「妹の日」記念シナリオ リプレイ

 

 第6幕  誠二の決断

 

GM:じゃあ、翌日ね。一応今日も平日らしい。

瀬戸愁也:週末はいつですか? 明日にしますか?

GM:じゃあ、今日は金曜日で、明日は土曜日だ。彼(誠二)は、今日中に返事をしなくちゃいけない。

瀬戸怜花:大変だ(笑)。今日、もらえないんですか、チケット。

愁也:それは、今日、チケットを買いに行くんだって。

GM:じゃあ、君の後輩は何君?

愁也:稲垣君(笑)。

GM:板垣くんだ。板垣大輔。

愁也:(笑)。

今井笑美子:板垣大輔(笑)!

愁也:まぁ、取り敢えず。彼のところへ行って「4枚」。

板垣大輔(GM):「4枚もいいんですか?」

愁也:「ああ、4枚4枚」

怜花:いくらなんですか?

愁也:さぁ、分からん。

GM:1500円か2000円。1500円の席と2000円の席があるくらいかな?

愁也:1500円の席を、1000円で譲ってもらうくらいで。

GM:なるほど。1000円ずつですか。

怜花:中学生には1000円は大金ですよぉ。

板垣:「1500円4枚で6000円のところを、5000円でどうですか?」

愁也:まぁ、いいですよ。

GM:言ってみるもんだ。

怜花:高校生、お金持ちですから。

GM:まったくだよ。

誠二:4枚買って5000円だったら、出せるんじゃないかなぁ。

愁也:別に、俺が全額払う訳じゃないもん。

怜花:えーっ。お兄ちゃん……。

愁也:お前らの分まで……。特にお前(誠二)は払うんだ! 高校生は払え(笑)!

GM:2000円とかいう法外な値段を吹っ掛けるなよ。

誠二:おーい。話が違うぜ、兄ちゃん。

GM:そうだ。ところで、今井さんは今日は学校はどうなさるんですか?

笑美子:うーん。取り敢えず、行く、か……。

怜花:遅れて行くんでしょ。

笑美子:そうですね。

怜花:朝、お母さんの様子を見て、9時……?

GM:まぁ、そんな頻繁に入れないけどね。比較的落ち着いておりますが。

笑美子:分かりました。もういいです。

GM:さて、当然、君(誠二)の前には、彼がいるぞ。

誠二:なんだ? 昨日から決定要素が変わらなかったんだけど。いいのかなぁ?

愁也:しかし、プレイヤー的には色々要素が見えたぞ。

誠二:プレイヤー的には見えたから、やはりここは……。

寺崎拓郎(GM):「で、君の票はどちらに投じられるのかね?」

誠二:「残念ながら、俺は票がないみたいだな」

寺崎:「ほぅ。面白い冗談だ」

一同:(笑)

誠二:「おいこら! 俺が冗談なんて、言うと思うのか?」

寺崎:「よく言ってるじゃないか」

誠二:「それはそうだが、これは冗談じゃなくてマジだ。すまんが今回は、パスさせてもらうよ」

寺崎:「そう言ってお前は、決断を逃れるのか?」

誠二:「いや、待て。決断を逃れる訳じゃないだろう」

寺崎:「まぁ、仕方がない。お前が投票しないと言うのなら、それはそれで仕方がない」

誠二:「いや、違う」(笑)「違う、だから俺は行かないんだ」

寺崎:「何!?」

誠二:「気付くのが遅い、というかお前、分かっててやってるだろ」

寺崎:「冗談だろ?」

誠二:「冗談なわけないだろ」

寺崎:「冗談言うだろ?」

誠二:「冗談は言うが、しかし、これは冗談じゃない。いやぁ、悪いな、本当に」

寺崎:「かわりに誰か紹介しろ」

誠二:「かわりに誰か、かぁ。まぁ、考えとくよ」

寺崎:「出来れば女の子がいいなぁ。既成事実だ」

誠二:(笑)「お前が女の子探せばいいんじゃないのか?」

怜花:ひとみさん……。

一同:(笑)

