015.03.)
TVアニメ・特別賞★『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』(TOKYO MX 2014.10.-2015.03.)
ノミネート全175作
邦画★『ジャッジ!』(2014年)
ノミネート全11作
洋画★『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance))』(2014年:アメリカ)
ノミネート全9作
アニメーション映画★『たまこラブストーリー』(2014年)
ノミネート全15作
ゲーム★『DRAGON QUEST HEROES 闇竜と世界樹の城』(スクウェア・エニックス/プレイステーション4 2015.02.26.)
ゲーム・振興賞★『月下人狼』(うひょ 2011.)
ノミネート全16作
『DRAGON QUEST HEROES 闇竜と世界樹の城』
アクションRPG。
全キャラレベル99&闇ゾーマ以外の隠しボス撃破&プラチナトロフィーまで。
無双シリーズや討鬼伝シリーズ等の開発で有名なコーエーテクモゲームスのω−forceが開発したドラクエ。
「今だからできる、ドラゴンクエストがある。」というCMの謳い文句に偽りのない作品。
「ドラクエ無双」ではないと言われているうえに無双シリーズをやったことがない自分が言うのもあれだけど、3Dゲーム音痴+方向音痴でよく目的地や敵を見失う自分がまぁまぁ爽快に戦えたのは流石の手練手管。
「ドラクエ無双」ではないと言われているうえに無双シリーズをやったことがない自分が言うのもあれだけど、ドラクエのモンスターの大きさや外見がバラエティに富んでいるのが雑魚無双(所謂「草刈り」)にいい方向に働いていたと思う。
更に現場で手に入るモンスターコインによる仲間モンスターを使ったタワーディフェンス要素は単純とはいえ雑魚無双にハラハラドキドキを与えてくれた。
唯一の不満点はヤンガスの必殺技は無理を承知でおっさん呼びを希望だった。
おっさん呼びでなら格闘要素がアリーナと、おっさん要素がヤンガスとかぶっていた為参戦できなかったらしいハッサンだって登場できたのに(そこかよ)。
あとできればあぶないみずぎ系の有料DLCをですね。
主人公は「カンペキな作戦を考えてある」「もう、また長いやつ?パス!」のめいれいさせろ&ガンガンいこうぜコンビ、勇敢なる親衛隊長・アクト&怖いもの知らずの剣士・メーア。
声は松坂桃李(『侍戦隊シンケンジャー』志葉丈瑠/シンケンレッド)&桐谷美玲。
ちなみにボスの闇の一族最強にして最後の王・ヘルムードの声は片岡愛之助。
ヒロインはホミロン(声・釘宮理恵のホイミスライム)とかよく言われているけどこのコンビは割と好き。
ただ、二人しかいない光の一族が結ばれちゃうとそれはそれで今後大丈夫なのかなぁとは思うが。
早くも続編『DRAGON QUEST HEROES II 双子の王と予言の終わり』が2016年5月27日発売予定に決まっており(ハッサン参戦決定おめでとう)、いちいち拠点に戻るぶつ切り展開の改善やマルチプレイに期待を寄せる向きもあるようだが、
独りで短い時間でこつこつと進められるところがかつてドラクエをやっていた世代が今やるドラクエとして向いていた気もするので、どうなるかしら。
『月下人狼』(うひょ 2011.)
・ まぁ人間誰しも一度は所謂人狼ゲームにハマるものですが(断言)、それが自分の場合は2015年だったというだけの話。
・
『てさぐれ!部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう』(日本テレビ 2015.04.-2015.06.) #7「人狼と百合で遊ぼう1」#8「人狼と百合で遊ぼう2」
・
『六花の勇者』(TOKYO MX 2015.07.-2015.09.)
・
『うーさーのその日暮らし 夢幻編』(TOKYO MX 2015.07.-2015.09.