誠二:なるほどぉ! 姉貴がうんと言うかどうか分からんけどな。

笑美子:たまには年下もいいわね。

GM:さすがにまだまだガキ過ぎるわよ。

愁也:3つ年下? 16? まだまだ青いわねぇ。

笑美子:いや、若いうちに手をつけておくっていうのも(笑)。

怜花:そんなこと思うような姉貴じゃないような気がする。

愁也:彼女、光源氏プロジェクトなんて興味ありませんよ。

誠二:まあイイや。

GM:まあ、そんな話があったと。どうでもいいよ。

誠二:適当な親友を。あいつとあいつがいいんじゃないか? と。まぁ、すまないと言って断ったということで。

笑美子:しばらくしたら、わたしが。「ねぇねぇ、木村君?」

誠二:それは、何かわたしには分かるんですか? おかしくなったことが。

笑美子:おかしくなったって言うな(笑)!

GM:共感判定を振ってみて。

笑美子:昨日までと雰囲気が違いますよ。

誠二:(ダイスロール)ファンブル?

愁也:BPを使えば、1個振り足せるという話があるぞ。

誠二:BP使ったら減るしな。

愁也:BPはシーンが変われば回復するんだ。突然、マスターに「シーンチェーンジ!」って叫べばいい。

誠二:(ダイスロール)9に、共感と感覚で……。11だ。

GM:分かるよ。怪しい、声が沈んでいる。

誠二:なるほど。ここを敢えて追究するかしないかで変わってくるな。

怜花:元気がないな、どうしたんだ、とか言って。

誠二:では、悩んでいることにしよう。「どうしようかなぁ」

笑美子:「あ、そのことも、あるんだけどね」

誠二:あるんだけどね、で?

笑美子:「実は……」

誠二:「実は?」

GM:様子が変ですぞ!

誠二:様子は変でしょう(笑)。

GM:何か、言いにくそうなことを!

愁也:言いにくそうですね(笑)。ドキドキ。

誠二:なんだこれはー!

愁也:顔は赤らめてないよな。青ざめているんだろ。

怜花:(笑)

誠二:嫌悪感が。背筋に悪寒が(笑)。

笑美子:違うわぁ!

誠二:「実は? どうかしたの?」

笑美子:教室……。人がいるなぁ。「出来たら、人のいないところで話したい……」

愁也:(爆笑)

誠二:呼び出されたよ。

笑美子:「人のいないところがいいんだけど」

誠二:では、寺崎に注意して出ていくよ(笑)。見つからないようにしてね。

GM:寺崎君、目端チェック! (ダイスロール)

誠二:何で対抗するの?

GM:隠密だ。

誠二:あるわけないしな。

愁也:相手は9+αらしいぞ。

怜花:2レベルあるんでしょ?

誠二:(ダイスロール)

愁也:はい、ダメだ。

GM:見られたね。

怜花:2人で出ていくのをですか?

愁也:2人で行くのを見られた。

誠二:ま、寺崎には、後で話を(笑)。「て・ら・さ・きー」って(笑)。

GM:それは後だ。取り敢えず、2人で。

愁也:2人っきりー♪ 屋上。

怜花:えっ、校舎裏じゃないんですか?

笑美子:屋上にしよう。

愁也:少し寒い風が吹いている。

GM:話をする場所はKey Spotになるかもしれないので。

笑美子:「実はね……」かくかくしかじかと、母親の事故のことを一応全部話して。

誠二:兄弟がいることも話すの?

笑美子:いや、事故のこと。

GM:全部話すってのは、つまり……。

誠二:事故の概要を全部話す。

GM:信号のない交差点でとか、そういう話を。

愁也:(笑)

怜花:母親が事故にあったことを話すんじゃないんですか?

笑美子:あ、違うな、それは。ちょっと待って。

GM:まとめて言ってくれ。

誠二:何を言うかを、考えている。

笑美子:「今週の休み、付き合って欲しい場所があるんだけれど?」

誠二:「今週の休みって……?」(愁也の方を見る)

愁也:時間がズレてれば大丈夫かもしれん。

誠二:どうなんですか?

愁也:夕方からだよ。

GM:4時開演ってところか?

笑美子:「行きたい場所があるんだけど、一人じゃあ心細くて。かといって、頼めるのはやっぱり木村君かな、って思って」

誠二:ただの仲良しだったらいいんだけど、違う気がするのがいやなんだよな(笑)。

愁也:「その他」の能力(誠二の第六能力)に期待されてるんでしょう(笑)。

誠二:俺の「その他」をなめるな(笑)。「まぁ、いいけど。俺も用事があるから、あんまり長くは……。何時くらい?」

笑美子:「時間は別にいつってワケじゃないんだけど……」

誠二:「じゃあ、夕方くらいまでだったらいいけど。せめて、どこへ行くかくらい、教えてもらえないか?」

笑美子:えっと……。うーん……。「城崎市の……、知り合いのところ、かな?」

誠二:「城崎市だったら、まぁ」

笑美子:「確か、木村君、城崎だったよね?」

誠二:だから選ばれたのかな、くらいしか思わないわな(笑)。

GM:クラスの住所録くらい持ってるわね。普通。

誠二:何処に住んでいるかくらい、分かるでしょう。「じゃあ、分かった」週末って、いつだ?

怜花:土曜日。明日。

誠二:じゃあ、明日どこそこで待ち合わせって感じかな?

笑美子:「それじゃあ、近くでいいから、JRの浜磯駅で」

誠二:浜磯駅。ほんまに家に近いな。「まぁ、いいけど」

怜花:登場判定が出来るってことですよね、私たちも。

誠二:まぁ、出来る。

愁也:そろそろ陰謀を張り巡らせようと思っている。

誠二:くそぅ。こっちも思ってるのになぁ(笑)。

GM:何を? 登場判定?

誠二:いや、陰謀工作を行おうと思ってるけど、ちょっと無理っぽくなってきた(笑)。

GM:まぁ、頑張ってくれ。

誠二:負けんぞ、わしは(笑)。

笑美子:「多分、そんなに時間はとらせないと思う」

誠二:「分かった。いいよ」じゃあ、何時がいい? 12時くらいでいいか。

笑美子:分かった。

誠二:浜磯駅の駅前に集合ってことで。

笑美子:「ごめんね、変なことに付き合わせちゃって」

誠二:「まぁ、いいさ」

笑美子:「ありがと。あ、そうだ、クリスマスのアレはどうするの?」

誠二:「ああ、アレか」

笑美子:「もしかしたらわたし、参加できるか分かんなくなったけれど……」

誠二:誰が来てるのか一応聞いてみよう。

怜花:佳子ちゃんとか、そんな感じじゃないんですか?

笑美子:取り敢えず……。

GM:幹事は坂本奈津美さんらしい。

愁也:彼女は、容貌はそれほどじゃないけど、人なつっこくて元気がよくて……。

笑美子:そうそう、って、ホントかな?

愁也:取り敢えず女の子5人くらいで、そのうち2人は魅力は18、17くらい(かなり高め)のが来て……。

怜花:それは……。

誠二:それは妄想かと思われますが(笑)。

笑美子:そんな感じで、わたしの親しい女の子を数人あげた。

GM:それなりに可愛い子はいますよ。

愁也:18と15くらいか。

怜花:女の子しかいないのかという話が。

愁也:それぞれが、1人1人ずつつかまえて来るという話になってるんだよ。

誠二:なるほどー。

笑美子:というわけでもないけどね。

GM:今のところまだ、女の子の方しか固まっていない、と。

怜花:それは非常に危険ですよ。

誠二:いや、そういう意味ではなくて。

怜花:ハーレムにはならない。絶対ならない。

GM:よほど頑張らないと、肩身が狭いだけだな。

怜花:いいエサにされるのがオチですよ。

愁也:ここ(笑美子)が連れてきたっていう事実があるからね。

GM:しかも、当人が参加できない、と。

誠二:最低なパターンだ。

笑美子:最低なパターンだね。

愁也:女は怖いからなぁ。

怜花:そうですよ、大変ですよ。で、誠ちゃんどうするの?