『ULTRA SUPER ANIME TIME』) 第7話「村人うーさー、その獣の本性」
・
人狼作家(青崎有吾 我孫子竹丸 天袮涼 乾くるみ 北山猛邦 千澤のり子(編纂) 深水黎一郎 麻耶雄嵩 汀こるもの 遊井かなめ(企画)/原書房 2015.10)
★村人5・人狼2・占い師・霊能者・狂人・狩人
ミステリ作家と評論家10人による「この物語は「誰が人狼か?」というだけでなく、「どの作家が誰に扮しているか?」という趣向も含まれている。」人狼ゲーム(所謂長期型web人狼)でトマト。
面白いことは面白いのだけれど、この参加者にときめかない人にとってはリプレイ1回を読むにしては決してお安くないし、この参加者にときめく人にとってはこんなことをしている暇があったら早く新作を書いて下さいと言いたくなるという割と困った本なのでプチトマト。
ネタバレを避けて感想を語るとすれば、この物語を読み終わった後、貴方は必ずトマト職人に惚れているはずなのでトマト。
●月下人狼●
●「汝は人狼なりや?」続わかめてエディション●
●汝は人狼なりや? in 実況●
●汝は人狼なりや? in 実況 2日目●
●どこでもいっしょ公式チャンネル 「とろちゃ」 - ニコニコチャンネルゲーム●
●【プレイ動画】ワンナイト人狼(どこでもいっしょバージョン)をやってみた ‐ ニコニコ動画GINZA●
キャラクター★ギャル子(『おしえて!ギャル子ちゃん』鈴木健也/KADOKAWA メディアファクトリー)
個人的ギャルブームその1。
ギャル子ちゃんの魅力については↓のコメントを参照してもらえばいいのですが、あえてひとつだけあげるなら、フルカラーによる
「顔を真っ赤に染めて照れまくる姿」が本当に素晴らしい。
単行本でもそのまま収録されているのが本当に素晴らしい。
ちなみにサイズについては
「E75って前 着たらキツかったし」とのこと。
って、これ書いたら魅力のふたつめあげてることになるんじゃないか。
あとは作品そのものだと他の人の感想でも触れられていることが多いけど欄外の人物紹介というか注釈というかが秀逸。
本編と合わせてギャル子ちゃん達の乳首の色・大きさ・形(と、いうか陥没……)から誰かさんの恋心までありとあらゆることが本編で実際に描かれていなくても読者の脳内には共通認識として構築されて本編に深みを与えてくれます。
あ、いま読み返したら↓のコメント、趣味の映画鑑賞について触れられてないな。
余談だけど個人的ギャルブームその2は『結婚指輪物語』(めいびい/スクウェア・エニックス「月刊ビッグガンガン」)のヒメこと野中姫乃、もとい、ノカナティカ王女にして光の輪の君であるクリストル・ノバティ・ノカナティカ。
●まんが王倶楽部●
●おしえて!ギャル子ちゃん(1)-鈴木健也【コミック】●
「
貞操感ゼロの外見に見えても、実は“優しいお母さん”になる将来を夢見る純情ヒロイン「ギャル子」ちゃんの可愛さは絶品&絶妙の一言! 根は真面目で、おっぱいが大きくて、男女問わずに気さくな性格が皆に慕われ、おっぱいが大きくて(2回目)、料理が得意で、おっぱいが大きくて(3回目)、友情に篤く外見で人を差別しない、そんな彼女
」
●アキバBlog(秋葉原ブログ)●
●おしえて!ギャル子ちゃん1巻が売切れ 「アキバ界隈にはもう在庫が無い!」●
尚、一応2015年のキャラクター・次点を挙げておくと、杏&長谷川博己演じる
藪下依子&谷口巧(『デート 〜恋とはどんなものかしら〜』『デート 〜恋とはどんなものかしら〜 2015夏 秘湯』 フジテレビ 2015.01.-2015.03./2015.09.)になります。
本作品は 古沢良太脚本による所謂「月9」で、心が無いリケジョ・藪下依子(29)&高等遊民(オタク&ニート)・谷口巧(35)による邪道から始まって王道で終わる(?)恋愛不適合者同士の物語です。
参考資料
●漫画家作品年表(鈴木健也)●
●甲斐高風 ★GRAND PRIX★へ●
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