誠二:「じゃあ、悪いけど今回はパスさせてもらうわ」

笑美子:「そう?」

誠二:さっき、寺崎に見られたことを思いだした。

怜花:(笑)

笑美子:「残念」

誠二:「悪いな」

笑美子:「じゃあ、明日」

GM:OK、じゃあ、先に進めましょうか。

誠二:絡まれないのか? 寺崎に。

GM:絡むに決まっとるわ。木村君、君が帰ってくるとですね、。寺崎君が「木村ちゃーん」と言って寄ってくる。

愁也:(爆笑)

誠二:「おぉい、なんだよ。気持ち悪いじゃないか」

寺崎:「そうかそうか。お前が断った理由、よーく分かった」

誠二:「ちょっと待て、落ち着け!」

寺崎:「いやいや。落ち着くのはお前の方だ。俺に全てを挽回する、素晴らしいプランがある」

愁也:(爆笑)

誠二:「待て。お前、何か誤解している」

愁也:こいつのプランが分かった(爆笑)。

誠二:「なんだよ、一体」

寺崎:「彼女たちにもスキーに来てもらおう。そして! クリスマスの日はクリスマスパーティーをすれば、全然OKじゃないか!」

誠二:なるほど。

寺崎:「うん。完璧なプランだな」

誠二:クリスマスパーティーのプランを知ってるんだ、こいつは。

寺崎:「俺の情報網をなめるなよ」

誠二:「じゃあ、お前、それでいいんじゃないか」

寺崎:「よし、お前も参加するんだな」

誠二:「いや、でも俺はやっぱり参加しないよ」

寺崎:「なんでだよ。話が違うだろ」

誠二:「いや、違わねぇ」(笑)「俺はだから、誘われたけど断ったんだよ、そっちも」

寺崎:「どういうことだ?」

誠二:「どういうこともこういうことも、断ったんだ」

寺崎:「俺には真相が分からん」

誠二:(笑)「ま、お前には知らなくていいこともあるんだよ」

寺崎:「それは何かの陰謀か?」

誠二:「陰謀ではない」(笑)

寺崎:「俺を騙してるんだろう」

誠二:「騙してない、騙してない。取り敢えずお前としては、誘ってみたらどうだ? 都合もいいだろ」

寺崎:「むぅ。それは確かにそうだが」

誠二:「俺がいなくても話がまとまりそうだ。すまんが、そっちも不参加だ」

寺崎:「むぅ。見損なったぞ!」

誠二:「何を見損なったんだよ」(笑)

寺崎:「お前が冬にかける情熱は、そんなものだったのか!」

愁也:(爆笑)

誠二:「また、夏みたいに2、3回行くんじゃないのか?」と聞いてみる。

寺崎:「ま、そりゃそうなんだけどね」

愁也:(笑)

誠二:「じゃ、そっちのと気は付き合うからさ」

寺崎:「じゃ、次よろしく。今度は早めに連絡するよ」

誠二:「その方が有り難い」

寺崎:「2月はどうだ?」

誠二:2月か、2月だったらいいと思うぞ。

笑美子:え、よくないって。テストがあるやん。

誠二:「お前、追試は?」もう決定(笑)。

笑美子:2月、普通に授業があるぞ。

誠二:授業は休むだろう。

寺崎:「追試は、さぼる」

笑美子:そこまで自由な高風だったとは、おそろしや。

誠二:追試さぼるは、間違っている。

寺崎:「なんとかさ、追試の日付が変わらないかな?」

一同:(笑)

誠二:「スキーの日を変えろ」

寺崎:「シーズンってのがあるしな」

誠二:「違うだろ。2、3日ずらせばいいことだ」

寺崎:「ぎりぎりになってじゃあ、予約取れないじゃん。追試の日程が分かってれば別だけど」

誠二:「お前が、追試を受けないように勉強すればいいんだ」

寺崎:「難しいだろ、それは」

一同:(爆笑)

怜花:寒。

GM:それはそれとして。

誠二:というところで。

GM:永遠のバカ会話はよしとして。次のシーン。

 

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